先ちゃんとユキちゃん③～ユキちゃんに求めるもの。

「じゃ～～～ん！！！ ワタシの新ポーズ、満を持して登場やで！！！」

おめでとう、よかったね～。

「これで施術、観光レポートに一層の幅が持たせらるんわけよ」

えらく細かいところまで気が届くねえ……。

「先ちゃんが大雑把な分、ワタシがカバーしてやりよんに」

だよね～。

「ところでこのポーズ、何か意味があるんかな？」

そうだねえ……最初のポーズに関してはほぼおまかせ状態だったけど、今回は躍動感を前面に押し出したかったわけよ。

「その心は？」

うち、治療院じゃん？ だから、アナタには「健康」のイメージがもっとも大切だと思ったのね。

「まあそうやろな～」

健康といえば元気。しかも喜怒哀楽がハッキリしていて明るくて、いるだけで周りの不調を改善してしまうような、そんなキャラを目指したいという気持ちを、今回はとにかく表現してもらいたくてね。

「へえ～～～～先ちゃんにしてはえらく考えたもんやな」

......まあね。

「だけんかな、今回は前回以上にワタシの表情差分が充実しちょるんは！」

そうそう。特に喜怒哀楽のうち「怒」と「哀」はアナタの生みの親の中津コン先生も「ネガティブな表情は通常あまり使われることがないので描くことも少ないですが、ユキちゃんにはそれが上手く活用されてますね」と驚かれた（？）ほどでね、結構めずらしいみたい。

「そりゃあアレよ、先ちゃんがしょっちゅう適当なことをやったりほざいたりするもんやけん、ワタシもついカッとなってしまうんやけどな」

とにかく、「キャラが欲しいな」というだけの漠然とした思いつきだけで進めていったにしては、かなりいい感じで進行していると思わないかい？

「ま～先ちゃんにしてはね～」

まあ、表情差分についてはその時その時のケースで徐々に登場すると思うから、楽しみにしてほしいね。

「そーゆーことね！」

特にオチはないよ。