先ちゃんとユキちゃん②~アクスタ登場。
「ユキちゃん、あなたのアクリルスタンドが完成したよ」
「え、ホント!?」
「こんな感じ」
「お~! 等身大パネルもそうやけど、うちの道場がますます方向性に迷うアイテムになりそうやな!」
「ただでさえクレーンゲームの景品に囲まれつつあるからな」
「そうやで……アレどーすんのよ……ウチはマンガ倉庫やね~んやけど」
「それはさておき」
(さておかれた!)
「このアクスタは私が出前で必死こいて別府の坂道を自転車で駆け上がったときにかいた汗や、配達時間に間に合いそうになく流した無念の涙や、その他もろもろの汁によって稼ぐことができたお金で購入したものである」
「きさねえなあ……ワタシのファンが泣くけん、やめてくれんかなあそういうのは(しかもさておいてまで言うことでもねえし)」
「ゆえに、その苦労が解る人にこそ手に取ってもらいたいものである」
「いや、そこは普通に売ろうえ?」
「ひとまずはこういうこと(↓)なので、ご了承いただきたい」
「まあ用心するに越したことはねえんやろうけど……ワタシの顔を売るチャンスをフイにしよるようで、何だかなあ」
「『当面』とあるだろう? 何事も慎重にいかねばならん現代なのだよ」
「ボソっ(現代とは没交渉な生き方をしよるくせに)」
「ん?」
「いや、なんでもない! しかしアレやな、友人知人っちゅーのもなかなか曖昧な基準やと思うけど、先ちゃん友達とか知り合い、おるんな??」
「失礼な奴だな、キミは! 私にだって友人知人の1匹や2匹くらいは」
「人間の友達はおらんのな?」
「......エヘヘ......」
「気持ち悪りーなー」
「私抜きで(友人の)結婚式や同窓会が行われたと知ったときの悲しみなど、キミには解るまいて」
「まーそりゃー先ちゃん、そのときは中国におったわけやし、それは仕方ねえやろ」
「まあな」
「とりあえずは諸事情により来場された方限定、しかし先ちゃんの(いるかどうかわからん)友人知人の方は柔軟に対応する。そういうことやな?」
「そのカッコ書きが気になるが……まあそんなところかな」
「ということです!」
「今日は特にオチはないよ」
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