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武道場、半分は剣道に使う板の間
半分は畳が敷いてある

マーシャルアーツ同好会
畳の上に居た

アヤが半身で構えをとっている
相対しているのは身長180越えのゴリラみたいなやつ

壁際に3人、男ばかり乱取りを観ている 一人は先日の五十嵐

アヤの手にはopenグローブ、素足
可愛い気合と共に右ハイキックを見舞い左腕でguardされた

体勢を崩し寝技に持ち込まれそうになる
壁際の3人がピクリと動いた

「アヤ、腹減ったよ帰ろう」
僕はアヤのそばに歩み寄る、アヤは構えを解いて呆れた顔をした
対手のゴリラも呆気にとられている、壁際の3人は停まった

「有難うございました」
アヤが対手に礼をする、対手もつられる、タオルを持ち更衣室に消えるアヤ

4人の男の目が僕に注がれたけれど、直ぐに男子更衣室の方へ消えた。

更衣室に続く下駄箱で待っているとダウンを羽織ったアヤが出て来た
「シャワーしなかったの?」
「涼次が待ってるから」
「待ってるのに」
「帰って一緒に浴びよう」

同棲を始めた3LDK リビングのこたつのミカンをどかし
コンロと土鍋をセット 

「気持ちよかった」
すっぴんになったアヤがスエット姿でこたつに入る
「湯豆腐?」
「大山地鶏と良い豆腐が有ったからさ 緊張、解けた?」

アヤがこたつから出てきて抱き着いてきた
「涼次、洗ってあげる」
アヤはバスルームへ逆戻り、僕は衣類を洗濯籠に放り込む
2人でシャワー

「怖かった」
アスリート並みに身体IQを高めると雰囲気を察知できるようになる
ぎゅううっと抱き着いてきた
「私、狙われてたよね」
抱き合う二人の身体をシャワーが流れる
「五十嵐が居たから、そうなんだろうね嫌な気だったし」
「気を察知してきてくれた?」
「藤森さんが知らせてくれた」
「そっか、今度お礼を言っておく」

アヤが右足を上げて僕の太腿に絡める、淡い恥毛の感触
けっこう好きかも
「豆腐にスが入っちゃうぜ、食べよう」
「うん」

出汁醤油にスダチ、削り節でアツアツの湯豆腐
「おいしいね」

身体の芯から暖まった
運動した後はアルコールを摂らないのが僕たち流

「男の人は、やっぱり強いね」
「そうかい?」
「華奢な女の子が相手をバッタバッタとなぎ倒せるのはハリウッドやゲームの世界」
「ふむ 筋肉量が違うからねぇ」
「筋肉の質も違うかもしれない」

「男の欲望も怖い」
「女を人だと想わなくなるからね」

「4人の雰囲気が変わったとき、想う様に動けなくなった、スポーツなら自在だけど」
「レイプが絡んでくると、女からしたら命がけだもんな」

「寝よ」
「あいよ」

歯を磨いてダブルベッドにイン
アヤの手が僕の腹を撫でている
「涼次も6パックなんだよね」
「身だしなみとして」

「ギラギラしてないね」
「普段から気を放つ必要も無い」

「獣じゃないから?」
「けだものだからさ、察知されると生死に関わる」

「ぎゅううっして」
筋肉質でも柔らかな身体をパジャマの上から抱きしめた
キスを何度か繰り返したら 腕枕で寝落ちしてる
愛しい♪





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