元塾講師が教える、塾選びのポイント その3 〜電話と教室見学〜
こんにちは!どうせ通うなら最高の塾ライフを 共育コンサルタントの金澤です。
シリーズになってしまった「塾選びのポイント」コラム
その1 通塾の目的と塾の形態
その2 お金にまつわるエトセトラ
今回は最終回、電話で問い合わせて教室見学に行くときのポイントです。今までの二つは準備段階、今回が本番ですよ!電話かけるのがめんどうくさいとか、教室にいく時間がもったいないとか、それはダメです。お子さんが本当にいい塾に通うためには、これは欠かせません。ぜひご参考になさってください。
電話で済まそうとは思わない、来室予約をするための電話
いきなり教室に行ってもいいですが、その場合空いている人しか対応できなくて満足のいく情報がもらえない場合がありますので、事前に必ず電話で連絡してください。
電話をする際には、集団塾を希望するなら、見学の予約をする前に学年を伝えて、通塾曜日を確認しましょう。いくら見学に行っても、最終的に通えないなら選択肢には入りませんから、お子さんの学年だったらどういう通い方になるか、他の習い事や予定と調整はつくか、をあらかじめ聞いておいてください。個別指導の場合は自分の都合に合わせられるので気にしなくて大丈夫です。
そして見学の日程を決めるわけですが、たまに電話をして対応に出た人の印象で決めてしまう人がいます。それはあまり良くない選択です。かける時間にもよりますが、先生たちが授業に入っていて電話に出られず、事務員さんや受付専門の人が電話に出る、ということが結構あります。
自分の子どもが入塾したら、先生たちに習うことになるわけですから、その教室の先生たちがどんな人たちなのかをきちんと見る必要があります。電話だけでは決めず、ぜひ見学をして決めるようにしてください。
もちろん仕事で忙しいとか、なかなか子どもと時間が合わないとか(見学は可能な限りお子さんと一緒に行ってくださいね)いうことがあると思います。それでも、通うことを考えれば家の近くですし、一度通い始めたらしばらくお世話になることが想定される塾です。ぜひ時間を作って足を運んでみてください。
教室見学では見るべきポイントが盛りだくさん
そして時間を決めて、教室見学に行きます。見学を終えたら、それ以上の情報は入ってきませんので、他の塾の見学なども踏まえてどの塾にするかを決めることになります。そのつもりで、いろんなことをしっかり聞いたり見たりしてください。
実際に見学をする際、見てほしいポイントは以下の通りです。上から順に、私が考える重要度順です。
・講師と生徒間の雰囲気
・教室長の考えや人柄
・年間での総費用の確認
・教室の環境
・講師や授業の質
雰囲気は最重要、かつ好みが分かれるところ
個人的に、長く通うことを考えると、楽しく通えるところという条件は欠かせないと思います。もちろん、人によっては「塾に楽しさは求めない」という考え方もありですし、ここはご家庭の方針で全然構いません。
ただ、最終的に通うのは本人。楽しくて「今日も塾に行きたい」と思って通うのと、「ああまた行かなきゃいけないのか」と思って通うのとで、どちらが勉強に対してやる気を維持できるかといえば前者だと思うのです。だからこそ、実際に講師と生徒のやりとりをぜひ見てみてほしいと思っています。
この雰囲気というのは、塾の方針が明確に出るところです。休み時間も静かなら明確に線引きをしていて、休み時間賑やかであれば距離を近く取っている、ということです。どちらがいいかはご判断にお任せしますが、面白いくらい塾によって違うので、ぜひ比べてみることをお勧めします。
教室長とぜひ一回話してみてください
塾はいろんな先生が授業を担当しますが、最終的にはその教室の教室長が方針を決める、ということがほとんどです。その教室長の方が、教育に対してどういうことを考えていて、どんな方針で生徒指導をしているのかを聞いてみてください。
素晴らしいと思えるか、違和感が残らないか、というところはとても大切です。長く通っていると、一つや二つ乗り越えるべき問題が出てきます(成績が伸びないとか、人間関係とか)。そういう時に子どもにどんな方針で対応をしてくれるのか。しっかり納得して選んでおけば、そんな問題も乗り越えやすくなります。
普段子育てに関して考えていることをぶつけてみて、どんな返答が返ってくるか聞いてみてもいいでしょう。これも講師によって全然違ってきますので、いくつかの塾を見学する場合はぜひ同じ質問をして、答えの違いを比べてみてください。
年間総費用は季節講習、テストやオプション講座代も含めて考える
年間総費用も必ず確認してほしいところです。ホームページに乗っている金額は、いわゆる月謝のみであることが多いということは前回触れました。それ以外にどういうお金がどれくらい、どんなタイミングでかかってくるのかをしっかり把握しておくといいでしょう。
特にインパクトが大きいのは教材費、季節講習費(春・夏・冬)と模擬試験代、それに加えて受験学年になるとプラスアルファの講座が出てくるので、その費用もぜひ確認してください。
また、塾によっては何か事情があって辞めなければならなくなった、というときのルールが違ってきます。それも合わせて確認しておくといいでしょう。
学習環境もぜひ目を光らせて、要望を出してみる
学習環境も見学に行って初めてわかるものです。廊下の広さ、教室の広さ、清潔さ、自習室の有無、などなど、みるところはたくさんあります。塾としては、環境整備についてはご要望に応じて対応できるところと、どうしても無理なところがあります。
例えば部屋を広くしてほしいと言われるとさすがに厳しいですが、空き時間に自習できるようにしてほしいと言われれば、意見が多ければ廊下に机を置くとか、なるべく空き教室を作ってみるとか、対応の仕方を考えることができます。
環境に関しては変えられるものもあります。この要素だけで決めてしまうともったいないので、何か希望がある場合は遠慮なく伝えてみてください。
講師や授業の質はどこまでわかるか
授業を見てみたい、という話もよく要望として聞かれるものです。もちろんぜひみて見てほしいものですし、比べてみてこういう授業スタイルがいいな、と思うものがあれば、その塾を選ぶといいのは非常にいい判断だと思います。
授業にはいろんな科目があり、いろんな学年があり、いろんな単元があります。どんな科目・学年・単元でも共通するものは、
先生の元気さ
生徒とのやりとりの多さ・少なさ
生徒の私語の多さ・少なさ
あたりでしょうか。
例えば、たまたま見学した授業がプリントを解いて解説、後ろから見ていてピンとこなかった、という授業だったとして、その単元内容がもう終盤にさしかかっていると、自然とそういう演習授業になってしまいます。その場合は、「普段からこうやってプリントで演習をするスタイルなんですか?」となどと聞いてみてください。
講師についても、何か要望があったらどんどん教室に伝えて構いません。多少科目によって質の違いは正直あると思いますが、意見を仰っていただく方が改善につなげやすく、塾側から見てもとてもありがたいと思います。通塾後にも、子どもと話して心配であればぜひ連絡してみてください。
こうやって、本人と一緒に見学に行き、「この塾ならきっと大丈夫だ」と確信して通う塾を決める。これがやってほしい塾の選び方です。一年間通うと、時間にして実に300時間以上、お金としても数十万払って通うことになります。ぜひ時間を使って真剣に選び、納得いく・充実した塾生活を過ごしてください!
「うちの子に合う塾ってなんだろう」とか、「塾に通っているけどあまりうまく行っていない」という心配事がありましたら、個別での相談もお引き受けしています。ぜひ末尾のフォームからお気軽にご連絡ください!
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