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昔のダービーを見たら・・

トップ画像は、昭和36年(1961年)の5月28日施行の第28回ダービー。第1コーナーに差し掛かるところです。
なんと出走頭数は32頭!
馬群のごちゃごちゃ感!!

これを見ると、現代のフルゲート18頭は小頭数に感じちゃいます。

昨年、2021年のダービー第1コーナー。


あら、とてもすっきり。


32頭立てとか、一頭一頭まともに取捨を検討しようとしたら、いったいどのぐらい時間が必要なのか。。😅


そう考えると、

18頭立てなら馬券なんてちょろい。


・・と、思えます。(と、思いたい。)

もう一度、1961年のダービー、スタート直後。

ぱっと見、漫画・キングダムの騎馬隊が敵陣に向かい一斉に駆けていくさまにも見えるほど迫力があります。

この年の結果は、1番人気ハクシヨウが勝ち、23番人気メジロオーが2着、3着は2番人気チトセホープ。
当時は三連単馬券の発売などありませんでしたが、1-3着は順に「13番→32番→24番」と、もし当てたら「ビンゴ!」と錯覚してしまいそう。

1コーナーに殺到する馬たちの画像を見ても感じますが、昔はポジション取りが現在に比べもっとシビアだったようです。
ちょっと前に読んだ「競馬を動かした 人脈の森」という本に”ミスター競馬”野平祐二さんと競馬ファンの小説家・山口瞳さんの対談の一部が収録されていたのですが、野平さんが、

「ほんとのことを言うと、あんな(ダービーの多頭数)のは競馬じゃない。下手くそが勝ちゃあいいんだから・・・(笑)」
「めちゃくちゃですから。」

と語っているのを読みました。
野平さんの競馬に対する美学で、多頭数の競馬で他を競り落としても勝つ、とか、勝ちは勝ちだろう、という感覚が大嫌いだったのだろう、とその本の著者の山崎正行さんは分析していました。

昔の多頭数時代には、”テレビ馬”と呼ばれたそうですが、勝ち目はほとんどないけど、オーナーが一生に一度の晴れ舞台だから、という理由だけでダービーにエントリーする馬もいた、という話も聞いたことがあります。

その時代に比べると、現代のダービーは、フルゲートで18頭となり、テレビ馬など出てこない、クリーンでまぎれの少ないレースになっているのだと思います。


18頭立ての馬券なんてちょろいもんだ、と自分に暗示をかけて、さあ検討、検討・・。

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