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記憶の旅人/Mr.Childrenの雑感。或いはサビの謎


 どうもべっちょです。
まぁ、2024/05/03にリリースされてから、風呂と睡眠時以外ヘッドホンでずっとリピートしているので現在の雑感を。

■桜井さんのコメント

かつて自分の中に「確かにあったもの」
そして今も自分の中に「あって欲しいと強く願うもの」が
この映画の冒頭から終わりまで、ずっと流れていて
その懐かしさ 奥ゆかしさ 温かさは
すぐ近くにあるのに、もう手が届かないようで
もどかしくて もどかしくて
たまらなく人恋しくなる

この映画に関わる上で
不純なものは極力取り除いて音楽として抽出したつもりです。
それだけが私たちに出来ることでした。

2024年に、
こんな素敵な映画が生まれてくれたこと、
そして、この映画に関われたことが、
有り難くて、嬉しくて
今はただ感謝でいっぱいです。
ありがとう

Mr.Children 桜井和寿

https://happinet-phantom.com/seishun18x2/

まぁ、これが全てだと思います。


■全体像が掴めなさすぎる

●元のパーツ

「秋がくれた切符(「重力と呼吸」収録)」
「空風の帰り道(「HERO」収録)」
「口笛(シングル)」
「永遠(シングル)」
「くるみ(シングル)」
「Tomorrow never knows(シングル)」

桜井さんが引っ張り出してきた曲は多分こんなところなんだけど、U2のエッセンスもある。

●けど

この曲、本当に映画のためだけに書き下ろした感が凄い。

音の使い方とか詞の言い回しとかは「引き出し」から探してきたんだろうけど、「この映画にはどれが似合うか」を全部組み替えていって、最終的な成形で極限まで削ぎ落とした結果、この曲が完成したという印象が耳から全身まで浸透してきた。これ、映画と完全にセットだという点を考慮すると「曲という形の演出」なので、映画を観ないと掴めない。ので今度見に行く。

●Cメロの「転」

ここが映画と一番リンクしていると思う。
ストーリーだけ公式で読んでみたら、「if」の「後悔」と「希望」が交錯しているんだけど、このCメロがそこを繋げるブリッジになっているのがよくわかる。もちろん転調している。

■サビのコーラスがすごい

●1サビだけ「若い」

「どうしてあの時伝えなかったの?」の部分、ここは普通に五度?でコーラス入れてるんだけど、これは「若さ」と「女々しさ」だと思う。

●2サビ以降は「落胆」と「読後感」?

「不毛な~」と「行かせて~」のところ、ここがわからない。ディスコードになっていて音楽的解決をしていない(最後の1音だけオクターブ下?マイナーなのこれ?)。
サビ終わりで解決するかと思いきや、2サビではそこからCメロの転調が入る。ラスサビは解決している。
この2箇所は「二人のそれぞれの想い」を表しているのかも知れないけど、ちょっとわからないのでやっぱり映画観るべきだな…



■おわりに


ここまで「曲だけ聴いてもわからない」ってミスチル史上初なもんで戸惑っているというか、「書き下ろし」がここまでハマってるのも凄いな…

本当に映画を観ないと「どことどこがリンクしているかわからない」部分が多いので、12年ぶりに映画館行くしかないですね。

イオンシネマシアタス調布のグランシアターでも上映中なので是非行きましょう。


ではまた。

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