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あそびをせんとや産まれけむ
たわむれせんとやむまれけん
遊ぶ子供のこへきけば
わがみさへこそゆるがるれ

後白河法皇のこれが座右の銘だ

2人でベッドに横たわり
アヤが横臥 僕の首に腕を回し鼻を押し付けている

「ありがとう」 アヤのアルトの声が耳にダイレクトに
「なにさ?」

「親に逢ってくれて」首筋にキスをされた
「遅すぎたくらいだよ」

「そんな事無い、凄く安心した」
「僕も安心したよ」 僕の上半身に身体を預けてキス

「そうなの」 右腕で頭を支え僕を見降ろしてる
「うん、すんなり受け入れて頂いて」
学生起業家で、トレーダーなんて自分の娘に近づけたくない一番妖しい奴じゃん

「そんな事無いよ、涼次はちゃんと働いているし、稼いでる」
種銭の事をご両親には言えないけどね、まぁ、僕の実家が昔はそこそこ大き目の事業をしていたから、そこらだと想われているでしょう

「種銭まで自分で稼いでるんだから、もっと偉い」
「本当? 褒めて褒めて」

「いよっ涼次偉いよ、日本一」
「アヤとずっとこうしていたいね」

「私はそのつもり、涼次が可愛いおじいちゃんになって、そうしたら外でも手を繋いでイチャイチャデートするの」
「良いね、それ最高の遊びだね」

「あそびをせんとや 産まれて来たんでしょう?」
「そうだよ、いつも笑って楽しくて楽ぅで、好きな女の子と一緒に居る為に」

「いつもいつもだと飽きない?」
「アヤは面白いから飽きない」

「涼次も面白いから飽きないよ」
「邪魔じゃない?」

「邪魔に為らないように気を使ってるじゃん涼次」
「そうかなぁ いつもbestを模索してるだけ 近づく離れるの感覚も何となく感じるじゃん、そこ、お互い様だし」

「そだね、お互い猫科だから、一人で居たい時は一人になるし、呼ばれなくても傍に寄り添う事も在る」
「思考チャートの広がりと深さと」

「それを赦す経済状況を涼次が与えてくれているから」
「与えてなんて居ませんよ、お金なんて流れて来るもの、二人で楽しく使えば良い」

「申し訳ないと想う事もあるの」
「そんな事を想わないでよ、今の状況自体も御縁なんだから、それで良いじゃん」

「そうなのかなぁ」
「お金を得るために、僕は努力をしてない」

「してないのかーぃ」
「遊んでるんだ、ゾーンに入って、そうしたら自然にお金は流れになって入ってくる、それがどんどん太くなってくる」

「そういうものなの?」
「アヤもマーシャルアーツでゾーンに入るでしょ?」

「入る事もある」
「そんな時って楽しいじゃん」

「うん、めっさ楽しい、雑念が一切抜けて、目の前の事だけになって、やがて無に為る、身体が自動で動く、頭の中は楽しいって意識だけ」
「それ(笑)」

「そうなんだ」
「うん、親父に経済的にいびられて、いびられてたまるかから始めた銭儲けだけど、だんだん楽しくなってきて、気が付いたら、お金一杯あったよ」

「お金を稼ぐことも遊び?」
「楽しんでいるから広義では遊びだと想うよ そしてアヤと居る事で、この空間時間を維持したいから、もっとお金を稼ごうと  想わないな」

「思わないの?」
「もう自動的に流れて来るから、意識はアヤに使ってる、それが一番楽しい」

「恋も遊び?」
「遊びって一番真剣にやることだと想うのよ、銭稼ぎよりアヤに真剣なのさ」






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