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Design War season1-4

全て無料でお読みいただけます。

https://note.com/benkein/m/mca393d638cb4

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登場人物
多彩 翔 (たさい かける)
ひきこもりから脱出した就活中の26歳。絵の勉強をしたいと思いつつも、女でひとつで育ててくれた母のためできることを探そうと葛藤中。いまだに将来が見えない男。今すぐ求人を見て仕事を探すように相沢に急かされる。

相沢 東周 (あいざわ とうしゅう)
多彩翔の大学サークルの先輩。大学を卒業後、翔が家に引きこもっていた時期にも定期的に会っていた唯一の友人。翔とは奢り奢られの関係。

ザク
黒尽く目の男のトップ。謎の組織。

花鳥
THINK-2の計画を知る、埋蔵生物研究所の現場監督

色調
埋蔵生物研究所の所長。

———

目が覚めると、俺は天井を見上げていた。

天井…がある。俺は外にいた気がしたが。

何があったか、わからない。

でも、頭痛が酷い。

そうだ。そういえば、俺はあの爆発に近づいて行って…

「ッッツ…っいったぃ……!

頭に激痛が走った。

黒尽く目の男
「動かないでください。パレットさん。

パレット…?俺のことか…?

「っ…!!!

だめだ、喋ろうにも全身のガンガンとした痛みが。

何も考えないほうが、痛みは無くなる感じがした。

「もう、いいや。

俺はそのまま、また深い眠りについた。

———

7時間前。
花鳥の爆発により、崩壊しつつある研究施設。A18-1棟。

ザク
「フン…。起爆装置とは予想外ではあった。まだ残党が残っていたとはな。花鳥が自分だけのことでお仕舞いにはしないはず。

花鳥は即死だった。

研究施設にいたほとんどの手足はバラバラになり、

1つ、何かを握りしめたような腕の破片が転がっていた。

腕がぱぁっと開かれるとそこには、ハナドリと書かれた名札があった。

無線機が鳴った。

無線
「こちらA-18棟付近、2名確認。保護の指示を。

ザク
「早急に。

無線
「ジジ・・・こちらA-18棟付近、2名確認。保護の指示を。

ザク
「パレットの生存だけは確認しろ・・・。名前がわかるものはあるか?

無線
「いえ、把握しておりません。

その瞬間、ザクの後ろに黒尽く目の男が現れた。

ザク
「逃すな。

無線
「かしこまりました。こちらで保護します。

無線
「トゥン・・・

無線
「ジジ・・・おま・・・・ジジ・・・・何しやがる・・・!

ザクは無線を切る。もはや研究施設とは呼べないほど崩壊しつつある。

無線
「・・・ザク様、とらえました。1名は負傷。安全に捉えようとしましたが、その後逃走しました。名前は確認できず。もう1名は気絶しており、パレットの名札を持っています。

ザク
「いいか。お前が死んでも守り抜く人材だ。気概を持て。そしてお前に死が訪れようとも、この地球上の18億人全チータが助かると思え。

———

某国、連邦会議

タブレ
「完全なる失敗だ。埋没生物施設が爆破されたようだ。

スズリ
「ああ、わかるだ。クランなんてやっぱりなくてよかっただ。すぐに削除させただが。なにしろ、爆発地点まで行っているやつまでいたようだ。少なくとも2名は排除するように伝えた。

トフデヒ
「全国のニュースで話題になっている。もはや、原因を突き止めなければ。

ガク
「原因はさておき、表上は支援しないとでは???

マダラ
「ガクの言うとおりだ。クラン上で支援のページごと削除するなんて意味不明すぎるだろう。

スズリ
「規模が大きく見えたのは、単なる化学反応だ。大きな問題ではないだ。とにかく市民を黙らせたいのだ。

タブレ
「爆破は計画していたのか?

トフデヒ
「計画はしていた。しかし、規模が違いすぎる。我々は管理棟にしか自爆はセットしていない。明らかに、別の組織だ。

マダラ
「それがわからない。それよりも、大きな資産を失ったことは間違いない。

タブレ
「別のダイナマイトと、我々のダイナマイトが同時に発火したために大きくなった。だからこそ、脅威ではなく、自爆だと。

トフデヒ
「もはや、別の組織ではなく、研究者自体が?

タブレ
「その可能性も拭えない。

スズリ
「全員殺さないといけないだ。証拠は隠滅しなければだ。

タブレ
「違う。被害を最小限度に抑えなければ。

マダラ
「幸い、THINK-2の最重要機密事項は別のザクの研究施設に入っている。

スズリ
「であればだ。

トフデヒ
「少なくとも、近辺にいるやつは全員捕えた方がいいと思うが?

タブレ
「全員救い、そして全員スキャンする方向はどうだ?

ガク
「いい!!

マダラ
「賛成だ。

スズリ
「職員としては働けないだ。口減しをしなければだ。

タブレ
「ああ。このことはニュースによって広めて、全員が亡くなったことに。

スズリ
「それなら納得だ。でも、絶対に外には出せないだ。

トフデヒ
「極まった。パレットも死んでいなければよいが・・・。

スズリ
「誰が現場へ?さすがにこの状態ではザク1人では無理だろう。

ガク
「いくよ。

マダラ
「なら私も。

トフデヒ
「わかった。では、ガクとマダラの部隊を向かわせよう。

スズリ
「パーボの人材は、こちらで調節しておいただ。全部ガクとマダラで分けるようにしようだ。分配は2人にだ。

ガク マダラ
「ありがとうございます。

トフデヒ
「スズリ殿、それは違うのではないか?分配はこちら全体にも分配するべきだ。そもそも今回は最重要事項ミッションに対して相当な量のシードを払っておる。

スズリ
「これは我が社の開発したクラン上での分配だ。それならトフデヒ、お前が部隊を派遣したらどうだ?

タブレ
「2人とも、争いはやめんか。とにかく、今は迅速な対応が必要だ。時間が経てばそれだけ確保する人材も増えるが収集がつかなくなる。計画を知られてはいけない。その話はまた後日にしようではないか。

トフデヒ
「わかった。スズリ殿、お考えを改めていただけると幸いだ。

(続く)

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