私と教養と聖地巡礼と

初めまして、明治大学の4年生の多井と申します。現在は研究室に配属されており、マグネシウム系シリサイド熱電変換材料の開発を行っています。

さて、皆さんは「ゴールデンカムイ」という野田サトル先生の漫画を読んだことはあるでしょうか?

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こちらですね!

漫画の内容としては日露戦争終結後、北海道で主人公である元陸軍兵の杉元佐一がアイヌの少女・アシㇼパと共に金塊を見つけ出すというストーリーです。この漫画はあのイギリスの大英博物館のマンガ展の象徴に選ばれるほど、世界的にも認知度が高い作品です。

この物語の中で重要な登場人物の一人にかつて鬼の副長と呼ばれた新撰組の土方歳三が登場します。ストーリーも土方歳三が加わる事によって、土方歳三、陸軍、主人公の三つ巴の状態で物語は進んでいきます。

土方歳三はゴールデンカムイにとって、欠かせない人物なのですが、歴史上では土方歳三は戊辰戦争で若くして戦死しています。

なぜ野田サトル先生は土方歳三が戦死させずに老いるまで、生きているという設定を思いついたのでしょうか?

これは私の推測ですが、日露戦争の陸軍中将として第ハ師団を率い出征した立見尚文という人物が存在し、司馬遼太郎著の坂の上の雲の一節でも彼を紹介している一文があります。

そこで強調していたことはたった一人の戊辰戦争の生き残りの師団長であるいうことでした。この事実を立見尚文から土方歳三に転換させることによって、土方歳三も生き残る設定を思いついたのではないかと私は考えております。その裏付けに野田先生のブログには坂の上の雲を読んだことを示唆する文言もあります。

つまり、何を言いたいのかと言うと

一見関係の無いと思っていた知識、教養が漫画とリンクし、面白く感じさせることができるということです。

その一例として聖地巡礼が挙げられます。

聖地巡礼とはアニメや漫画などの作品において物語の舞台やモデルとなった場所、ゆかりのある場所を「聖地」と呼び、実際に「聖地」を訪問することです。

なぜそれらに楽しさを感じるのでしょうか?

なぜなら、その場所に視覚的な情報だけでなく、アニメ、漫画という背景も同時に感じることができるためです。

つまり、物語の舞台とリアルの場所がリンクすることによって喜びを見出すことができるのです。

このように教養があればあるほど、その場所に新たな価値感を見出すことができるのです。

日本史、世界史、地理のような教科をただただ単語を覚えるだけではなく、教養として自分の人生を豊かにできるきっかけとなる。

と思って勉強すれば、楽しく学習できるのはないでしょうか?



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