珈琲を淹れるためのお湯は沸かせるけど、自炊をする気は起きない。
今日もあっという間に夜。少し前まで19時でも明るかったのに、陽が落ちるのが早くなってきている。さっき、雨が少し降ってから外が涼しい。そして今日は終戦の日。家の前にあるお寺から、お線香の匂いがしている。私は日課である、荻上チキSessionを聞きながら、戦争のことを考えている。今の日本の政治を見ていて、どうもきな臭いと感じてしまう。けど、当時は女性に与えられていなかった選挙権が、今はある。
珈琲が好きだ。初めて飲んだのは、確か高校受験の時で、眠気覚ましに、とインスタントコーヒーを飲み始めたのがきっかけ。自宅でも淹れはじめたのは10年ほど前。コーヒー屋で働き始めたのがきっかけ。3年前に、友人が珈琲屋を開いてからは、そこの珈琲を愛飲している。食べ物は、控えているものはあれど割となんでも美味しく食べるけれど、珈琲に関しては、すっかり舌が肥えてしまい、美味しいのしか飲みたくないなど言うようになってしまっている。
じゃあ、家でもこだわりの淹れ方をしているのかと言われるとそうでもない。豆は目分量だし、ミルも手挽きの10年以上使っているやつ。お湯の温度も、沸騰したのに少し水を足して使うだけで測らない。豆の美味しさを信用しているからということにしている。現に、美味しくなかったことがない。
どれだけ暑くて、やる気がわかなくても、珈琲を淹れるためのお湯は沸かせる。キッチンに立つこと自体も好きだ。けど、こうも暑いと、自炊のハードルが上がる。ひやむぎを茹でるだけ、米を炊くだけのことが、難しくなる。私のもともとの食へのこだわりのなさが、露呈する。豆腐とめかぶと納豆などあれば、それを混ぜて食べるなどしている。栄養のこと考えた方が良いのだろうけど、自炊の前にも、めんどく山脈はそびえている。
食事の方が体にとって必要不可欠なのに、私は、珈琲を淹れる行為を優先している。私にとって、単純な栄養素以外の役割が珈琲にはあるのだと思う。けど、タンパク質不足でそのうち夏バテしそう。
今日は、欲しいと思っていたエバーフレッシュを部屋に迎えた。夜になると、本当に葉を閉じた。一緒に暮らしたら、生活リズムを崩さずにすみそうだなーと思う。
また雨が降ってきて、外が涼しくなった。もう少し涼しくなったら、近所を歩きたい。基本、家にこもっているのが好きだけれど、季節がよくなると出かけたくなる。
それの前段階としてなのか、部屋の整理をしたくなっている。少し前と、働き方が変わったことが影響して、これからの自分に不要なものが、浮き彫りになった気がしているからかなと思う。同じ部屋に暮らしていても、自分が変化すると景色は変わって見える。
また雨が降って、網戸越しの空気が気持ちいい。猫がすかさず網戸越しの風を感じている。さすがである。その姿もかわいくて、人間は今日も猫に屈服だ。
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