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【シャニマス】「シャニマス座談会」という配信で発表したカプ論文

 2021年9月16日、こんな配信が始まった。

 シャニマスを愛する個人Vtuberのお二人、糸ヰ(いとい)みなも閏間(うるま)ギアによる「シャニマス座談会」という企画。イラストや楽曲など、シャニマスの様々なことを皆で語り合おうという配信である。

 その第9回以降ではテーマに沿ってリスナーから送られたシャニマスに関する怪文書を吟味するという楽しい地獄が展開されていまして。

 シャニマスオタクでありVtuberオタクである僕は、この企画をシャニマスに対して秘めていたドデカい感情をぶちまけるチャンスとして捉えました。主催のお二人のシャニマスとそのオタクへの理解度を信頼したうえでの行動とも言えるでしょう。

 今回提示されていたテーマは『もしシャニオンリーイベントが開催されたとして、カプ本を書くならどんなものにする?』というもの。怪文書の体裁には特に指定がなかったこと(怪文書の体裁ってなんだよ)、この企画をマシュマロで提案したリスナーがあさひPラブ学会に所属する異端者だったということもあり、論文テイストでいこうということにしました。

 結果的に今回は、円香×シャニP、透×円香、シャニP×天井社長の3通を送りました。シャニPと円香が僕の妄想の主体にいることが透けて見えるラインナップとなっております。

 今回の記事では、配信に送った本文(応募は2021年末だったので、コミュの論拠はその時点のものになる)とそれにいくつか補足を加えることで、シャニマスプレイ歴2年の私めが展開するシャニマスカプ論Ⅰの講義にしたいと考えております。話聞いてれば単位取れます。

 親愛なるシャニマスおじさんたちも、そうでない方々もちょっとだけお付き合いください。

 そして、本稿には一部コミュのネタバレ、またシャニマスに登場するキャラクターの恋愛描写(しかもNL、GL、BLすべて)が含まれているので、苦手な方はブラウザバック推奨です。

円香×シャニP

 僕は円香Pラブ学会にも一応籍を置いているんですけど、円香Pラブ学会って実は二つの派閥に分かれているんですよね。「マドリック」と「マドテスタント」っていう。

 マドリックはガッチガチなPラブ描写を是としていて、コミュに無いようなガチの円香からPへのアプローチやめちゃくちゃシャニPの前で照れたりする感じの円香を供給・享受することを至上としている奴らなんですよ。 

 僕はその逆のマドテスタント側で、原作至上主義というか、シャニPの前では隙を見せることはない(円香の「隙」に関しては【ダウト】で言及がありました)し、その余裕さを崩さずシャニPに悪態をつくけど、その中にも確実にシャニPへの好意というか、そういうものが見え隠れする円香が大好物なんです。

 僕はマドリック的な描写はかなり解釈違いです。まあ勝手にやってもらう分には構わないんですけど。自分がもしカプ本を出すなら、円香とPらしい距離感で、分かりやすい甘いイチャイチャとかは全然無いけど、円香の中にはただならぬ感情があるんだぜ的なものを作ってしまいたいですね。ていうかもうPixivにそんな感じのPと円香の短い小説上げたりしてます。

 皆さんはマドリック派、マドテスタント派、どっちの派閥でしょうか。ちなみにこの二つは僕が3秒で作った造語です。

 キリスト教の教派、カトリックとプロテスタントをもじった円香論の話。マルティン・ルターさん(西方教会をカトリックとプロテスタントに分けたひと)に怒られそう。着想にポケモンの戦術である役割論理に強く影響を受けてたりもする。

 元ネタの教派を考えると、多分原理主義がマドリックのほうが例えとしてはスムーズなんだけど、バズる二次創作ってマドリックが多いというド偏見があるため、そこを原作の描写で改革していこうという構図に脳内でなってしまったことをどうかご理解ください。

 基本的に僕は原作至上主義なので、円香がシャニPにデレデレの二次創作は解釈違いの最たるものですね。まあ本文にもあるように勝手にやってもらうぶんにはいいんですが……。円香を堕としたい願望も分からなくもないし。

