「ホップステップだうん!」 Vol.161
今号の内容
・巻頭写真 「千高さん」江連麻紀
・続「技法以前」135 向谷地生良「研究することの可能性」
・べてるの「紅葉・えましあツアー」と「冬の憩い チカ釣り」
・【本の紹介】
『精神障害を哲学する: 分類から対話へ』(東京大学出版会)著:石原孝二
・福祉職のための<経営学> 023 向谷地宣明
・ぱぴぷぺぽ通信 すずきゆうこ 「しかるべき道を通って」
千高のぞみさん
千高さんは、小泉元総理の幻聴さんと恋仲となり、想いが募って身体の半分が東京まで駆け落ちして向谷地生良さんに連れて帰ってきてもらったり、その後小泉総理の任期切れを前にして、相手を乗り換え、妻子ある男性医師の幻聴さんと禁断の恋に陥り、その医師の診断をうけるために、毎日かぜをひいて内科受診に勤めたことで、2006年の幻覚&妄想大会でグランプリに輝きました。
現在は発送チームで大活躍の千高さんですが、この頃ダイエットをしています。先日、向谷地悦子さんに「パソコン作業だけしないで品出し作業もしたら痩せるよー」とアドバイスを受け、品出し作業もしています。
品出し作業を手伝った後の一言は「私、痩せちゃったわー。今日、かなり痩せちゃったわー」です。
(写真/文 江連麻紀 協力/史緒)
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続「技法以前」135 向谷地生良
「研究することの可能性」
「研究」を定義すると「ある特定の物事について、人間の知識を集めて考察し、実験、観察、調査を通じて調べて、その物事についての事実を探求する一連の過程のこと」であり、語源としては、「研ぎ澄まし究めること」(デジタル大辞典)という説明が一番わかりやすいと思います。
昨今、注目されている人間が生まれた瞬間からはじまると言われる「対話」は、オープンダイアローグ(開かれた対話)に象徴されるように、対話の構造の中に研究的な要素が内包されているように思います。東京大学先端研(当事者研究分野)の熊谷晋一郎さんは「人間は研究する存在である」と言っているのは、そのことを指しています。
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