オンラインピラティス受けてみた
メルボルンは急遽5日間のロックダウンになりました。
今回は予期する間もなく、「え?ロックダウン?今夜から?」という感じ。
それだけデルタ株に対するビクトリア州政府の危機感が強いということなのでしょう。
予想以上だったオンラインレッスンの効果
毎週通っているピラティスのスタジオもクローズ。
その代わりにオンラインのマットピラティスレッスンが追加されて、昨日初めて参加してみたんだけど、これがとても良かったのです。
まず、普段意識しない体のパーツを意識することができて、いかに自分が体を使っていなかったのかということを思い知らされた。
これって、たぶんこのレッスンを受けていなければ気づかなかったこと。
そして、気づかないまま5日間(もしかしたらそれ以上)、ほとんど運動もせずに過ごすことになってしまうかもしれなかったということなんだよね。
それに体を動かすと気分がスッキリして、その気分の良さもまた、このレッスンを受けていなければ得られていなかったと思うのだ。
もちろんお金をかけずにエクササイズの無料動画を見るという方法もあるけど、検索して、マット敷いて、小1時間くらいかけて一人でエクササイズして……っていうのを毎日とか週に数回とか、定期的にやるか?と自問してみる。
うーん、たぶんできないな。意思弱いし、楽な方に流されちゃう。
今までも、エクササイズの動画とか無料のプログラムに登録してみたりしたけど、「いつでもできる」と思うと結局やらなかった前科あり。
だから、お金を払って参加するプログラムの方が強制力があって、結果的にお金を払う価値があるんだよね。少なくとも私にとっては。
背中を押したメッセージ
実は、最初はこのオンラインレッスンを受けようかどうしようか迷っていたんだけど、申し込むことに決めたのは、ピラティススタジオのオーナーからのメールに心動かされたから。
ロックダウンが決まったその日に送られてきたメールには、ロックダウン中はスタジオがクローズすること、代わりに実施されるオンラインレッスンの案内、そして最後に「I would just like to add that those of us who teach Classical/Authentic Pilates do it from the heart,……」に続いてこんな感じのことが書かれていた。↓
このコロナ禍とロックダウンによって、フィットネス業界全体が大きなダメージを受けているけれども、一番被害を被っているのは契約しているインストラクターたちです。私のスタジオは素晴らしいインストラクター達、彼らの貴重な経験や知識、パッションがなければ運営できていなかったでしょう。この業界では、インストラクターのお給料は担当するレッスン数に応じて支払われますが、政府から彼らへのサポートはあまりありません。
ロックダウンに際して、スタジオには州からのある程度の保障があるのでしょう。
でも所属するインストラクター達にはたいした保障もなく、ロックダウンによってレッスンのコマ数が減ってしまえばその分収入が激減するのですね。
スタジオのインストラクター達のピラティスに対する情熱や技術をたたえつつ、彼らの窮状を訴えるオーナーの気持ち。
これを読んでしまったら、もうオンラインレッスンを申し込むしかない。
私の通っているスタジオは、オーナーを含めたインストラクター3人の小規模スタジオなので、彼らの収入が減ってしまうと聞くともう他人事ではないのです。
オンラインレッスンを受けることで、少しでも彼らのサポートができれば。
そんな気持ちで受けてみたオンラインレッスン。
リモートでも、いつものインストラクターのキレとユーモアのあるレッスンを受けることができて、満足度の高いレッスンでした。
インストラクターの猫も登場して、足にじゃれついて「Go away!」と部屋から追い出されたりしていてかわいかったな。
「Yuki, もっと上半身上げて。You can do it!」って、名指しで指摘してくれるのもリアルタイムの小規模レッスンならでは。
今までエクササイズ動画に感じていた物足りなさは、このあたりにあったのかも。
まだしばらく続きそうなロックダウン期間。
メンタルとボディのバランスを保つ意味でも、このオンラインレッスンは一つの拠り所になりそうな予感です。
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