高校野球と大相撲と
春の選抜高校野球について無観客試合でも許されないとする見解があるようです。また、大相撲でも、関係者から一人でも新型コロナウィルス感染者が出たらその時点で大阪場所を中止すると言う話になっているようです。
しかし、そんなの「新型コロナウィルスの感染拡大を防止する」という観点からは無意味な話です。
高校野球に関して言えば、人が密集していてかつ換気の良くないところって、ロッカールームくらいです。ロッカールームでの着替えは無言でさっさとやる、着替えを終わったらさっさとそこを出て手指をアルコール消毒してから風通しの良いところで待機する。これで感染は防げます。甲子園球場自体は風通しはいいですし、そもそも野球って、選手の肌と肌が触れ合う競技ではありません。試合中に選手間で新型コロナウィルスが感染する危険は極めて小さいかと思います。
大相撲の場合、対戦相手と肌と肌が接触するので、野球よりは接触感染のリスクがあります。が、対戦相手と接触するのは短期間です。取り組みが終わった後すぐに洗浄または消毒するようにすれば、接触感染する危険は減ります。
さらにいうと、高校野球にしても大相撲にしても、試合を中止したところで、練習(稽古)はしますので、チーム内に感染者がいた場合、練習による感染拡大を防ぐことはできません。また、大相撲の場合、多くの力士等が相撲部屋で共同生活をしていますし、高校野球でも強豪校は選手が寮で共同生活を送ったりしています。こちらの方がよほど感染リスクが高いといえます。
このように、感染拡大防止策としての大会の中止は、無意味です。
もう、他人の仕事や夢を踏みにじって楽しむために新型コロナウィルスを利用するの、やめにしませんか。できるだけ少ない制約で感染拡大を防ぐ方法を模索することにその時間と情熱を注ぎませんか?
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