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妻からの難問

先日、妻から「”奥さんてどんな人?”って聞かれたらなんて答える?」と聞かれた。僕の記憶ではこの質問は過去少なくとも5回は聞かれている。そして先日ようやく正解を出せたようなのでここに記そうと思う。

個人事業主としてコーチングをやっている妻のトレンドというか、重要な要素にセルフブランディングがある。口コミや紹介といった人を介する不確実な手法でクライアントを獲得を広げている。また仕事柄初対面のクライアントと接する機会は多いので、本人が「気になるから知りたい」というが、この質問の本質を僕はずっと理解していなかった。

過去の僕はセルフブランディング的なことだと思っていたので、「大手企業にも努めていて、それなりに能力も認められているし、育児も十分にやっている素晴らしい妻です」という回答をしていた。それに対して彼女の反応は芳しくなく、しまいには「そう私は大変なんだからお前も家事をやれ!」と叱責される始末。

そんな折、先日『またこの質問か。。。』内心つぶやきながら、いつもと違うことを言ってみようとトライした。
「明るくて美人で人当たりもよく、一度会えばみんなが好きになる素敵な人かなぁ」
するとどうだろう、恐る恐るちらっと彼女を見ると満面の笑み、そして「そう!そう!そうなんだよねー!だからクライアントの評価も高くてさー・・・(割愛)・・・やっぱり私ってそうだよねー」

とにかく凄かった。針一本でダムを決壊させたような気分だ。
何でもストレートに、かつ論理的に話してしまう僕にとって自分の成長を実感できた一瞬であった。
いちいち考えるのは面倒だけど、話しかけてくる人には必ず意図がある。それは本人が気づいていない場合も多い。それを汲んで求めている返事をしてあげるのは、相手の承認欲求を満たすことであり、そのあと自分の意見を通すうえでも重要な事前準備だ。

教科書的にはわかっていながら実践は難しい。コミュニケーションて奥が深いな。


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