 でも樋口円香の中には確実にシャニPに対するただならぬ感情があるわけで、これを書いたのちに実装された樋口円香LP編では、それをより公式が公式らしくコミュで描写しきっていて、画面の前のオタクは両手を上げました。降参です

 恋慕ではない、でもただの憎悪でもない。愛憎では中々表しきれない円香のシャニPへの感情は本当に僕にドストライクなので、これからの円香コミュにも期待がかかります。

 どこからどこまでを「Pラブ」にするか、というのは樋口円香に対してはとくに難しい話になりますが……。ラブ要素を生かさず殺さずで上手く二次創作をするのは本当に大変なわけで……。

 ということを考えつつ僕の出した答えが本文にもあるこのPixiv小説です。お読みいただけるとなんとなく言いたいことがわかるかもしれません。お時間があれば……。


円香×透

 日本あさふゆ財団や日本じゅりなつ委員会と並ぶ主力カプ団体とも言われるのが日本とおまど協会ですが(?)、その協会員として、このカプは外せませんね。

 左右の話をするなら、僕的には「とおまど寄りで、逆もまあ無しではないな」っていう立場なんですけど、語呂の良さを優先してとおまどに統一しときます。

 初めて【UNTITLED】樋口円香を読んだ時の衝撃は凄まじかった。

 今でこそとおまどを語る上で外せないコミュであり、とおまどの聖典《バイブル》である【UNTITLED】ですが、それまでは『天塵』の「透に出来ることで私に出来ないことはない」という円香のセリフが最も新しくデカい「円香→透」の感情描写だったと記憶しています(もちろんRサポにもとおまど成分は多分に認められますけど)。

 ですが【UNTITLED】によって、強引に矢印で表すと「円香⇒⇒⇒透」みたいなとんでもない感情が明らかになり、日本とおまど協会は現在のような予算潤沢なカプとして成立しているわけですね。しかも「透→円香」への感情が未知数なんですよ、可能性が怖すぎる。

 シャニPを巡っては、二次創作において三角関係気味に描かれるものも多い透と円香ですが、だまらっしゃいってもんですよ。円香からの激重感情を受け止める透、もしくは透から急に感情を向けられ人生最大の狼狽を見せる円香、どっちであろうが何も起きないはずはないし、カプ本として成立しないわけもねぇ!話の広がり方が無限じゃない!(カプ厨の千鳥ノブ)

 ほんで顔もすこぶるええ!ベットの上の顔面戦闘力が高すぎて死ぬかもしれん。場所がほぼ確実に浅倉の部屋っていうのもね~たまらんわ。

 その後日の透の顔はさっぱりしていてほしいし、円香は平静を保つのに精いっぱいであってほしい。そして雛菜には勘づいていてほしい。シャニPと小糸は一生気づくな。

 ね?書こうと思えばシチュが山ほど出てくるでしょ?
 今日からお前も日本とおまど協会員だ。

 カプの数だけあるカプ団体。その中でも日本とおまど協会は年々勢力を伸ばし続けている印象がある。

 【UNTITLED】の激アツさは異常ですね。あれで僕は完全にとおまどに目覚めました。真っ黒な背景の上で円香の特大のお気持ちが挟まれるあのコミュの構造には脱帽です。激百合です

 今現在(2022年5月)でも、「透→円香」の感情はほとんど深掘りされていませんが(そもそも透は独白のモノローグこそGRADやLPで増えたが、他者に対する感情のモノローグが少ない)、円香は【オイサラバエル】で非常に断片的ながら透への感情が描写されました。相変わらず重たさのベクトルが凄まじい女です。

 そんな情報の少ない透が円香にもし感情を向けたとき、それはまさしくこの世のビッグバンであり、新たな夜明け。そう、Daybreak Age。少ない材料で妄想している中に、公式の爆弾が急速に投下される瞬間が一番生を実感する!(カプ厨のコースティック)ので、いつか描写されることを……いや、逆に描写しないで欲しいまであるな。

