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読みたさだけ叫ぶよ「絶対に面白いはずで家の積読棚に控えているイケメンの小説」

 こんにちは。伯林(ベルリン)です。
 二十歳、東京都台東区の寺の長男だが仏道へは進まずホストへ。太客のマダムに話を合わせるためミステリを読み始めた――というのは真っ赤な嘘であり、私のプロフィールは全くもって秘密ということでご容赦願いたいと思います。

 きょうは、『絶対に面白いはずで家の積読棚に控えているイケメンの小説』という、誰の得にもならないまとめです。

①表紙の治安が悪くて最高すぎるので早く読みてえ

『BAT 吸血鬼探偵オリバー・サンシャイン』
田中三五/富士見L文庫/2023.4

田中先生、前作『EAT』で、富士見L文庫としては異色の受賞作でデビューされて、続編をずっと待っていたら、世界観が引き継がれた全く別のバディの作品が出版された……最高だ……。NYのハイスクールに通う心優しいナード(童顔可愛い)と、チャイニーズマフィアっぽい吸血鬼探偵(丸サングラス)。ああ〜〜〜!

②ファンタジー警視庁が好きなんだよ俺は

『警視庁魔獣対策室 狼刑事と目覚めの賢者』
ヨシビロコウ/角川文庫/2023.5

角川文庫キャラクター小説大賞の受賞作です。私は元来、ファンタジー警視庁(警視庁に変な課がある)作品が好きな性分なので、受賞作タイトルが発表された瞬間からずっと待っていたのに、家で積んでしまってすみません……必ず読ませていただきますので……。剣と魔法のファンタジー警視庁が異形退治。うわあ〜〜〜!

③設定と顔面の良さで殴ってくるからぁ

『親愛なる怪盗たちに告ぐ』
山口幸三郎/メディアワークス文庫/2022.8

CD にジャケ買いが存在するように、小説にもジャケ買いは存在するのだと、自分自身がチョロい読者なのでよく感じます。カバーイラストも強すぎますが、「怪盗団のリーダーは大学の王子にして御曹司!?」という煽り文句で買いました。タイプの違うイケメンたちがいっぱいいることは分かる……はあ〜〜〜!

おまけ:あおやまぁーーーすぐ読むからな待ってろよな!!

『漆黒の慕情』
芦花公園/角川ホラー文庫/2022.2

イケメンバディではないのですが、『異端の祝祭』でこの世に誕生してしまった、探偵とのパワーバランスで不憫系助手(そして実家が教会で広義の聖職者)の青山くんが単独で私に刺さりすぎているので、早く読みたい。あらすじを読むと、どうやら視点主人公は絶世の美男子だというし……ふあ〜〜〜〜!

読みたさだけがある。なんて純情なんだ。

 私はただでさえ遅読なのに、日々の読書が、執筆中の小説用の資料読みと、題材がかぶっていそうな先行作品を読み意図せぬパクリを防止することで、手一杯になっております。
 でもいつか、顔が良い君たちを読みに迎えに行くから、もう少し物語の中で待っててね!

(イラスト/ノーコピーライトガール)

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