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2023秋アニメ及びドラマ感想

見始めや放送中に上げようと思いつつ結局完走後のタイミングとなってしまったので、未見の場合はネタバレ注意。


オーバーテイク

F1は有名だしその下のカテゴリが存在することもなんとなく想像はつくが、F4に焦点を当てたアニメ。イニシャルDの後継作をうたうMFゴーストとともになぜか同じクールにモータースポーツものが2本。両方見てみるかということで見始めた。
まずはサーキットの広告やヘルメットなどの各種ギアに、実在する各社のロゴがそのまま出てくるところに驚く。それこそタイバニや鷹の爪みたくスポンサーになってもらってるならともかく、協力してもらってというならその調整だけで途方もない仕事。
そのおかげもあって、もともとのリアルな絵が抜群に説得力を持つ。角川がアニメツーリズムをからめているだけあって、富士スピードウェイのある小山町はもちろん、転戦する鈴鹿や茂木、さらには視点人物であるカメラマン、ではなくてフォトグラファーのトラウマの原因である三陸各地も実在感を持って描かれる。聖地として巡る人が出れば多少なりとも経済には寄与するだろう。今年は元旦から能登半島地震が起きてもはや現在進行形の被災地がない時がない状態。これで首都直下型地震でも起きようものなら地方の復興は二の次にされそう。
災害をアニメで描くのは細田守の得意とするところだが、劇場用ではなくテレビアニメの中で正面から取り組んだ点も評価したい。放送終了直後に再放送が始まるのも評価が高い証拠だろう。

MFゴースト

で、こちらがもうひとつのモータースポーツもの。イニシャルDの後継というので、また群馬あたりが舞台なんでしょと思っていたらまさかの小田原箱根だった。しかも主人公らは藤沢鎌倉あたりにいる。めっちゃ神奈川舞台じゃん。しかもその前作の主要人物はみなとみらいにいた。
小田原市では早速放送に合わせてデザインマンホールを設置している。ガンダムマンホールなどマンホールカード化にも熱心なので、決定した2期放送開始に配布が間に合えば少なからず人を呼べるだろう。
こちらは設定が若干とっぴで、EV主流でガソリン車はほぼ使われていないような近未来らしい。ただ描かれ方は現代そのもので、要は箱根の山中を特段大掛かりな規制もなしに公道レースする言い訳のようなものだろう。そのせいか外車国産車を問わず、どのマシンもぴかぴかというより縦線で汚しの処理をされている。といってぼろい感じでもない。使い込まれているがまだまだというか。
市販車なのでそれぞれナンバーもついているが、数字4桁のハイフンは1桁目の後に入っている。そしてナンバーの地名が実際のナンバーにはない地名が続出で小田原とか藤沢とか茅ヶ崎とか湾岸とか新宿とか。
前作のアニメもこのタイミングで無料配信されていたが、原作漫画の人物のもっさり感がそのまま忠実に再現されていてそれがなんとも残念な印象。車周りはユーロビート含めてクールなんだが。
その点、今作はキャラデザがうまく処理していて、原作の特徴を再現しつつ繊細な仕上がりで残念感は皆無。絶妙なさじ加減といえる。
山の中のカーブなど結局いくら実在のものでも一般人には分かりはしないので群馬だろうが箱根だろうがピンとこなさそうなものだが、鈴廣かまぼこ前をコース内唯一のストレートとして高速で駆け抜けたりと多くの人に見覚えのある景色なのがコース設定がうまい。2戦目の予選途中で1クール目が終わったが2期決定ということで織り込み済みか。トヨタ86というのが前作のトレノのハチロクを引き継いでいて、主人公が前作の伝説のドライバーの弟子であることも明かされる。原作の漫画に沿った展開なのだろうが、やはりアニメ化は漫画よりはるかに見る人が多いと実感させられる。
あと、オーバーテイクよりも、作中でオーバーテイクという言葉が出てきてた気がする。特に実況の人。

