「インバウンドのその先へ」 2020年、モンゴルのみんなと本当のヒーローになるため会社をどう進化させるか
あけましておめでとうございます。Eiferの野尻悠貴です(helahelao)
「誰もが世界でヒーローになれるを証明する」をビジョンに、モンゴルの遊牧民の方と共同でチームになり、お互いの力を合わせて観光業などを立ち上げています。
1/5になりましたが、去年のハイライトと今年の会社の抱負を書かせていただきます。
2019年のハイライトはこんな感じでした。
・起業/メンタルキツキツ期
・初めての売り上げと継続のキャッシュがうまれた
・初めての多国籍チームができた
モンゴルでプレキャンプをやるまでは、本当に実が伴っていないし、実績もなくてかなり大変でした。
プレキャンプが終わり、年の後半は、会社として案件を受注できたり、チームができたり少しづつできることが増えてきました。
起業した当初は「とりあえず1億円くらい稼ぎたいなあ」という感じでしたが、マーケットの問題でなかなか注目されない国でも、現地の人と力を合わせて本気で経済を活性化させる仕組みを作る。みんなでヒーローになる。そのために、売り上げをIT教育と環境インフラ改善のプロダクトに投資して、そのスキームをいろんな国で横展開する。そんな未来を描くだけでなく、実際に達成できるチームとマイルストーンが見えてきました。
以下から詳しく、大変だった日々とか、最近の話を書いていきます!
国際系で勝負したい人、起業したい人、挑戦したい人が勇気が出るような内容になっていたら嬉しいです。
Eifer.Incを起業
2019年春、Eiferという会社を立ち上げました。
起業のきっかけはドイツ留学でした。
モテるためにいろんな国を回って日本語を教えたり(ウクライナとかリトアニアとかモンゴルとかマイナーな国ばかりいきました)、世界中の留学生と一緒にパーティーを企画している時に、「こんな自分でも誰かのヒーローになれるかも?」と感じたことがきっかけでした。
そんな日々がとにかく楽しくて、留学は「人生の夏休み」と言う人がいるけど、これからの人生全部この「夏休み」にしたいと思い、Eiferを創業しました。
Eiferはドイツ語で熱狂という意味で、「ドイツ留学中、とにかくモテるために熱狂していたあの日々のエネルギーを忘れないようにしよう」という想いを込めました(笑)
当時はこんなコラムを書いていました。
・新R25 【コラム】「俺たちは日本人より、人生の楽しみ方を知っている」僕がヨーロッパで受けた衝撃
・20万いいねを超えるツイートをして思うこと 「テキトーな生き方に触れることで、人生の難易度は下がる」
最初の事業は自分を大歓迎してくれたモンゴルでやろうと決めました。
モンゴルはかなり親日の国なのに、マーケットが小さく、あまり日本では有名でありません。かつ世界の中でもかなりひどい大気汚染や砂漠化などの問題を抱えている国で、自分に何かできるのではないか。アフリカなどすでにたくさんの企業が進出している国ではないからこそ、やる価値があるにではないか。そう思いました。
こんな創業のリリースを出していました。
創業した会社の1番最初の事業を、どうしても「モンゴル遊牧民キャンプ」にしたかった理由
人生でNo1だったメンタルキツキツ期
会社を始めたのが3月くらいでしたが、そこから7月くらいまでは精神的にめちゃめちゃきつかったです。
今までインターンとかドイツ留学とか他人の褌で勝負していたので、調子に乗っていたのですが、全て自己責任で未来を定義して進んでいく起業家は自分の器ではキツキツでした(笑)
所属しているMakers Universityという学生起業家コミュニティの仲間たちは、
人生をかけコミットするテーマを決め、様々なハードな状況を人やお金を巻き込みながら乗り越え、成長していく。同時に結果も出す。
そんな漫画の主人公みたいな人たちで、そんな彼らと比べ、仲間もお金も巻き込めない自分はダメだなあと思っていました。
お客さんが自分の力で集まらず、必死に作ったLPは怪しいと叩かれまくれ、返金などで「弁護士呼びますよ」と言われたり、みんなに比べてなんて浅い次元にいるのだろうと。
底の浅い自分がバレないように必死に取り繕ろうとして、それもバレバレ。
自分に嘘をかなりついていた。いやあ、きつかった。
初めての売り上げと継続のキャッシュ
そんな中、モンゴルでの最初のキャンプ事業が終わりました。
怪しげなフリー画像を集めて、作ったLPでも、仲間の力も借りて、なんとかお客様が集まり、売上が上がりました。
