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【第1回】学びジプシーに贈る「学びを終わらせる方法」~そもそも何のために学ぶのか?

■増殖する「学びジプシー」

 より良く変わるとは、自分自身が成長していくということ。さらに人の成長に貢献していくことです。それが脳科学コーチのミッションであります。

 「成長」して「貢献」するためにいろんなことを学びますが、実は学ぶだけでは成長できないし、貢献もできないんですね。

 だからまた、新しいこと学んで、グルグルしちゃう。実はこれ、意識の高い人ほど陥っちゃう罠なんです。

■人は感情で動く!

 新しいことを学んで、成長して貢献するには「腑に落とす」ことが必要なんですね。「それやってみたい!」とか「それほしい!」とか、感情が動いて、考え方が変わると行動に移せます。

 さらに、新しい行動を三週間続けると習慣になると言われています。新しいことが身につくと、それは「成長」ですね。そして、それを人に伝えられれば「貢献」になります。

■継続することが一番ムズカシイ

 ここまで、理屈はカンタンですが、現実としてはいかかでしょうか?

 まず、行動に移すところに最初のハードルがありますが、1回や2回くらいなら気合(意識)でなんとかなりそうです。

 ただ、それを習慣(無意識)化できるまで継続するのは、さらに高いハードルがありそうですね。 

■本で人は変われるのか?

 新しい知識を得ようとして、本を買って読む人はたくさんいると思います。ただ、本を最後まで読み切る人は、ほとんどいないようです。

買った本の95%は読み切れていない!

 アメリカの大手出版社の調べによると、「95%の本は読み切れていない」のです。ちゃんと読み切る人は、100人のうち5人です。

 では、その5人のうち行動に移す人は何人いるでしょうか?
 さらに習慣になるまで継続できる人は?

 「誰でもカンタンに幸せになれるたった一つの方法」という本が100万部の大ベストセラーになったとしても、その本を読んでカンタンに幸せにはなれる人は、ほんの一握りと言えそうです。

■「成功者=伝えるのがうまい」とは限らない

 繰り返しになりますが、無意識にできる状態が「成長」、伝えることができれば「貢献」になります。「成長」して「貢献」することが学ぶ理由です。

 ただ、すでに無意識にできていることも、実はたくさんあるんですね。無意識にできてしまっていることは、当たり前すぎて人に伝えられないんです。

 つまり世の成功者が、伝え方がうまいとは限らないのです。例えば、ビジネスの天才と言われる人の本を読んだからといって、金持ちになれるわけではありません。

 だからこそ、「腑に落とす」ところからやっていくことが大切なんです。脳科学コーチ養成講座では、できるだけわかりやすく、「腑に落とす」伝え方を心がけています。

■知れば知るほど、知らない世界が広がっていく・・・

 意識が高く、成長志向の強い人ほど、知らないことを知ろうとしていろんなことを学びます。まじめな方が多いんですね。

 最終的には「貢献」するために学びますが、新しいことを知ってから成長して貢献するのは、実はハードルが高いんです。

 新しいことを学んで、新しいことを知れば知るほど、知らない領域は増えていきますよね。キリがないんです。

 例えば、コーチングを学んだ人は、心理学やNLP、スピリチュアルなどに興味を持たれる傾向があります。

 心理学一つとっても、その領域をすべて網羅するには、一生かけても難しいでしょう。

■アウトプットが先、インプットは後

 では「成長」と「貢献」に必要なことだけ学んだらどうでしょうか?というのが、脳科学的な考え方です。

 脳科学では順番を大事にします。物事がうまくいかないときは、順番を間違えていることが多いのです。

 大原則として、目的から考えるのが脳科学です。

インプットよりアウトプットが先なんですね。つまり「誰にどんな貢献したいのか?」を最初に考えていきます。

 そうすると、自分がすでに持っているものにも気づけるし、足りないものがピンポイントで見えてくるので、効果的に学びを深めることができます。

■まとめと補足

・腑に落として、「考え方」が変わると行動につながる
・行動しなかったら、せっかく知識もないのと同じ
・習慣になると知識が知恵に変わる
・知恵とは、必要に応じて知識をいつでも取り出せる状態
・相手に伝えて行動してもらうのが、「本当のコミュニケーション力」

 さて、「何のために学ぶのか?」ということは、腑に落とすことができと思います。

 次に深めていきたいポイントは、「意識して行動できても、なかなか続かないのなぜか?」ということです。その答えは、意識と無意識の関係にあります。

変わりたくても変われない脳の仕組み(意識と無意識)


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