イベント中止問題とクラウドファンディング

一方で、新型コロナウィルスの感染拡大を防止するために何が何でも大型イベントを中止させたい人たちがいる。イベント会場の運営者やイベントの主催者は、政府からの補償を受けずに自主的にイベントの開催を中止してしまうと巨額の損失を被ってしまう危険がある。しかし、政府は、大型イベントの開催自粛を要求するだけで、その損失を補償する気はさらさらない。

このような状況の当面の解決策として考えられるのが、クラウドファンディングの活用です。

すなわち、チケットの売上、当日のグッズ類の売上、広告料収入など当該イベントが行われていたとしたら主催者側が得られたであろう収入と、ドリンク類やフード類等の売上等当該イベントが行われていたとしたら会場運営者が得られていたであろう収入等を合算した金額を目標金額としてクラウドファンディングを行い、目標額を突破した場合には、当該イベントを中止するというものです。

この方式の利点は、1つは、イベント主催者や会場運営者などごく一握りの人間に、新型コロナウィルスの感染拡大のためのコストを押しつけるのではなく、新型コロナウィルスの感染拡大に心を痛めている多くの人々でコストを分担することができるということです。

もう一つは、イベントを中止させるためには自分たちでコストを負担しなければならないということになれば、本当に中止すべきだと考えるイベントについてのみ中止を求めるようになるということです。

そして、そのイベントを中止させたいと本気で思っている人たちがどのくらいいるのかと言うことが、クラウドファンディングの仕組みを通じて、可視化されると言うことです。例えば、一口1万円という設定をすれば、「自腹で1万円を負担してでも当該イベントを中止させたい」と考えている人だけが、このクラウドファンディングに乗ってくることができるのですから、そこまで本気で考えた上で言っているのかがはっきりと分かります。

今後は、嵐の新国立競技場でのライブ等がありますので、是非ともやってみればいいのに、と思ったりしています。

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