呪術廻戦 二期

高校時代の五条と夏油(げとう)を描いた懐玉玉折編からの渋谷事変編。最強の五条が封印されて、退場するメインキャラも現れる展開。原作はコミックで追っているので、制作決定という死滅回游編まで展開を知ってはいるが、さすがはMAPPAというか、バトルシーンは漫画よりアニメのほうが格段に分かりやすい。やはりカラーで動いて声優の芝居に効果音や音楽も入ると全然違う。
年末の歌番組ではなぜか懐玉玉折編のほうの主題歌がフィーチャーされていた。

葬送のフリーレン

漫画の存在は聞いていたが、見ようと思ったきっかけは主題歌がyoasobiである点。水星の魔女と推しの子で主題歌がyoasobiのアニメは間違いない、という気がしていて、それならこのフリーレンも間違いないだろうと。そしてそれは当たっていた。なんせ日テレが金ロー枠で4話分を一挙放送して、アニメの新枠を作る力の入れよう。
しかしフリーレンとスパイファミリーのアーニャの中の人が同じというのがまるで信じられない。声優すごい。弟子になるフェルンもスレッタ感はあまりない。
ところでエルフがほとんどいなくなっている世界らしいが、神奈川にはいっぱいいるみたいだよ。そういや神社のご神体になってるってアニメもあった。

アンデッドアンラック

これも原作漫画の存在はなんとなく聞いていて、アニメになるなら見てみようかと思ったもの。というより配信で1週分でも無料で見られるかどうかが見るかどうかの線引きになる。るろうに剣心なんかは無料配信がなくて結局全く見ていない。TVerで紹介番組はやってたくせに。
SF感のある異能力ものな設定がわりと好み。まあ必殺技っぽくいちいち名前つけるところは呪術なんかもそうだが正直どうでもいいが。
これも主人公の中の人は五条悟と同じだがしっかり別キャラになっている。無双感は同じかも。ジャンプ漫画らしい強い相手が続々と出てくる展開。

アンダーニンジャ

これは知らなかったが、とっぴな設定に興味がわいて見てみたところ抜けられなくなった。たびたび過去に戻って現在に至る流れを説明する形になるが、その現在の展開自体がまるで読めない。20万人の忍者がいるという設定からの、複数の組織の軋轢やら、衛星からのレーザーとか風呂敷の広げっぷりが楽しい。最終回などなんだそれは、という終わり方。原作はどうなのか。

SHY

これは恥ずかしがり屋の女子高生がヒーローでという変わった設定。各国にヒーロー(ヒロインとはいわない)がいるが、アベンジャーズ的な群像劇にはならない。このタイミングでよくやったもんだな、といまだに思うがロシアのヒーロー(いつも飲んでいるお姉さん)ががっつりからんでいて、後半氏ロシアが舞台。この中の人がスレッタ母の人。アニオリかと思って見てたが原作漫画は20巻以上出てるらしい。そして2期も制作決定らしい。

SPY☓FAMILY 二期

2期が終わるタイミングで劇場版公開って、どういう制作スケジュールだったのかと不思議になるが、なんとなくやってるなら見とこうかと結局完走してしまう。

東京リベンジャーズ 天竺編

これは今期は見たり見なかったり。1期はAbemaで見られたのに今期はない。それがTVerなら見られると分かって、というところ。マリンタワーとかがコラボしていてなんでと思ったら、天竺の本拠が横浜ということだったらしい。結局喧嘩とタイムリープなので、横浜が舞台としてしっかり描かれたりもしてなさそうだが。見ていないとキャラも全然分からないし、ヤローばっかりだし。

キボウノチカラ~オトナプリキュア’23

大人になったプリキュアを描く、しかも放送はEテレ、という二重の意外さと、NHKだとNHKプラスで見れてしまうということで、プリキュア知らないのに完走してしまった。Abemaでも1週遅れで配信してた。
なんか毛色の違う人もいると思ったら、別作品のプリキュアの人らしい。そういや劇場版で横浜舞台にオールスターズとかやってるがこれはその流れだったのか。時計塔のある街は特にどこということはなさそうだが戦後の混乱とか出てきて急にゴジラマイナスワン感。

