夫、オトン、ときどき医者

医者だって、家族がある。自分の楽しいこともしたい。自己犠牲の上に成り立つ仕事というのは…

夫、オトン、ときどき医者

医者だって、家族がある。自分の楽しいこともしたい。自己犠牲の上に成り立つ仕事というのは、やっぱりよくないと思う。 仕事場からは見えないひろい世界について、4人の子育てを妻としながらの毎日を綴っていきたいです。

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初めまして

「夫、オトン、ときどき医者」  医師である前に、「人」であると思ってやってきました。他の職種の人と同様にお酒も飲んでワイワイしたっていいし、ゴルフやサーフィン、パチンコなどのギャンブルだって、時にはしたっていいんじゃないかとも思っています。  子育てだってそう。一昔前までは、どんな職種でも「男は外で仕事してればよい」「家事もしなくても許される」とはいわれてましたが、今はどんな職種だって「男も家事をするもの。子育てだってそう。」そんな時代です。時代だからというわけでなく、子

    • 自宅での看取り

      医療者は、人の「死」をたくさん経験します。 突然の「死」 病気と向き合いながらの「死」 いわゆる老衰とよばれる人生を終えるような「死」 亡くなる場所も病院だけでなく、施設での看取り、自宅での看取りも増えてます。 今の日本で生活をしていると「死」は「忌み嫌うもの」という考えがまだ強く残っているためか、家族も含めて「死」を身近なものに考えている人が少ないようにお思います。  今年ももう終わりそうですが、3人の方を自宅でお看取りさせてもらいました。 一人の方は、1年程前から

      • 田舎暮らしの注意点

         コロナの影響で、田舎暮らしが流行っているようです。私が働いているところも、元リゾート地。都内からそれほど離れていない田舎なので、5月頃から中古物件が凄い人気のようです。地元の不動産屋が忙しい!と嘆いていました。何があるかわかりませんね。  そんな私は、田舎出身者。といっても、転勤族なので、純粋培養の田舎出身者ではありません。都会の良いところ、そうではないところ、田舎の良いところ、そうではないところ、それぞれに経験しています。これを機に田舎暮らしをしたい!とか、興味があると思

        • 近距離単身赴任

           夫、オトン、ときどき医者です。  2年前から、近距離単身赴任をしています。子供4人もいて、それで子育てしてるつもりか!とお叱りを受けるかもしれません。いえ、当然ですよね。その点については、妻に本当に頭が上がりません。  結婚して10年。自分の勉強のために、北は北海道から、南は沖縄までいろいろなところで研修をしました。いつも家族と一緒に。子供も引っ越しは何回目?というぐらい引っ越し慣れしています。長男が7歳のとき、家族で車で2時間ほどの旅行に出かけたときのこと。1時間過ぎ

          家での身なりも・・・ね。

          夫、オトン、ときどき医者です。  仕事では、「清潔感がないとダメだ。研修医だからといって、ボサボサではダメ!手術着で病棟をうろうろしてはダメ!」と医師2年目のときに、女性の部長先生に指摘をされてから、わりと意識して、清潔感のある格好をしています。髭も、基本的にはしっかり剃って、清潔感のある感じにしています。(海外研修中は、幼く見られないために、伸ばしていましたが・・・)  イメージ上、外科医は、ヒゲもじゃ。内科医は白い肌。整形外科医は、ムキムキetc.  色々ありますが

          家での身なりも・・・ね。

          小児科希望のはずが・・・

          自己紹介⑥からの続きです。 大学入試の段階では兄妹の病気のことがきっかけとなり、小児科希望でした。いざ、大学に入って、改めて自分は将来どうしたいのか?50歳のときにどんなことを、どこでしていたいのか?そんな風に考え出すと、自分が育った田舎で、仲間とワイワイたのしく集まったりしながら、地元の祭りを楽しんで生活をしたい。その上で、医者という立場で地元に貢献が出来ればいいなーと思うようになりました。そうなると、何科に進めばいいのだろうか?悩みます・・・200床ほどの中小規模病院。

          小児科希望のはずが・・・

          自己紹介⑥

          自己紹介⑤からの続きです。 大学生になって、3年の浪人時代に我慢していたことを全部やろう!といろいろやりました。日雇いバイト、塾講師、家庭教師、部活、運転免許を取って、オンボロ車でドライブや格安旅行。海外旅行もバックパックでタイ・カンボジアへetc.なんだか、遊びばっかり。全員が全員ではないですが、医学部といっても、大半は高校生から直接大学生になった18-21歳がほとんど。なので、他の学部の大学生と同様に大学生活を楽しみたいと思っている人が多いです。真面目に勉強だけをする!

          自己紹介⑤

          自己紹介④からの続きです。 今は一層医学部受験が厳しいと言われていますが、当時もなかなか厳しかったです・・・田舎の公立高校。今までで数人だけ医学部に入ったことがあるらしいぐらい。私より先輩で1番学年が近い人は入れ違いに卒業された方でしたが、相当賢くてずば抜けていて、医学部に行ったらしい・・・ 改めて、じぶんの学力は? 当然、模試では医学部の中で1番偏差値の低いところを希望で出してもE判定(A判定が1番よくて、E判定は1番下。底なしの下です) まだ、高校2年生だから、3年

          自己紹介④

          自己紹介③からの続きです。  私には兄妹が2人います。私が長男、下に妹が2人の合計3人です。性格が適当なところは、私と次女が似ていて、長女はしっかりもの。宿題とかもちゃんとするのは長女。そんな長女が小学校3年生のとき(私が中学2年生だったかな?)、耳の後ろがなんか腫れてるということで、近くの病院へ行ったら、「変な病気かもしれないから、都会の病院へ紹介をします」と言われました。先に話をしたように、私の両親は医療者。知識がある分、とても、不安だったと思います。検査の結果、「白血

          自己紹介③

          自己紹介②からの続きです。 晴れて(?!)、地元の高校に通うことになった私。学区があるためにもともと高校は2つしか選ぶことが出来なくて、進学クラス(といっても、高校卒業後に就職をしないという程度のもの)の選択肢が2つと、情報処理科、商業科の合計4つしか選択肢しかありませんでした。進学クラスの選択肢についても、電車で通うか自転車で通えるかの違いぐらいしかなくて、どっちもどっち。そういうわけで、近い自転車で通えるほうにしました。  この学校、先ほど挙げた、商業科(この学区で、

          自己紹介②

          自己紹介①からの続きです。 田舎での生活が始まりました。小学2年生でしたが、方言の違いにもいろいろびっくりしたことを覚えています。「わいの名前〇〇なんやー。」といわれて、ほんとに同級生?おじちゃん?と思ったのは鮮明な記憶として残っています。一学年3クラスあって、一つの町に1つの小学校と中学校。つまり9年間メンバー一緒。外からの転校生は、2年に一人あるかどうか。私は、まだ早い段階だったからかもしれませんが、みんなと溶け込んで仲良く出来ましたが、その後入ってきた転校生達は、なん

          自己紹介①

          40代に突入した医師。妻、子供4人の6人家族。生まれてこの方、1ヶ月単位の研修も含めると、引っ越しをした回数は20回を超える。自分の親も転勤族だったので、大学生までで、6回。同じ家で生活をしたのも6年以上はない。なので、家にはあまり執着はない。憧れはあるけど、いろいろな土地で生活をすることに慣れているため、自分の荷物も少ない。増えていくのは本ばかり...  根無し草とはまさに、じぶんのこと。北は北海道〜南は沖縄までいろいろなところで仕事をして、生活をして、いろいろな文化にも