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ドイツの子育て-保育園の費用-

★保育園(Kita)の費用

私の子が通う保育園はベルリン市営である。
毎月の費用は23ユーロ。日本円だと2500円くらいか。毎日の食事代1ユーロという計算になる。

これは保育園に通わせる上での最低費用だと思う。私立になればもちろんもっと金額があがる。その分、世話が手厚かったり、特徴的な教育方針があったりするのだと思う。でも、私たち夫婦はその点に関しては特にこだわりがなかった。子どもが同世代のいろんな子たちと楽しく遊べればいい、それだけだった。

実際には、月々の23ユーロのほかに、3-4か月ごとに徴収される、クラス費(1-3歳児:10ユーロ、3-6歳児:30ユーロ)の支払いがある。これは、クラス(0-3歳児:15名×2クラス、3-6歳児:30名×3クラス)内でかかる雑費を補うもので、例えば、誕生日の子へのプレゼントや、クラス内の活動の様子を撮った写真の印刷代などに使われる。また、0-3歳児に関しては、おむつ替えが必要なため(おむつは持参する)、定期的におしりふき、ティッシュペーパー、キッチンペーパーを寄付することになっている。

この保育園費用に関しては、州によって異なる。
ベルリンは食事代のみということで、保育に関しては無料。ほかの州では、300ユーロくらいかかるところもあるようだ。

子ども手当が全国一律で215ユーロだから(これも物価上昇にあわせて段階的に上がっている。私は2015年からもらっているが、最初は190ユーロだった。それが192ユーロ、194ユーロ、204ユーロとあがっていった。)、保育園費用がそれ以上かかってしまうと、赤字、という計算だ。ただし、バイエルン州などでは、子ども手当のほかに州から出される補助があるらしく、それで保育園費用が相殺されるようになっているという。

いずれにいても、保育園費用が無料なのはとても助かる。ドイツではこの後の学校に関しても、大学も含めて―私立に通わない限り―、たいしてお金がかからない。子どもが欲しいと思ったときに、学費の心配をしなくていいのは大きい。日本だと、子ども一人当たりの生涯費用なんてのを考え、そう簡単には子どもを産めない、という結論になりかねない。それでは出生率は上がらないだろうな。

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