児童精神科を受診した話
児童精神科を受診した。
予約を取るのに電話問診1時間、さらに、受診時には6枚の問診票を書いた。
1年生の時の1学期、2学期の成績表、スポーツテストの結果、発達支援センターからのWISKの結果と助言、資料になりそうなものも全てコピーし、持参した。
とにかく私は救いを求めていた。
一通り話を聞いた先生から、
「いまいち焦点が絞りきれないんだけど、病院には何を求めてますか?」
と聞かれた。
助けてください。
本音はそこだった。
でもそんなこと言える雰囲気でもなかった。
それに、息子が隣にいて、全部話を聞いている。
このシチュエーションてどうなの?とちょっと疑問に思った。
以下、受診の記録として記す。
●強迫行為だと思っていたものは、ASD由来の「こだわり」であること。不安が強くなるとこだわりが強くなることがある。
●その不安も特性から来ている。
●今起こっていることの問題は、特性とは切り離せないことである。
●怒らない、叱らないことが大事。ASDの子は「怒られた」という嫌な感情だけが残り、しかもなかなか抜けない。
●ASDに加え、ADHDもある。不器用性はそこから来ている。
●環境の変化に弱い。
●投薬に関してはもうちょっと様子を見る。
ざっとこんな感じ。
ADHDに関しては、やっぱりな、という感じ。
今回は検査をしたわけではないけれども、先生が診察中の息子の様子を見ていてそう言った。
治療という治療が必要ではないようだったが、
「もう1回くらい来てみますか?」
と聞かれたので、約1ヶ月後にもう一度受診することにした。
約1時間の診察で、行き渋りや生活のことについて、もうちょっと具体的なアドバイスがもらえるかと思ったが、期待外れだった。
しかも、
「今日は初診なので時間かけましたが、次回からは10分程度の診察になります。」
とのことで、薬も出されてないし、ここに通う意味はないかな、と思った。
ここでも助けてもらえなかったなぁ。
というのが率直な感想。
日々の関わり方とか、具体的に教えてほしいなと思ったんだけど、そういう場所ではないらしい。
ただ、強迫行為に見えたものや、母子分離不安が特性由来のものだったことがわかったのは良かった。
強迫に関しては、自分の遺伝かも、自分の病気をうつしてしまった、という自分責めがあったし、母子分離不安も、私の息子への対応の仕方、育て方が悪かったのかとかなり自分を攻めていた。
怒りすぎたんだろうな。
下の子がお腹に入った時の「上の子のかわいくない症候群」が原因か。
とか。
「自分のせい」と言った私に先生は言った。
「お母さんが自分を責めるのは良くない。育てにくさはあっただろうし、これからの方が大事。
それに、怒りすぎている、とお母さんは気がついている。気がついている時点で、問題の半分以上はクリアできていると思う。」
育てにくさ。
他の子を育てたことがないから、育てやすいのか育てにくいのかなんてわからなかった。
子育てなんてみんなこのくらいしんどいものなんだろうと思って育ててきたし、それに対して弱音なんて吐いたら「甘い」と一蹴されるんだろうと思っていた。
まあ、育てやすかろうが育てにくかろうが、育てていかなきゃいけなさことには変わりないけどね。
小さい頃よりも、今の方が育てにくい。
ちなみに、上の子よりも下の子の方が育てにくい。
この人も、小学校馴染まないだろうな…
「怒らないように、叱らないように」
これって相当難しい。
もう怒ることが日常のデフォルトになってしまった私にはかなりの我慢と忍耐が必要だ。
我慢をすればストレスが溜まり、大したことじゃないことでも爆発する時がある。
受診して3日ほど経つが、対応を変えるって難しい、と感じている。
もうやだな。
また「がんばる」のか。
なんかね、自分の中の小さい自分が何かを訴えてる気がするんだよ。
「もっと私を大事にしてよ!」
みたいな。
いや、小さい自分なのか、今の自分なのかもわからないけど。
私のこの苦しさをなんとかして!
自分で自分を何とかしていいなら、私は何もしたくない。
子どもの世話もしたくないし、もちろん家事も仕事もしたくない。
1人の静かな空間で1日中ゴロゴロしていたい。
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