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「ゴッドファーザー」、「ゴッドファーザー PARTⅡ」連続鑑賞。

先週、気分が沈んでしまい、「ゴッドファーザー」を観ました。

因果関係が変かもしれませんが、「ゴッドファーザー」はやっぱりいい。気力を盛り返したい時に。


ゴッドファーザー(1972年)


これだけの超名作。あらすじとかはさすがにいいかな、と。

好きなシーンを羅列すると、、

ビトが果物屋で撃たれるシーン、次男フレド、何もできずただ泣き崩れる。フレドは本当にマフィア向きじゃない優しい人。

ビトの見舞いにきたパン屋がブラフで殺し屋を追い返す。手が震えて、たばこに火がつけられない。このシーン、一連のマイケルの動きが冷静で的確で、ビトの後継者はマイケルだと強く印象付けられる。

そして、マイケル初めてのマフィアとしての大仕事。うらぶれたレストランで敵対するマフィアのボスと、グルの警官を射殺する。撃った後、流石に少し動転したのか、教えられていた腕を下ろして銃を捨てる所作がぎこちない。

暴れん坊長男ソニー。妹の旦那を路上で一般の人が見ている前でぶちのめす。まさに狂犬。

ソニーがはめられめったうちに銃撃されるシーン。そこまでやる必要はないだろう、まさに蜂の巣。

最後の暗殺たたみかけも圧巻ですね。特に好きなのは、カジノのボスがマッサージ中に狙われ、体を起こしかけのところ黒縁のメガネに銃弾が撃ち込まれるところ。


ゴッドファーザーを見ると、必ずと言っていいほど続けて「Ⅱ」を観られずにはいられません。


ゴッドファーザー PARTⅡ(1974年)

三男・マイケルが父・ビト以上に強権なゴッドファーザーになる。


Ⅱは、現在を描いたマイケル率いるコルレオーネファミリーのその後もいいのですが、ビトの青年時代がなんと言っても好きです。

また好きなシーンを羅列します。

雑貨店で真面目に働いていたビトだが、ギャングの紹介で新入りが入ってきて、ビトはクビを言い渡される。恨み言ひとつ言わず、あなたには感謝しかないよ、と逆に肩を叩いて店を去る。うーん、人間ができている。

下町のシマを取り仕切るケチなギャングを銃殺するシーン。やった後に、銃をばらしてビルの煙突に部品を捨て入れるところいいですね。のちの息子のマイケルの初めての殺人と比べると、だいぶ落ち着いています。

あとは町の相談役になりたての頃、大家に追い出されそうなおばあさんの相談を受けるエピソードも大好きです。めちゃくちゃ地元密着型の何でも屋さん、でもやばいことも引き受けるので畏怖されている、というバランスが最高です。

現在形の部分は、マイケルとフレドの物語が何と言っても印象的で、マイケルがフレドを許すのか、許さないのか、最後は、ああやっぱり許さないんだよね、と揺さぶられますね。

そして忘れてはならない、前作から随所で渋い存在感を放つもう一人の兄弟、トム。

トムが組織を裏切ったフランクに引導を渡す、古代ローマの慣習を持ち出して自殺を勧めるシーンや、やはり裏切り者となった古参のテシオから命乞いをされるも拒絶するシーンが好きです。


ブルーレイを持っているので、繰り返し見返すのだと思います。

ただ、Ⅲはあまり見返さないんですよね。

コッポラも、Ⅲは続編というよりは独立した『コーダ:マイケル・コルレオーネの死』という作品として考えていたそうです。

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