大草原を馬で駆け巡り、命を思いっきり感じるモンゴルという国のインバウンドの可能性や、一緒に事業を進めていくモンゴルの仲間ができて、使える土地が増えたり光が少し見えました。
一回、プレキャンプを終えたので、他の会社から案件をもらえたり、コラボしようと言われたり、会社に入りたいという人が増えてきました。
結局去年は350万弱の売上(ウェブの事業なども入れる)を会社としてはあげることができ、全然しょぼい数字ですが、結果を残すことができてよかったです。
MakersのDemodayでも発表ができて、とにかくやってよかったなと思います。
インタビューもしていただきました。
「ダサい自分を愛して、泥臭く進む」MAKERSは心のあり方を説いてくれるプログラムです。
「1億円稼げればいいや」からモンゴルのみんなとヒーローになれる会社へ
同時にとにかく勢いで事業を作っていた初期からよりも、「本当の意味でヒーローになるとは」をより考えるようになりました。
冒頭でも書きましたが、最初は「1億円稼げればいいや」というモチベーションでした。
しかし、本気で一緒に事業をやっている遊牧民やモンゴルのみんなの家族を含めてハッピーにするにはどうすればいいか。
現地の人と一緒にヒーローになるための仕組みはどうすればいいのか。
インバウンドで外資を稼ぐだけでなく、その売上をIT教育実施や環境改善するプロダクトに投資することで、マーケットが小さい国でも民間から国の経済を盛りあげれるのではないか。
さらに、このモデルは再現性があるのではないか。つまりモンゴル以外の「マーケットが小さい国、注目されていない国」でも展開できるのはないかと考えるようになりました。
インバウンドは稼ぎやすいけども、川下の事業。
川上の教育・環境そんな部分にコミットして、みんなでヒーローになりたいと思っています。
多国籍チームができた
そして、そんな川上の事業を夢語りじゃなく進めていけるメンバーも揃ってきました。
特にモンゴルのピッチイベントで出会ったアレックス(元R社のエンジニアなどを束ねるモンゴルエンジニアチームのリーダー)がEiferに加入したことで、インバウンドで稼いだ一部でITキャンプが今年から走れそうです。
遊牧民の方など、出稼ぎに行かなくても、生活体型を維持しながらネット環境で案件を受けられる未来が近ずいています。
さらに、日本のメーカーさんから世界でも深刻なモンゴル都心部の大気汚染(特に安い石炭を使わらずおえないスラムにいる遊牧民の人が被害を受けている)を減らす装置の共同実装の話を頂いており、こちらも進めていけたらと思っています。
他にも日本、インド、ネパールのメンバーが春から加わることになりました。
もちろん、うまく行かないこともたくさんあるし、様々な都合で離れるメンバーもいたりしますが、同じ志を持っていろんな国の人と仕事をするのはとっても楽しいです。
インバウンドのその先へ行くために、1億円を創る
2020の会社のテーマは「インバウンドのその先へ」です。
ただのツアー会社じゃなく、稼いで終わりじゃなく、もっと川上の根本を改善するチームにモンゴルのみんなとなっていく。
そのために、まずは既存のインバウンド事業で年商1億円を作ります、
1億円稼ぐと、数字上、モンゴルに40万人いると言われている遊牧民の方全員を雇用できるレベニューをシェアできます。
今はまだ「モンゴルに遊びに来て小金を稼いでいる日本人」レベルだなと思っているので、しっかりモンゴルのみんなから見てモンゴル経済に貢献しているねというところまで、地に足をつけて走ります。
先日、BLAST SCHOOLという世界で挑戦したい高校生のコミュニティで「ちょっと先の先輩」としてパネルディスカッションに登壇させていただきました。
誰かの一歩踏み出すきっかけを作るためには、自分のような、年が近い人が、先陣を切ってバッターボックスに立ち、フルスイングして、恥をかき、泥臭く進み、目に見える圧倒的な結果を出すことだと思っています。
去年は毎日新聞のコンテスト、GSEA世界起業家コンテストでも実力不足、実績不足で負けたので来年はもっともっと事業を進化させます。
[結果まとめ] GSEA世界学生起業家コンテスト 日本決勝戦、全員法人設立済みの凄腕学生アントレープレナー4人のピッチ
今年も楽しく、泥臭く、進んでいきます!よろしくお願い致します!
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