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構造的暴力

ジャニーズ性加害問題で思うのは、世の中には抹殺された「声なき声」がたくさんある、ということです。

実は私も、そのようなことの一つを経験しています。
今はまだそのことを詳しく話すことはできないのですが、悪い人間はたくさんいて、とにかく他人から搾取をしても何の痛みを感じない人がこの世には一定数いるのです。

その流れで、私はカトリック教会に辿り着きました。

今回のジャニーズの件で、私たち日本人は酷い構造的暴力の中で暮らしていたことを自覚された方も多いかと思います。
平和で物も豊富な国で暮らしていられるのは良いですが、一方で見えざる所で大変な人権蹂躙が当たり前に権力側に容認されていたという事実。
このことに、多くの方が衝撃を受けられたかと思います。

ジャニーズ事務所の創業者による少年への性的虐待は、長らくメディアによって隠蔽されていました。
テレビ局とジャニーズ事務所の癒着も窺えるような情報も出ています(局内にジャニーズのレッスン場を設けるなど)。
私たちはもう既存の巨大メディアにNOを突きつけるべきです。

私が特に嫌になるのは、メディアのような巨大権力の中にいる女性達です。
彼女達は女性なのでフィジカル面では強くありませんが、「権力の側にいる」という構造的暴力を振える位置にいるため、結果的に搾取する側の存在になっている。
私はこのようなテレビメディアに与する女性達を見るにつけ、フェミニズムについてはその内容を再考して行くべきだと思うのです。

女性は確かに社会的弱者になり易いです。
しかし、男性的な構造的暴力の一部になった女性は弱者を更に貶める存在になり得ます。
私はそのことを多くの方が意識に留められるべきかと思います。

一人一人、個々人は弱い存在でも構造即ちシステムに組み込まれ、自分もまた力を振える立場になれば、人は良心を欠落させる恐れがあります。
私たち21世紀の人間に課されたタスクは、この構造的暴力をいかに破壊し、善意を前提とした共同体を再構築できるか、ということだと思います。

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