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過去20年で初の…

確か夏前くらい、走り始めた頃だったような気がする。
まだ骨折するなんて思ってなかった。
何気なくネットで検索したんじゃなかったかな。

仕事、どうやったらいいか
わからず
怒ってばかりいた。
今もだけどね、怒ってばかりなのは変わらんけど、まぁ少しマシになったとはいえ。

調べてみたら、
私の経歴でも
受験資格がありそうなところを発見した。

試験も
今更数学だの英語だのを楽しみ以外で競走の手段にする必要は
無さそうだった。
それならいいんじゃない?
と思った。

それで、どうなったかというと
入試係に問い合わせてみた。
ここがまず奇跡的だと思った。
自分の経歴をまず振り返ることになんてなかった
この私が、やったもんね。普段は面倒でやらないのに、
指を折って数えて、ええっと、卒業がW杯の年だからとかなんとか。

入試係から返信もいただきましたよ。
あなたは確かにこうこうこういう経歴だから
こういう受験資格ならあると思うよ、トライしてみたら?
みたいな文が、もちろん日本語で。

そうかあと思って、
過去問を探してみたけどAmazonにはなかった。
大学の教務課で閲覧できるということだった。

その当時まだ足が痛くなかったもんだから
張り切ってしまって
新幹線を乗り継いで
教務課まで行ったさ。
ある晴れた火曜日。

有名なキャンバスだよ。

学生たちも賢そう。
おしゃれだし。

そこで過去問を見せてもらった。

名前を記入して身分証を渡して。

メモや写真は禁止されていた。
読んで覚えようかと思ったけど無理だった。
なに言ってるか全然わかんなかった。
文系ってこんなわけわかんない文章読むのかと思った。
この文章の要約なんて無理だわ。

その問題文を書いた作者の名前だけ何度も読んで暗記して教務課を出た瞬間に
iPhoneにメモした。

授業見学もできるらしい。

でもそういった諸々も
その後すっかり忘れてしまった。
今の仕事が忙しかったんだ。

次に思い出したのは
願書提出締切の前日だった。


続く

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