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カレーとおじさんの話。

(とくにオチらしいオチのない、カレーとおじさんにまつわる思い出話です。)

子どものとき、隣に住んでいた親戚のおじさんが、マンガを買ってあげようか?ただし、次のふたつのうちどちらかできたらば、と持ちかけてきました。

そのふたつの条件とは、

1.フランス語の数字を1〜20まで覚えること。
2.おじさん特製の辛いカレーを食べきること。

どちらも、自分には未知の世界のもの。
フランス語もできない。そもそも、フランスってどこだっけ?というレベル。
辛いカレーって、カレーって辛いものだっけ?
カレーは、母が作る家カレーしか食べたことがない。
あまり、辛いもの、という認識がなかった。

私は、2に挑戦しました。
カレー食べるのに特別なハードルがあろうとは思いもよらず。

ところが、おじさん特製のカレー、今まで食べてきたカレーと、色合いからして、立ち込める香り(今思うとそれはさまざまなスパイスの香り)からしてまったく別のもの。

結果としては、ひと口食べただけでギブアップ。
子どもには辛すぎて・・。辛いというより、痛い!という感じでした。
「これは無理!」


おじさん、ニヤニヤ。


結局、1のフランス語の数字の方を覚えるに挑戦し、記憶があいまいなのですが、たしか何とかクリアし、マンガを買ってもらえました。


おじさんは数年前に亡くなってしまいましたが、おもしろい人で、仕事の関係でフランス語が堪能で、また、カレーについては、なんでもバングラデシュの人に教えてもらったそうで、よく親戚や友人にふるまっていました。

そういえば、高尾山に行ったとき、タッパーにカレーを入れてきて、食パンにカレーをのせて食べていました。そのカレーはあまりスパイシーではなく、自分も食べさせてもらいました。

不思議と、母の作ってくれたお弁当などはあまりどんなものだったのか思い出せないのですが、おじさんのカレー食パン弁当?は記憶に残っているということですね。

明日の息子の弁当のことを考えていたら、ふと思い出してしまい、いつもと違う感じの記事ですが、書いてみました。(カレー弁当にはしないですよ 笑)。

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