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長嶋茂雄本を寄り道読み。〜摘読日記_41

先日、こちらの本を読んでいるところ、という記事を書いたのですが、

寄り道して昔のNumberを引っ張り出してぱらぱら読んでいました。

The・フルスイング。


1980年、長嶋茂雄監督第一次政権、6年目、最後の年の特集。

表紙に「無能監督のレッテルが貼られかけている」長嶋茂雄に今こそラブコールを、と銘打たれた、長嶋茂雄を激励しようじゃないか、という特集。

長嶋さんが如何に愛された人物であるかが数々のコンテンツから伝わってきます。(特にメディア、記者から愛されていたようです。)

考えてみたら、「ミスター・ジャイアンツ」、「ミスター・プロ野球」という称号って、凄すぎる。

サッカー界の三浦カズさんにしても、「ミスター・Jリーグ」ではなく、「キング・カズ」ですもんね。


時代がヒーローを求めていて、大衆が求めるイメージにピタッとはまったのだと思います。

高度経済成長をバックグラウンドに大衆がそれぞれの夢を見た時代。

長嶋さんは、人々のそれぞれの生活に寄り添うような存在だったのだと思います。


当時は現在ほど娯楽も多様化されてない、毎夜の巨人戦中継はお茶の間の最上の娯楽であり、翌日の会社や教室での話題の中心だったのでしょう・・(たぶん)。

Number誌の中で、多くの人が「もうあんな人物は出てこない。」と言った通りなのでしょうが、唯一、二刀流の大谷選手は長嶋茂雄級のヒーローなのかもしれない、と思ったりも。

それにしても昔の雑誌は面白い。

その時代の価値観が表れていて、中には読者に対して、「長嶋茂雄と親密になりたければ、田園調布の長嶋邸を訪ねてみては?」と、目蒲線・田園調布駅からの行き方を指南している文章もありました。😅

おおらかな時代、というやつでしょうか。

あとは、「男臭さ」を強調した写真もこの時代の特徴かも?

長嶋さん毛深いですよね。
これは長嶋さんではないと思いますが、現在は中々見られない男臭い広告写真。


ちょっと話が逸れたかな…

「キミは長島を見たか」の方では、長嶋さんの生い立ちも描かれており、筆者の岩川隆さんは、長嶋さんの故郷である印旛沼まで足を運び、家族や長嶋さんが卒業した小学校にも取材しています。

長嶋さんの母であるちよさんは、大スターの母であるにも関わらず、息子は息子、自分は自分として、長嶋茂雄がスターになってもそれまでと変わらない生活を送ったそうです。

かなり昔の本ですが、スーパースター・長嶋茂雄がどのように誕生したか、興味深く読み進めています。

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