不思議の岩のハンピ村①

2020年2月2日。インド。

私はマイソールでの滞在を終えて、

世界遺産である「ハンピ」(Hampi)という村に移動しました。

南インド・カルナータ州のデカン高原に位置するハンピは「南インドの秘境」とも称される旅人憧れの土地。

かつてヴィジャヤナガル王国の都として栄えた歴史があり、

とにかく見渡す限り全てがドラクエの世界。

どこまでも広大でどこまでも美しい。

アシュタンガヨガの聖地であるマイソールからは寝台バスで9時間ほど。

マイソールまで来たならば、時間があればぜひ訪れたいところ。

村に着いた私はその美しさとRPG感にウキウキ!

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ハンピは世界遺産のためか

これ以上建物の建設が出来ないそうで、

宿泊施設はローカルの人々が昔から営んでいるゲストハウスや

部屋の又貸し。

テント宿泊もある。(笑)

しかし全体的になかなかお高い。(インドにしては)

レストランもインドにしては高額です。

都会から離れた観光地ではこれがノーマルでしょうか。

ラオスのルアンパバーン的な空気を思い出します。

しかし街や自然の美しさ。

どこまでも広がる石と森と川の絶景や、遺跡は

何日でも滞在して冒険したくなる美しさです。

食事を済ませたレストランで働く少年のお家に

バックパックを置かせてもらい、身1つでまずはぶらぶら村を散策。

村には観光客用のお土産屋さんがあります。

村の入り口ほど近くに

そのお店はありました。

店先には、ブッダやハヌマーンなどの調度品や

置物がたくさん置かれていました。

魅力的〜

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石屋さん?なのかな?

中に入ると、店内にはところせましと

クリスタルや掛け軸、ストーンなどのアイテムがずらり。

インドの神秘的な石を求めて、白人の女性2人がお買い物をしていました。

接客していたのは肌の色が少し薄めのインド人の中年の男性の店主。

私は店内をきょろきょろしていました。

ふと目をやると、セーラームーンが使っていそうな

チャクラカラーの石が装飾されたラピスラズリに

上下にクリスタルがついた

不思議なステッキが。

「なにに使うんだろ〜これ。よく見るとステッキ的なものがたくさんあるなあ。

※ペンデュラム…ではないよね?」

※クリスタラルなどがついた振り子。
チャクラのエネルギーを見たりするのに使う。

するとその店主の男性は

「君、少し座って待っていてなさい。」

と言いました。そしてまた白人の女性客を接客に戻られました。

???

いや、別に見てるだけなんでいいんですが....

私「あ、大丈夫です。またゆっくり来ます。」

店主「いや、いや、そう言わずに。

ちょっと座って待ってなさい。」

そう言うのでとりあえず椅子にちょんと座って待つこと。

白人の女性2人はきれいな丸い石を数個と

裁断に飾るフラッグなどを買って帰っていきました。

お会計を終えた店主はヨッと、隣の椅子に座って

じっと、私の眼を見て言いました。

店主「さて、何を探しているんだい?」

私「いえ、面白いものがたくさんあるのでただ見ていただけですが…

このステッキのようなものはどうやって使うんですか?

ペンデュラムではないですよね?」

私がそういうと店主は

落ち着いた声で私に言いました。

「それはまだ君には使えない。」

②に続く。