海の家顔採用ニキの日記12日目
僕は27歳の夏に海の家で短期バイトをしました。
水着の黒ギャルとの素敵な出会いに期待したからです。
しかし現実は甘くありません。
キッチンに配属された僕は店の裏方となり水着の黒ギャルとの交流なんて皆無でした。
店の奥でBBQ担当になった僕は連日BBQの準備と海鮮丼の盛り付けをするキッチン盛り付けマシーンと化しました。
そしてそこで僕を待っていたのは「4歳以上年下の上司」たち。
毎年海の家で働いている彼らに仕事を教わる立場になったのです。
ボクは27歳。下は19歳、上は23歳。そんな先輩達に気を遣われながら仕事を教わることになりました。
この記事を読めばあなたもひと夏、海の家で働いた気分を味わえるのではないでしょうか
感想
俺は繊細なクズである
1人が寂しいが1人にならざるをえない
年下のバイト達がキャッキャしてるのを横目に俺は細かい仕事を探す
年下の輪に入れない俺は今しなくてもいい仕事を見つける天才だった
最終日が近づいてくると今まで俺にガミガミ言ってきた19歳のバイトも穏やかになり「はっちゃけモード」になっていた。もちろん俺はそれには付き合わないが。というかそのテンションについていけない
仕事を自分なりに一生懸命こなしてるつもりでも人間関係でしこりが残ってしまうと疲れが倍増しやりがいを追い越してしまう
BBQの網を洗っていなかった
洗い場には担当の人がいた
その人が洗ってるもんだと思っていたが
洗ってなかったのは俺の責任なようだ
BBQ担当の俺の責任らしい
その件のあとバイトリーダーが他のバイトに
「やっぱ信用できないからお前明日のBBQの肉チェックしといて」と言っているのを聞いてしまった
今までふんわり感じていた違和感の正体が分かった
俺が完璧に仕事をしていないことて周りがピリついていたのだ
それがわかった瞬間俺は落胆した
俺は繊細なクズだ
仕事は適当にする
これでいいや
と仕事を終わらせる
そこに問題があったのだ
俺は真面目にバイトしたくない
楽しく働きたい
年下のバイトリーダーは完璧主義で仕事ができる男だ
俺とは正反対のタイプである
落胆しながらも俺は退勤時間までこの空気に耐えなければならない
穴があったら入りたい
逃げ出したい
27歳の俺は繊細なクズであった
〜続く〜
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