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【映画感想】『空白』@新宿ピカデリー

『空白』 於;新宿ピカデリー

ロッキー・ホラー・ファンには「俺らのフランク」でおなじみ、古田新太さん主演の『空白』。

二人の知人に激推しされたので、ちょっと空いた時間にサクッと観てきました。

10/1に観てるので、だいぶ前になります
まあ、サクッと観るもんじゃないですね、コレ(笑)

ストーリーは、あまり好みではなかったんですけど、古田さんが最高でした。
序盤、中盤、終盤で、全然顔やオーラが違う。何かを経るたびに変わっていくの凄いです。
序盤では「こんなお父さん嫌だなあ」と観てるのに、ラストは「お父さんっ!!!」ってなるぐらいですから。

こんなに、登場人物が苦しまなければならないのはなんでなの!?ってぐらい苦しいんですけど、その苦しさを登場人物とともに味わうからこそ、登場人物達が終盤で感じる「救い」に共感できるという事なのでしょうが、私はそれがちょっと苦手なんですよね。

私の好きな鬱映画系とは、沈み向かうベクトルが違うというか…

松坂桃李さんは、スーパーの店長で、緑色のジャンパーを着てるので、『あの時キスしておけば』のももちが酷い目にあってるように見えてしまった(笑)
たまたまなんだろうけど、これはちょっと悪い偶然だったなと。

それにしても、寺島しのぶさんて「女が嫌う女」を演じるのがうまい女優さんですよね。今回、ほんと「うぜぇ!ババァ、マジうぜぇ!」って叫びそうになりましたもの。

キャストが違っていたら、ただただ嫌な思いをして終わる映画が、キャスティングの妙で、共感も不快感も味わえる面白い作品となりました。

『ヒメアノ〜ル』の監督にしては、おとなしめかな?と観てたら、娘さんの死に様で納得しました。

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