![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166702778/rectangle_large_type_2_5eb3080cc2271dd3a87a173dfc1869b5.png?width=1200)
文字を書くときは、遠くを眺めない
自分なりの、いい文章の書き方まとめです。
私は普段細々と日記文学を書いてます。ハウツーするほどの知名度もありませんが、備忘録程度に纏めました。
書くことが心に定まってないときは、書かない
私の文章の書き方の奥義はこれだけです。
書きたくないなら無理に書かない。なんか気の利いたことを言おうとして言うジョークは大抵スベるように、書きたくないのに書いた文章は、ああ書きたくないんだな、別のことが気になってるな、そんな文章になります。
心に明確な書きたいことがある時のみ書きましょう。作家が締切に追われるのは、仕事だからです。仕事というのはタスクを作業で減らすことなので期限が付き纏います。しかし、そもそも締切って文章のよしあしと関係ないじゃないですか? 文章はマイクラみたいなものです。言われなくてもコツコツ積み重ねていき、できるだけいい文章を書くことが重要です。それがいつもの一本調子になったとして、いい文章なら〇〇先生らしさ、みたいなものになっていくのではないでしょうか?
書けないときに何をするか?
映像を見ます。映像はYouTubeでいいです。SNSをしながら、映像を見ます。文章はチームワークです。SNSの友達に無理のない範囲で読ませつつ、色々な映像を見ましょう。見せる友達は文章仲間ではなく、リアルの友達に見せましょう。リアルの友達に見せれないものは、書かないようにすることです。できるだけ偏らないように色々なジャンルを見つつ、自分だけのカラーを持つように見ていくのが大切です。
本を読むのは大切ですが、色々な事情があり本が読めないことも多いと思います。そんなときは、自分のこれまでに書いたものを読みます。これも、読みたいものを読むのが重要で、とりあえず繰り返し読むのが重要です。たまに読める本を読みます。これもジャンルを偏らせないのが重要です。SNSなどを眺めると、友達と繋がれるだけではなく色々な文章が読めるのでとてもいい環境だと思います。濫読こそ正義です。濫読以外に文章が上手くなる方法を私は知りません。
外出してみるのもいいです。外出して色んな人を見て色んな店に入り色んな人と交流すると、それだけでなんだか世界が広がった気がしませんか?
この3つの方法と実際に書くことを繰り返し、あなただけのカラーを作ることが重要だって宇多田ヒカルは First Love で言ってましたが、本当にそれしかないと思います。考えることは、あまり重要ではないのかもしれません。私の尊敬する小説家である宮部みゆき先生は、あらゆる文章を読むそうです。それしかないと思います。
あらゆる風景を切り取り描くことでしか絵がうまくならないように、切り取る→書く が重要なのかもしれません。映像を見るのも、自分の書いたものを繰り返し読みたまに本を読むことも、SNSをすることも、お出かけをすることも、切り取るという動作でしかなく、書きたいことが決まったらどう表現して書くかで悩むべきだと思います。何を書くかで悩まないことです。どう書くかで悩むべきです。インプットのときに考えるのは、どう表現しているかと整合性をどうつけているのか、この2つだけです。真剣に見てください。あっこれを〇〇って感じで書きたい、とか思ってはいけません。結果として見たものを作品の中で〇〇と書かれたからといえど、それは結果であって見るときは真剣に見ることです。
人はしばしばそのような話し方をしますが、そのままの意味で受け取るのは、まだ気がついてないだけなので、気がついたら直せます。全てそうです。できるだけ多くのことに気がついてください。気がつくことをインプットでできるだけ多くすることが、いい文章を書くコツかもしれません。
書くときは、遠くを見ない
書かない時間のアドバイスをしていきましたが、ここからは書くときのアドバイスをしていきたいと思います。
書くときは、できるだけ近くを見て書くことです。まずざっと前の文章を読みます。そして、その続きに調和するように書きたいことを書きます。コツは、全体のイメージとかを過度に気にして書かないことです。
全体の印象でカラーを出すのが大切、みたいなことを人は考えがちですが、それよりも前後の接続が滑らかな文章を書くことが重要です。全体のカラーは、読む文章・見る映像・外出する場所を自分で選択していくことで、おのずと定まってきます。虎に翼の人だって、性格は置いといて虎に翼は作品として素敵ではないですか? それは近くを見て書いているからです。
短いまとまりを滑らかに繋ぐのが、文章の一番大切なところです。そのまとまりをどんどんどんどん大きくしていくことで、本としての強度を高めることに繋がります。あんまり主題とかを考えないことです。文章はそれを許してくれます。賞のカラーに沿う文章を書くこと以上に、素敵な文章を書くことのほうが重要ではないでしょうか? それが素敵な文章なら、友達の間で広まり人づてに波が広がっていき、人の暮らしを微妙に変え、社会をちょっとだけ変えることだってできます。
なめらかに書くことです。なめらかに書けるまで繰り返すことです。よくできた自分の文章は、いつ見ても好きです。だって自分が書いたものだから。
美しいものを見つめて生きていきましょう。美しいものとは、美醜のことではないです。遠くを見ないことこそが、美しさを作っているのかもしれません。