 本文では小糸とシャニPを純粋枠にしましたけど、なんだかんだシャニPは、2人の感情や表情の機微を読み取って「何かあったのかな……」ぐらいは察しそうですよね。雛菜は「あは~、ついにシちゃったか~」ってしっかり気づくんでしょうけどね。最悪だなこの話。


シャニP×天井社長

 このフォームには樋口円香関連で2通ほどすでに送らせてもらったんですけど、シャニマスの”覇権カプ”についてやはり提言せざるを得ないな、と。
アイマス全体を見渡しても、アイドル以外のカプでは文句なしの激アツっぷりを見せているシャニP×天井社長ですが、僕はこれでカプ本を書くなら「P攻め天井受け」しかねえなと思ってるんですよ。

 ……「は?」ってコメントしないで! あっ、やめてください物も投げないで!

 なぜ僕がこの結論に至ったのかというと、いくつかのコミュを元にした事実からの推論ができたからです。今回は「なぜ僕がカプ本を書くなら天PじゃなくてP天なのか」ということについて皆さんに論題を提示したいと思う所存です。

 まず”シャニPは受け”です。ここワープロソフトなら太字にしてやりたい事実です。

 身長180超えと目され、白コートが似合い、2ブロックオールバックらしき爽やかな髪型、キザやニヒルなことを言っても負けることのないボイス、年頃の女の子に「素材はいい」だの「王子様」だの言われるイケメン寄りのフェイス、ちょっとずれたところもあるユーモア、ブラックコーヒーを愛飲。真摯で誠実で、スーツも折り目正しい。

 そんな現実世界にいてほしくない(惚れてしまうので)とまで言われてしまう男、シャニPですが、もう出典を出すのも無粋なぐらい、あらゆるコミュでのアイドルとのコミュニケーションを見るたびに受けの素質を持ち合わせていることを感じさせる男です。

 僕は283プロダクション内の「受け攻めヒエラルキー」を

  はづきさん≧アイドル>>>シャニP>>>社長

 だとしています。

 つまり前提として「シャニPは受け」なのですが、それ以上に「天井社長は受け」であるだけの話なんですね。フシギバナはリザードンに弱いですが、フシギバナよりもヒマナッツはもっと弱い、それだけの話です。フシギバナ>ヒマナッツ、よってシャニP>天井社長となります。Q.E.D.

 では、本題の「なぜ天井社長は受けなのか」ということについて、実際のコミュから引用しつつ皆さまに提示していきましょう。

 まずは風野灯織の朝コミュ「Morning11」です。
 この朝コミュは、灯織が社長が買ってくれたアイスの箱をシャニPのところに持ってくるところから始まります。
 その後どのアイスを食べたいかという選択肢が出てくるので(朝コミュとしての難易度が高え)、「イチゴアイス!」を選択すると、

  灯織「イチゴ、ですか……。それはちょうど社長が欲しいと言っていた味で…… どうしましょう」

!?!?!?!?

 ここに天井社長甘党概念が誕生しました。
 イチゴアイスて、可愛すぎないか?ちなみに他の選択肢は「バニラアイス!」と「抹茶アイス!」です。社長ならこの選択肢だと抹茶を選びそうという一般的な偏見を吹き飛ばしてますね。そしてこれは風野灯織という初期アイドルのしかも朝コミュ、つまりシャニマスサービス開始からこのコミュは存在するんですね。恐ろしいゲームだ……。
 ダンディな顔立ちの社長がイチゴアイスをパクパクしてる姿を想像してみてください。受けじゃん(?)。

 続いて、恒常SR【微熱風鈴】杜野凛世のコミュ2「みをつくし」を取り上げましょう。 ロケに来た凛世が海岸の砂浜でシャニPとの時間を楽しむコミュ。
 選択肢で「流木みたいだな」を選ぶと、このようなやりとりを見せます。 

  凛世「プロデューサーさま……?」
  シャニP「……いや、何か書こうかなって こうやってさ」
  凛世「……」
  凛世「……2……8……3…… ……つばさ……」
  シャニP「ははっ、うん よーし、次は社長の似顔絵でも描いてみようかな」

