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熱量すごい「競馬と鉄道」読了しました。競馬好き、鉄道好き、歴史好きな方におすすめ。

こちらの本を読了。

2018年発行
同年のJRA馬事文化賞受賞作品。


本書概要(カバー説明より)

競馬は、日本の近代スポーツの中で最も古くから鉄道との関わりを保ち続けてきた競技のひとつ。
本書では、そのさきがけとなった明治天皇根岸競馬行幸のお召し列車や、全国各地に設けられた”競馬場駅”、競馬観戦用臨時列車など、競馬と鉄道との”深い絆”を示す実話の数々を、豊富な資料をもとにひもといてゆく。

本書の出版に先駆けて、2017年には東京競馬場にあるJRA競馬博物館で特別展があったそうで、その展示内容もふんだんに盛り込まれているのでしょう、まるで展示室をめぐっているような面白い読書体験を味わえました。

(特別展の関連リンク「競馬と鉄道」がありました。)


余談ですが、競馬博物館は、数百回東京競馬場に行きながら、実は足を運んだのは子連れで行くようになってから、ここ数年の数度だけ。

見応えのある展示が多いのですが、何しろレースの方を追いかけるのに忙しくてあまり足が向かない・・。

でも、実はかなり見応えある展示が多いです。
無料ですし、子供向けのアニメーション上映もあるので助かったりします。


・・本の内容に戻ります。

著者の矢野吉彦さんは、競馬ファンにはお馴染み、土曜競馬(現・ウイニング競馬)の実況を担当されているアナウンサー。

競馬好きがむんむん伝わってくる方ですが、鉄道好きでもあったことは、知りませんでした。

YouTubeにも関連動画がありました。


動画の内容は、ブラタモリ的です。
かつてあった「東京競馬場前駅」の跡地周辺を歩いてみる、という内容です。


このあたりも、近くを通ったことはあるのに、「ここに駅があったんだ。」という思いで歩いたことがなかったので、今度歩いてみようと思います。


かつての「東京競馬場駅」


競馬場・駅間の道沿いには居酒屋通りがあり、その名残りでまだ営業しているお店も。


この居酒屋さんは、最近息子と行ったばかりでした(笑)。

おばちゃんが親切で、もつ煮が旨かった!


・・本の中身から逸れがち。

個人的に特に好きだったのは、鉄道会社の努力の表れである新聞広告。

レイアウトや文字の大小で大衆にアピール。

やはり何度も行っている東京競馬場、中山競馬場関連の、鉄道客をめぐる鉄道各社の争奪戦やダイヤ作り、駅の誕生秘話などが特に楽しかったです。

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