地球外少年少女

Eテレついでに、秋アニメ、というと若干違う気もするが、タイバニをやってた枠でそのまま始まったのがこれ。もともとネトフリで制作されたアニメをEテレで流すというもの。宇宙ステーション舞台のSFもので、タイトルから受けた第一印象とはまるで異なる。ユニクロならぬオニクロとか実在企業そっくりのロゴも多数出てくるが実在じゃないからNHKでもセーフか。
キャラクターの名前がいちいち宇宙関連の地名なのがけっこうツボ。
NHKプラスではリアタイならできるが見逃し配信はなしのパターンだった。

オチビサン

庵野監督の奥さん原作の鎌倉舞台のミニアニメ。シン・ゴジラの世界線ではテレ東で放映していたが、この世界線ではEテレでアニメ化。これもNHKプラスで見逃し配信が見られたので後から見てた。鎌倉が舞台なのはMFゴーストも同じだがまるで違う。あ、この作品は豆粒町だったか。あとおじいがかなりカントク不行届の庵野監督っぽい。

チキップダンサーズ

NHKのミニアニメついでに、これも見てる。こっちはAbemaにも来る。もとがリラックマやすみっコぐらしのサンエックス。声が花江夏樹と石川由依だけでエラン君オリジナル、4号、5号の演じわけ以上の花江夏樹を楽しめる。そこに炭治郎の影はない。

ちいかわ

朝の情報番組の中ので週に2回放送という変則枠。TVerで見逃し配信できる。ちいさくてかわいい、から来ているが話の展開はけっこうシビアというかメンタルに来るというかなかなかにえぐい。それでも原作よりはマイルドにしてある気がする。ちいかわ自身は涙目なシーンがけっこう多い。見た目よりブラックな漫画という点ではピーナッツの上を行く。

ウルトラマンブレーザー

特撮ものはアニメに分類されることもあるが実写なのでドラマ枠な気もする。ウルトラマンも仮面ライダーも見ていないが、ブレーザーの反応がよくてなんとなく見始めた。ウルトラマンの声に反応するものだったか。巨大ロボが出てくるがやってることは結局怪獣プロレス。で車が単なるワンボックスというかっこよさのかけらもない演出。しかも最近はそのロボが現地まで抱えて飛んで、到着するとそっと地面に下ろすという不思議な移動方法。タイトルシーンなんかは往年のウルトラQオマージュっぽいし、地名の架空ぶりもちょっと気になるところ。

大奥

NHKの大奥の待望のシーズン2。原作も過去の映像化も知らない分素で楽しめた。大胆な歴史改変ものだが、最終的には今の世界線が捏造されたものという形で辻褄は合わされた。登場人物がカステラを食べているとフラグにしか見えなくなるドラマ。男女の逆転のみならず、歴史上の人物の評判も個々にひっくり返してみせる手腕にはおそれいる。
フジテレビが冬ドラマで20年ぶりにまたやるというのはNHKに便乗したのか元祖はうちだといいたいのか。

ONEDAY

クリスマスの一日を地方局キャスターとレストランシェフと謎の逃亡犯3人の視点で描く。というだけならふーんで終わるところだが、横浜が舞台らしい。じゃあ一応初回は見てみるかと、長めの初回をTVerで見てみると、思った以上に横浜でロケしてる。
大病院占拠なんかも占拠される病院は新横浜にある設定ながらロケは高崎。みなとみらいで撮った映像も使ってはいたし、作中の地図も横浜ではあったが。続編はどうやら横浜設定ですらないようなのでたぶん見ない。
このワンデイは名前こそクリングル号だが日本丸前が発端で、桜木町から関内、山下埠頭あたりががんがん出てくる。まぁ関内設定の横浜警察署屋上からの景色が全然横浜ではなかったが。ということで3人がどうクロスするのかとかより横浜でのロケっぷりが見たくて完走。かなりいろいろな場所で撮っていた。佐藤浩一がずっと犬を探してるおじさんでどう本筋に絡むのかと思っていたらそういうこと。
横浜テレビがほぼtvkでエンドロールにもtvkが出てきたりしていてそれも受けた。話の内容自体や最終回の元潜入捜査官の身の振り先とかはそこまで納得のいくものでもなかったが。


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