見出し画像

[弁護士が教える]家賃4000円値上げに成功した交渉術 [通知書例付]

私は、弁護士で大家もやっております。弁護士として常に交渉術について研究しております。

最近、所有している23区内のワンルームマンションを2024年5月に購入後、2024年7月からの家賃について、78,000円から82,000円へ4000円の値上げをすることに成功しました。

今回、家賃を値上げするために、通知書の文案について相当悩みましたが、無事にうまくいってよかったと思っております。このnoteでは、その体験談について共有します。一度購入すれば、皆様が管理する全物件にずっと使える有用なヒントになります。

その時点での同種物件の家賃相場は、近くの不動産会社によると、80,000円~85,000円ぐらいと聞いていたため、相場程度に引き上げることができたことになります。

このnoteでは、私の実体験を踏まえながら、値上げをするにあたっての検討事項及び調査事項を説明しつつ、実際の通知文書(個人情報はマスキング)をダウンロードできるようにしております。
大家の皆様の交渉がうまくいくことを祈っております。

なお、私の事例・経験談は、あくまでも、当該物件の家賃が近隣の同種物件と比べても安かったこと等が背景にありますので、家賃相場を上回る値上げを望む方には向いておりません。
また、このnoteはあくまでも一つの事例紹介に過ぎず、この文例のとおりに通知書を出しても、家賃が思い通りに値上げできることを保証するものではありません。特に、この件では、契約時点と比べて、管理費・修繕積立金の値上げ、周辺の家賃相場の上昇などの好条件もあったことが寄与していると思われる点はご留意ください。

このnoteの項目だては、次のとおりです。

  1. 家賃の増額を申し入れるにあたっての考慮事項

  2. 増額を申し入れるタイミング

  3. 増額を申し入れるリスク

  4. 増額を申し入れる前の要調査事項

  5. 増額幅について

  6. 実際の通知文例と留意点

本noteは、予告なく削除される場合、値段が変更になる場合があります。無断転載を禁止します。

ここから先は

2,436字 / 1ファイル

¥ 1,980

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?