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奈良名所図会

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奈良の名所を美しい写真と文章で紹介・・・なんて、信じてはいけない・・・^^;
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2014年7月の記事一覧

めがね供養観音 ~ 壷阪寺 ~

めがね供養観音 ~ 壷阪寺 ~

めがねをかけはじめて四半世紀、いやもう30年近くか。風呂と寝る時以外は常にめがねをかけている状態である。最近お風呂用めがねを買ったのでスーパー銭湯ではそれをかけているが、それはまた別の話。とにかくめがねが日常すぎて、めがねなしでは車はもちろん自転車すら乗れない、いや走ることすら出来ない。

そんなわけでめがねには感謝しないといけない。めがねに感謝といえば壷阪寺である。奈良県高取町にある壷阪寺は眼病

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藤原京エイリアン ~ 藤原宮跡 ~

藤原京エイリアン ~ 藤原宮跡 ~

奈良にある宮跡として有名な平城宮跡と藤原宮跡。ともに何もないとかと揶揄されたりするものの、大極殿や朱雀門が復元建物がある平城宮跡に比べると数本の柱っぽい何かが立っているだけの藤原宮跡は本当に何もないといえる。個人的にはコンクリート敷きにされようとしている平城宮跡に比べると四季折々の花が植えられている藤原宮跡の方がよほど素晴らしいと思えるがそれはまた別の話。

この藤原京、平安京と同様エイリアンが出

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話し方観音 〜 長岳寺 〜

話し方観音 〜 長岳寺 〜

昔々、関西言論科学研究所所長であった金井金子郎先生という話し方の大家がおられました。先生は、幸せな生活も話し方から、という考えを実践されておりました。

そんな教えを形にしたのが話し方観音。お詣りすると話し方が上手になると言われています。関西風に言うと「しゃべり」ですね。特に関西においてしゃべりがうまいかどうかは重要です。関西人にしては無口な私にとって、是が非でも拝んでおかなければなりません。

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出迎えはネコ ~ 長岳寺 ~

出迎えはネコ ~ 長岳寺 ~

出迎えはネコ。出迎えるだけです。警戒心はあまりないようです。

受付もネコ。でも拝観料の受け取りは出来ないようです。拝観料を払うと撫でさせてくれます(^^♪

案内もネコ。先頭に立って案内してくれます。でも気まぐれでどっか行ってしまいます。

見送りもネコ。ありがとうございました(=^・^=)

秘密の小庭 ~ おふさ観音 ~

秘密の小庭 ~ おふさ観音 ~



狭い入り口の真ん中に棒、トゲの生えたバラが飛び出た鉢。痛い思いをする覚悟でスモークツリーの秘密の小庭とやらを目指します。なんたってスモークツリーの秘密の小庭ですから。

軽く右にカーブしたその先にあったのは・・・

伝説の亀の池 ~ おふさ観音 ~

伝説の亀の池 ~ おふさ観音 ~

奈良県橿原市、おふさ観音。バラと風鈴で有名なこのお寺の本堂の裏に伝説の亀の池がある。

ちゃんと案内が出ているので矢印の方向に進むとその池はある。

立派な看板作っといて書いてないんかい!と突っ込みを入れたいところですが、これはもう受付では話は聞かずに話をでっち上げないといけませんよね(^^)

ということで、ある日、一匹の亀が子供たちにいじめられておりました。

亀「うさぎと競争してかったら見逃

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生き人形 ~ おふさ観音 ~

生き人形 ~ おふさ観音 ~

奈良県橿原市、おふさ観音。バラと風鈴で有名なお寺ですが、もう一つ有名なものがあります。それは生き人形です。

生き人形というぐらいですから当然生きています。なぜ生きながらにして人形になってしまったのか。それはそれは・・・

霧の立ちこむ森の奥深く

少女を運ぶ謎の老人

・・・

・・・

お前も蝋人形にしてやろうか!

ならまちの妖怪 ~ 元興寺 ~

ならまちの妖怪 ~ 元興寺 ~

奈良の興福寺より南側を一般的にならまちと称するが、このならまちはそもそも元興寺の境内だった。それほど大きなお寺だったのである。もともと飛鳥にあった法興寺が平城遷都に伴いこの地に移されたという長い歴史を持つお寺であり、写真に見えている建物の瓦は日本最古、飛鳥時代の瓦と言われている。

ところで元興寺には妖怪がいる。その名も元興寺という妖怪である。妖怪の名前の場合、元興寺はがごぜと発音される。ぐゎごぜ

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鹿が立ち入らない一角 ~ 菩提院大御堂 ~

鹿が立ち入らない一角 ~ 菩提院大御堂 ~

ある日興福寺の小僧たちが習字の練習をしていると、一匹の鹿が現れ、小僧たちが書いた紙を食べてしまいました。小僧の中の一人、三作が怒って思わず文鎮を投げつけたところ、当たり所が悪く、鹿は死んでしまいました。

奈良の鹿は神の使い、鹿殺しは石子詰めされることになっていました。三作は子供といえど許されず、殺してしまった鹿とともに穴に入れられ、石や瓦で生き埋めにされてしまいました。

残された母の悲しみたる

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本堂に向けて咲く花 ~ 薬師寺 ~

本堂に向けて咲く花 ~ 薬師寺 ~

薬師寺の蓮は全て本堂の方に向けて咲く。薬師寺七不思議のうちの一つである。
陽の当たる方向に向けて咲くのが普通な中、薬師寺の蓮は一部陽に背を向けてでも本堂に向けて咲くことで有名である。

以前は奈良で蓮といえば唐招提寺だったが、唐招提寺にばかり人が集まり、薬師寺になかなか人が集まらないのを見て、薬師寺にももっと人が集まってもらえるよう、蓮の花を植え始めたそうである。
今では薬師寺の別格本山である喜光

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