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映画「アップタウン・ガールズ」寂しさは交差して

大スターの親を亡くした大人になりきれない明るく奔放な女性モリー(ブリタニー・マーフィー)と大人っぽく冷めて育った女児・レイ(ダコタ・ファニング)が交流していき、ともに成長していく。やがて共通点は寂しさと気づき…。

親を亡くしたばかりとはいえどうすれば良いか分からず、友人に頼りっぱなし。そして駆け出しのシンガー、ニールと出会い新しい彼氏ができたと思ってはしゃぎっぱなし。莫大な遺産もあっという間についえ、紹介された仕事は知人の娘、レイの子守。レイは潔癖で、時間厳守で、完璧なませた女の子だけどいつも一人。

二人は全く逆の属性で、相性が合いません。子守なのにほぼ喧嘩状態の二人は、それぞれの生活もいろんな困難が待ち受けています。打ちひしがれる二人。その時、ヒントになったのはお互いの生き方、でした。

モリーの影響で人に冷たかったレイが、寝たきりの父の病床で父聞こえないのに最近の出来事をお話しするシーン、モリーの思い出の遊園地に嫌々ついていったのに閉園していたけど、再びそこで再開するシーンとか、涙を禁じ得ません。名子役としてのダコタ・ファニングちゃんの実力もスパークしています。
見事な脚本、いや映画作りです。感動ドラマというよりも、エンターテイメントとしてもしっかり。

感動のラストは必見。
ベストに掲げる人も少なく無いのでは無いでしょうか。
主演としてとってもキュートな女性を好演したブリタニー・マーフィーが若くして亡くなったことが残念でならないです。
2003年米。

私の好きな映画トップ10常註作品です。保証する。

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