【回顧】2010.04.22 at 函館 Bay City's Street / Ken Yokoyama "Four Tour"
本日2023年5月20日、Ken Band初の日比谷野外大音楽堂公演。
行かない理由が見当たらず、サタニック先行で取ったチケットはまさかのBブロック最前列。開演前にも関わらず、行けることのみで満足しかけている。
ちなみに2008年のライジングサンで初めて見てから、Ken Bandのライブを観るのは、今日の野音が26本目。
Ken Bandのライブは毎回毎回ライブの熱量が凄まじく、それに喰らいつくのに必死なのだ。なので、行ったライブ1本1本どれもけっこう記憶は強く自分の中に残っている。
その中でもいまだに特に鮮明に残っているのが、タイトルにもある2010年の"Four Tour"の函館公演。もう13年も前の事だが、初めてライブハウスでKen Bandを見たのがこの日だった。当時18歳の自分には刺激が強過ぎた。
今回は、そのライブのことを、当時書いてたブログなんか見ながらザックリ振り返りつつも、色々と。所々個人的話でますが、ご承知を。
ちなみに当時、自分は大学1年生なりたてで、函館の大学に通っていた。なので、札幌から函館に引っ越して最初のライブがこのKen Bandのライブだった。
ちなみに会場となった函館Bay City's Streetは2012年3月に閉店してしまい、建物もない。このライブハウスは、過去色々なライブハウス行ってきたつもりだけど、色々と癖の強いハコだったと思う。なので、これもこの函館公演が印象に残った理由のひとつに違いない。それもこれからあわせて書いていこうかと。
4月22日、その日は平日だった。
平日のライブのスタート時間といえば、19時や18時半がスタンダードだと思う。がしかし、この日は17時半オープンの18時スタート。早過ぎる訳には理由が。このライブハウスの音止め時間、
「21時厳守」
なのである。
まず、立地がやばいし、ライブハウスの建物もやばい。何がやばいって、このハコ普通の住宅地の中にあるのだ。ちなみに隣も向かいも後ろも普通の民家。そして、ライブハウスも二階建ての住宅で、その一階がライブハウスなのだ。ここにライブハウスを作る判断をしたのは、何度考えても正気の沙汰ではないと思う。しかし、面白い。
綺麗な写真がなかったが、雰囲気だけでも下の写真からわかってもらえれば。
またキャパシティもMax180人とKen Bandが今までやってきたハコの中でも中々の規模感ではないか。ちなみに近年Ken Bandが函館に来た時に演ってるハコのclub COCOAはキャパ350人程らしい。
(余談だが、キャパに関してはチケット取った後、気になり過ぎてハコに電話してハコの人から聞きました。変なことをしているのはわかってます)
そんなハコなわけで、チケットソールド公演ということで、場内に物販スペースの余裕もなく、この日は会場前に整理番号順に整列し、入場時に、順番に『Tシャツいりますか?』と聞かれ、買う人はそのタイミングで買って、チケットをもぎられ、入場するという、後にも先にもこの日しか経験しないパターンの物販、入場方法だった。勿論場内にコインロッカーもクロークもなく、この日は、車のバンの後ろをクロークとして、ゴミ袋にいれて対応していた。
オンタイムでまずは地元函館のバンド・Quickのライブがスタート。30分程で終了し、転換。
19時を過ぎ、Ken Bandがステージに出てくる。
ハコが小さければステージも小さい。空間の四隅のうちの一つに三角形の台を置いたかのようなステージは、フロント3人並べばわりかし余裕があまりないくらいには狭い。でもそれが良い。そして、この日もフロア最前の柵は無く、ステージと客席の段差も30cm程しかないので、実質フロアライブの様相だった。
では、この日のセトリを。
アンコール含め全27曲。2023年で考えると、多く感じるが、それはアンコールのせいであり、アンコールに関してはまた後で書きます。
そして「Four」リリース当時、「Your Safe Rock」大好き人間だった自分は、ライブ後に、やらんのかい、と一人でツッコんでた。
1曲目は『Eight-Hour Drive』。リリースツアーの1曲目がそのアルバムからじゃない時、なんかニヤリとしてしまうのは自分だけだろうか。話逸れるが最近、「Feel The Vibes Tour」でライブ中に健さんがリクエスト募ってる時に、誰かがこの曲の名前を挙げていたらしいが、「もうやらない」趣旨のことを言ってた、というのをTwitterで見た。マジか。