 『社長の似顔絵でも描いてみようかな』?
 冷静に考えてみてください皆さん。上司の似顔絵を砂浜にデカく描くかあ!ってならないでしょ普通。
 もうデキてんだろ、と言いたくなる場面です。いつも受けの顔を見ている攻めの発想じゃねえかなと思うんですがいかがでしょうか。

 最後に「シャイニーの日 2021 特別コミュ」です。これは記憶に新しいひとも多いかもしれません。

  社長「____①のフタを開け、②のトレイを…… …………②だと……?」 
  はづき「__トナー交換ですか~?もう降参してくれてかまいませんよ~」

 はづきさんにはもう誰にも勝てないんですよね。……今回はそっちの話じゃない?そうですか。
 ねるねるねるね……ではなく、印刷機の前でのぞき込んだりかがんだりする天井社長が愛おしすぎますね。同様の場面にはづきさんの代わりにシャニPを入れるだけでSSが書けてしまうでしょう。そんな凄まじい魅力を持った場面です。

 以上三つの例を挙げさせてもらいました。「プレゼンフォーユー」とか「明るい部屋」とか「某月某日面談」とかの社長がメイン張ってるコミュは抜きにして引用しています。

 このようにシャニマスに断片的に散りばめられた天井社長の受け成分から、僕は「カプ本を書くならP天」だと結論づけています。 もし反論がございましたら「天井社長以上にシャニPは受け成分が含まれている」という理由を提示して、論文をご提出いただくようお願いします。

 長くなってしまいましたが、ありがとうございました。ぜひ皆さまの意見をお聞かせ願えればな、と思います。

 長いなこれだけ。どんだけ熱が入ったんだ。

 配信本編はちょっとトラブっちゃってたので、本文後半の文面は本邦初公開です。

 え~見ればわかりますがBLの話です。シャニマスは美少女アイドルゲームのはずでは……? シャニの客層上、苦手な方も多そうなのであまり直接的な表現はしないよう避けてみましたが、配信でお二方がしっかり話されてたのでスッキリしました。ありがとう(?)。

 僕はマジでシャニPのオタクなので、この男のことが大好きすぎるんですよ。シャニPにプロデュースされてえなあ、思春期に出会って人生観グチャグチャにされたかった

 そして天井努。ちょうど今はイベントコミュ「モノラル・ダイアローグス」で再びホットな男ですが、声がツダケンなのがしんどい(いい意味で)。あの憂いと愛嬌を併せ持つ声に狂わされっぱなしである。

 そんな二人のBLカプ、P天。どちらも受けの素質がある二人です。「でも俺が二次創作をするなら」という観点で行くと「努を受けで書きてえな」という願望が、いくばくかの公式からの出典を元に形になったのがこの文章ですね。

 でも配信内でも言われてた通り逆でも普通に通用する、というか全く解釈違いじゃないんですよね(つまりリバ有)。というのも本人たちの適性をも凌駕する超激重(ハイパーグラビトン)感情が、社長からシャニPに向けられているという事実があるから。

 亡き友人の面影を見、そして自分の想いをも託す相手

 おっも……書いてて頭痛くなってきた。

 

 ……はい。シャニマスでもトップクラスの激重カプにやられたところで、今回のカプ論講義はお開きです。

 Youtubeで繰り広げられる「シャニマス座談会」。糸ヰみなも、閏間ギア、そしてリスナーと、シャニマスに狂わされたオタクたちが喧々諤々シャニマスについて話し合う、本当に楽しい企画です。

 直近では「布教回」と称して、シャニマスに興味を持つVtuber、シエル・アルディアさんをシャニマスの沼につけよう!というオタクの願望みたいな回も繰り広げられました。

 今後も糸ヰ・閏間両名のスケジュールが合うときに座談会配信が行われるようなので、Vtuberも好きだし、シャニマスも大好き!という方は、ぜひアーカイブや配信をご覧ください。チャンネル登録や高評価もよろしくな!

 僕も今後、リアタイできるときはまたぜひ参加させていただきます。


 それでは! おしまい。


(聖地巡礼も含めた4thライブレポの【後々編】はもう少しお待ちください……)


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