敬老の日

9月15日から引っ越して、今日が敬老の日だってんで、ばかばかしいお噺を伺おうかと、老体に鞭打ってやってきました。

本日も、こんなしがない寄席に御来駕賜り、光栄のいったりきたりでございます。

なんで、老人を敬わなくちゃいけないか？納得いかない(笑)　だって人間の出がらしだろう？　おいしいところは全部出ちゃって　何番煎じさ？

やれ、身体が動かねえ、あそこが痛ぇ！　ここが苦しい？　しゃらくせえ　挙句にアマビエに縋りてえ？

そうやって若いもんに負担かけて、息してるだけで　抑えつけてんのがわかんねえかぃ？　だから老害だってんだよ　こんちくしょうめ

おめぇの年の功は亀の甲に負けんのかい？　ただ息をしてるだけ、目をあけてるだけなら、とっとと落合へ行って　かんかんのうでも踊った方が気が利いてら

いいかい？　生きるってこたぁ　愛する事だ　好きだから相手が楽しく、楽に嬉しくなるように、動くこと。　それが楽しい嬉しい悦ばしいになって返ってくる、こいつが極楽ってやつさ　極　楽しくて　極　楽ぅな気持ちになるんだよ。

それがさ、年寄りだからってだけで敬え、俺を愛せって　あーのな　ほんぎゃあと産まれただけで　愛されてんだよ、その後　公平じゃないかもしれないけど、気付かないうちに　たーくさん愛情を貰ってるから、　今　息をしてるんじゃねえか

なのに、出がらしの珈琲豆みたいになっても　敬え？愛せ　おあいてさんも大人だから　そういう動きはしてくれるけど　おまぃさんも解るだろう強要されたって、本心じゃ動かねえ　本当の愛情は貰えねえ

愛されたい　愛を頂戴って乞食をするより、愛した方が早道なのさ、この世は何でも　作用反作用。　愛されたきゃ愛する事　愛してるって投げないとボールは還ってこない。

おいらの植木屋の師匠は　あそこが痛ぇ　ここが苦しいのが　おありなさんのに、植木を美しく、病葉を取り除き、陽を当て　風を通し。　お客さんにさっぱりした、綺麗になった　って言われるのが嬉しくて

樹木に愛情を注ぎ、美しくするのに精を出し

毎回　教えてもらうのは、愛するってのは美しい事で　美しい形を目に見える様に、そして、心に感じる事をする事だって

抑えつけられても、叩かれても自由は奪えないって言うじゃないか

あれって自分を愛する自由、他を愛する自由、そんな心を保つことを奪えないって事さ。

愛されたいって　他を攻撃して　自分が得られないものが無いんだと　弱い者を虐げ踏みつけようとするやつは、心が地獄さ。

人は誰も　I was born to love Youなのさ　それを一時も忘れないことが極楽。　

地獄も極楽も死んでから得るんじゃない。　今

極楽に居る年寄りは　敬うに値する人さ　そうなりたくて僕はティアと暮らしている(笑)

へぃ　おあとがよろしいようで　m(__)m