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終末じゃなくて週末日記XVIII

鎧兜を被って、原付きバイクを運転しているおじさんを目にした。ヘルメット代わりなのだと思うけど、ヘルメット代わりに鎧兜ってどうなの?という常識的なことよりも、単なるフェティシズムなのかもしれない、それじゃ仕方ないわよね肌身離さず、鎧兜を被っていたいわよねと感じてしまったのです、最低でしょうか。

「平家にあらずんば〜」って何よ、ここは鎌倉なのよ図々しいわと思ってる。その図々しさと、何フェチ?と気軽に訊いてくるような、男の図々しさは似ている。あっけらかん(おばさん構文) な人は好ましいけれど、図々しい男は望ましくない。あたまが悪めだなと感じてしまう。手とか指とか、1ミクロンも感じたことがないのに、いつも適当に答えている。私のフェティシズムを、図々しいアンタになんか教えるわけがないわ……と思いながら。はい最低ですね。

だいたいやねぇ (注 竹村健一先生ふうに読むこと) 浮世は、図々しいホモサピエンスが多すぎる。HYDEさまの身長や、石田ゆり子さまの寝起き画像についてなどなど、素直に妬んでいますと言えば良いものを、あら探しに精を出したり、とかく図々しくて頭が悪めすぎる。前者は永遠の妖精さん。後者は、ビジネスゆるふわさんde スーパー実業家なのよ。と言いたくなるけど私は言わないわよ。はい、間違いなく最低ですね。

ジーン・セバーグから届いた手紙には、わかるわよ最低ってなんのこと?と言う気にもならないわよねと、綴られていると思う。ものすごい湿度の朝、鎧兜を被って原付きバイクを運転していたおじさんは、パトカーに止められていた。



17.june~ 23.june.2024

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