そして間髪入れず『Pressure』に入る流れが、ライブを一気に加速させていた。
最初のMCでは、ハイスタ時代も含めて、函館でのライブは初めてだということ。まだ数曲しかやってないのに「また来るよ」なんて健さん言うからJunさんにすかさずツッコまれていた。
「このツアーでまだ1回もやってない曲を演るわ。」
そう言って演奏された『That Girl』。ちなみに『That Girl』を自分が次に聴けたのは2019年の「New Age Tour Ⅲ」の浜松窓枠。9年かかったのか…。
そんなことを言い出すと、『What I Means To Love』や『Falling From Grace』なんてこの日以来聴けてない。『What I Means To Love』はツアー後も何回か演ってる情報を見たことがあるが、『Falling From Grace』に関してはなく、聴ける未来が本当に見えない。
『Lost You』もその域の曲だと思っていたが、今年の「Feel The Vibes Tour」の何箇所かで演奏されている。この曲のリフ結構好きなんだよな…。
『What Kind Of Love』〜『Ten Years From Now』〜『Stay Gold』の流れ、会場の熱量が特に高かった記憶が残っている。『Stay Gold』のラストではMinamiさんがフロアに飛んできた。その時のMinamiさんなまら笑顔だったの何故か覚えている。
『Let The Beat Carry On』は、まだこの時、後にKen Bandのテーマソング的な位置までいく曲になるとは思わなかったし、本編最後が『Believer』だったが、この頃は『Believer』といえばライブの終盤っていうイメージだった。
アンコールで『Punk Rock Dream』を演奏しているが、こういう曲順はもうないだろうと思う。PVも作られてるようなアルバムのリード曲をリリースツアーの本編でやらないっていうのは、アンコールをやらなくなったりしたこと等考えると、今では考えられないなあと。この時ももしかしたらたまたまかもしれないが。
再び戻ってきてくれた2回目のアンコールは必殺ショートチューン祭り。というのも、前述したが、「音止め21時」の影響かと。本編の終盤あたりから、健さんも時計のジェスチャーしてステージ袖に明らかに時間気にしてたから、けっこう音止めシビアだったんだろう。
昔の記述見たら2回目のアンコール終わったくらいで20:50。やれてあと10分、もう終わりみたいなもの。だけど粘って呼び続けたら、Tシャツを脱いだ上半身裸の健さんがアコギ1本持って急いで戻ってきてくれた。
しかもステージを降り、客席最前で座ってアコギを構え、会場全体で『I Go Alone』をシンガロング。
ちなみにこの『I Go Alone』の様子は、2013年11月に劇場公開され、後に円盤化した「横山 健 -疾風勁草編-」の中に収録されている。ちなみに座って聴いてる人の中にばっちり自分も映ってしまってます。
ちなみに「Four Tour」の頃は、Ken Bandはアンコールは呼ばれたら何度でも演るスタンスだった。健さんがコラムでも書いていたが、当時チケットが売り切れないハコもあったりする中で、来たお客に対してできることをする、というものだったらしいが。なので、函館ですら3回もアンコールに応えてくれた訳だが、場所によっては、それを上回る回数のアンコールがあったらしい。
実際に、この「Four Tour」の後、夏フェスを含めたExtraツアーである「Exhausted Four Tour」が行われ、自分は秋田club SWINDLEに観に行った(たまたま東北旅行中だった)。その時のアンコールは4回にわたった。そして曲数に関しては、本編18曲に対し、アンコール4回で16曲という、もはやアンコールの概念を根本から変えるような様だった。
確か「Four Tour」のファイナル新木場はアンコール6回って聞いたような…。
函館公演を振り返りながら、色々殴り書いてしまったが、とにかく今日の野音公演が楽しみで仕方ない。
ライブハウスとは違う環境、そして初の単独野外公演。選曲なんかもこういう所は少なからず影響が出てくるだろうし、自分にとっては久々の声出しありのKen Bandのライブ。待てん。
※参考までに秋田のセトリも下に。
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