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新しい世界に辿り着いた時に

この世界規模の危機は、私たちひとりひとりの意識が変わって、世の中の仕組みが変わる覚悟ができた時になって、ようやく収束に向かうんじゃないかという気がしてなりません。

だって、何もかもがいっぱいいっぱいなのに、もっともっと、という世の中自体がそもそも無理だったわけで。真綿で首絞められている側も絞めてる側もそのことに気づかず、もうちょっとなら大丈夫じゃね?とじわじわ攻めた挙句に、安全装置が作動して、はいそこまでって。

例えば、電気のブレーカーを戻しても、電気製品の使い方を変えるかアンペア数を増やすかしなかったら、またブレーカーが落ちるのと同じように、元の世界に戻るのを目指したところで、また同じことが起こるよねという。

そんなわけで、新しい世界がどんななのかは、というかそれがいつやってくるのかすらわからないけれど、その時に思いを馳せて、つまり私の元の世界がどうだったかは無視して、目指したいことを書いてみようと思います。

■ 住む場所ありきに捉われない暮らし方
■ 動物と暮らす
■ 身軽に暮らす

ロンドンで、ひとり身低所得外国人として暮らしていて、いちばんの心配事は住まいのこと。不動産購入は問題外、ひとり暮らし用の物件を借りることさえ不可能だったのだけれど、この非常事態の中、他人と共同生活することの厳しさにもいやというほど打ち拉がれ。最初は、多少仕事で無理してでも賃貸ひとり暮らしを目指そうと思ったのだけれど、そもそも無理した状態が前提じゃ、いつまで経ってもお金の心配から抜け出せない。かといって、フラットシェアをしている限りは、いつどのタイミングで自分の意思に反して引越しを余儀無くされることもあるし、そもそも自営業者の社会的信用の低さから、シェアだろうがひとり暮らしだろうが、住まい探しはいつだって簡単なものじゃなくて、やっぱり不安とはいつも隣り合わせ。

さらにこれはパンデミックよりずっと前から思っていたのだけれど、もっと太陽や水や土に近い生活がしたい、さらに言えば、馬ともっと近いところで暮らしたい、というのがあって。それに、持っているもの(物だったりスキルだったり)を差し出して、必要なもの(食べ物だったり寝る場所だったり)を得る、みたいな、お金にあまり頼らない生活をしてみたいとずっと思っていて。

調べてみたら、長期滞在型の季節労働とか、住まい付きボランティアとかもあるし、バックパッカーはハードル高いけど、自分ひとりでなんとか運べる程度(バックパックとスーツケース2個とか?)の持ち物で暮らすくらいならいけるかな、なんて。マッサージテーブルがなくても施術はできるし。ま、若くない人を迎えてくれるところがどれだけあるか問題はあるにしても、元の世界の価値観を無視するということをベースにすれば、これもまた無問題。イギリス内にこだわる必要もないかもしれないし、日本というビザ無問題の選択肢もある。

ロンドンでこれまで通り仕事をしていてもどうせ不安がつきまとうなら、どこで何をしても一緒かな、というか、そっちのが楽しいかも、と思い始めてきたのです。私の仕事は、開業となると規制もあるかもしれないけれど、どこにいてもそれを必要とする人には出会えるんじゃないかなと。

本当の本当は自分の犬だったり馬だったりと、魂で通じ合えるような関係を築きながら暮らしたいのだけれど、それが物理的なだけでなく、あらゆる面で確信がもてるようになるまでは、行く先々のどこかで、動物と関わる生活を体験する機会があったらいいなとい感じです。

てか、こうして書いてみると、小さい頃から好きだったことばっかり。色んな仕事してセラピストに辿り着いた時には、結局なにも考えずに決めた大学の専攻に近いところに螺旋階段的な感じで位置的には戻ったけど進化もしてるよ、って思ったけど、これはその上を行ってるのかも、なんて。

そんな感じで、今の気持ちはこんな方向に向いてます。新しい世界に辿り着いた時にこれを読んだらどう思うのかしら。

おわり




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