私の成人式。「それならChanelスーツ買って!」と、頼んだあげくこうなった。
断捨離中、捨てようと思ったスライドはうん十年前の私の成人式の画像だった…
でね、代わりにシャネルスーツ買って欲しいの。
友人宅ではお母さんがいそいそと娘の晴れ着やら小物やらを揃えている様なのに
うちでは成人式着前の11月になっても母からは晴れ着についての連絡がないので
母に電話してみる事にした。
お母さん、私の成人式の衣装ってどうなるんでしょう?
もう着物は間に合わない気がするんだけど?
あー成人式ね…
間に合わないかしらねえ?
全く興味なさそう。
でね、代わりにシャネルスーツ買って欲しいの。
えぇ〜シャネル?
ひょっとすると着物より安い気がするんだよね…
その代わりバッグやら靴やらは買ってあげないからね。
どうやって自力でシャネルに見合う靴やバッグを買えって言うの💦
とは思ったけど、念願のシャネルスーツを着られる事で充分満足だった。
何故にシャネル?発端はデザイン学校
ことの発端はデザイン学校のジャケットを作る授業。
デザイン画を担任に見せて制作の許可をもらう際に、
衿なしで切替も少ないから楽勝だと思って
シャネルジャケット作ります!
と言ったら、
そんなものよお作らんわ!やめて頂戴!
と、却下されてしまった。
あのシンプルなジャケットの何処がそんなに複雑怪奇なのか?
タダで勉強できるのは学生時代だけ。
その場で先生にその理由を聞けば良かったんだよね。
私は頭に?マークを浮かべたまま今に至るわけです。
だから実際に着て確かめてみようと思った。
だけどまだ直営店が無くて
百貨店が買い付けたものが特選コーナーみたいなスペースに並んでいる時代。
時期的にも目ぼしいものは売れてしまったのか、
客層に合わせた仕入なのか、コレクションで見る様な可愛いデザインは1着もなかった。
いくらなんでも成人式にこれでは…
じゃあ何を着ようか?わからなくなってしまった。
1番好きなものを着る事にして
あちこち彷徨って考えた結果、1番好きなものを着る事にして
大好きだった大川ひとみさんが当時やっていた
OBSCURE DESIRE OF BOURGEOISIE略してO.D.O.Bで
制服みたいなネイビーのボレロと超ハイウエストのプリーツスカートの
スーツを買った。
もちろん私には丈が長かったけど、かなり痩せていたので
胸元までたくしあげてビスチェドレスとして着た。
丁度スイムスーツの様なボンディング素材で出来た
コルセットの様なベルトがずり落ち防止にもなってくれた。
ところが。
紺のウールサージのスーツはーやっぱりちょっと寂しい。
最終的に余ったお金で一緒に買った赤いニットスーツを着ることにした。
それがこの写真。
結局4万円もしなかった。
それにトークハットはポーランドのアンティーク。
シルクベルベットのアンティークコート、
ニットとツイードで出来ていてパールチェーンが巻きついた肘までのグローブはO.D.O.B。
そして高校生の時からずっと欲しくて
原宿に遊びに行くたびに売れてしまっていないかチェックしていた
ボヘミアンガラスのネックレス。この時に晴れてゲット。
今は亡き原宿プラザで。
このジャケットの何処がそんなに複雑怪奇なのか?
学校を卒業して、立体裁断を学びたくて植田いつ子アトリエへ。
アトリエではお客様は超セレブな忙しい方ばかりなのに
出来上がった衣装のフィッティングでお直しが出ると
その場でお直し上がりを待たれる方が多くて💦
きっとその間に植田先生と話すのを楽しみにされていたんだと思うけど
あの女優さんが!あの作家さんが私のお直しが出来上がるのを待っていると思うと
ほんと、生きた心地がしなかった。
他の人がお直しをしている間に、
お客様が着てらしたシャネルジャケットのファンシーツイードの繊維が
何かに引っ掛けてびろーんとなっちゃっているのを
直して差し上げて〜!ってマネージャーが持ってくる事がたまにあって。
でも、当時の私にはこのジャケットの何処がそんなに複雑怪奇なのか?
わからなかったな〜
唯一わかったことは服はただ軽い!じゃダメだって事
シャネルジャケットからと言うか植田アトリエで学んだことだけど
服は軽ければいいってものじゃ無いって事かなぁ。
よく「軽い〜!」事が良い様に言われるけど
それなりの服にはそれなりの重さとか、生地の厚み、タイトさが必要だって事。
あの裾のチェーンはただの飾りじゃなくてね。
あれが無いと動いているうちに持ち上がってきたり
えもんが抜けてきたりしちゃう訳です。
常にしゃきっ!と着こなす為に
植田先生のアトリエでも錘を裏地でくるんだものをジャケットの前端に縫い付けていてたんだけど、
いつも使っていた直径2.5cmくらいのコイン状の錘はもう探しても売っていないみたい。←必要ならコインで代用出来るけど…ちょっと軽い。
オートクチュールデザイナー、アパレルデザイナーを経た後、
趣味が高じて、フラメンコ衣装デザイナーを長らくやって参りました。
2023年 7月に還暦を迎え、
私自身が148センチとオチビさんで、
学生の頃から着こなしについて毎日苦心していた事から
『貴方の「好き!」を見つけてあなただけのファッションスタイルを作り上げる』
ファッション スタイル構築コンサルタントを始めています。
あなたの次のクライアントになるかもしれない方に忘れられない印象を強く残す。
そんなファッションをご提案しています。
Mode Mafia 増田ちず子
美智子皇后様(当時)の専属デザイナーであった植田いつ子氏に師事する。
その後東京立体裁断研究所で学び、(株)東京スタイル からオファーを受け入社。
日本一婦人服を売るデパート、伊勢丹新宿店で夏のドレス売上一位となる。
1995年独立し、趣味だったフラメンコの衣装デザインを始める。
同時に複数の女性起業家が
「おしゃれはしたいけれど、多忙で考える時間は無く、
何を着て良いかわからない。出来れば誰かに決めて欲しい。」と言われたことから
流行にとらわれることなく『貴方の「好き!」を見つけて不変のスタイルを作る』メソッドを構築する。
300着以上のオリジナルフラメンコ衣装をデザインし、
デザイン画のイメージを崩すことなくお仕立てする
お客様の夢見るフラメンコ衣装をお届けしてきたデザイン力と、
大手アパレル時代には百貨店の夏のドレスを1デザイン3000枚売上げ
市場で一位をとる事を常に義務付けられていた、最高のデザインを見極める目で
『貴方の「好き!」を見つけあなただけのファッションスタイルを作り上げる』
お手伝いをします。
父親譲りの帽子好き🎩
『貴方の「好き!」を見つけあなただけのファッションスタイルを作り上げる』ファッション スタイル構築コンサルタント
#成人式 #ファッションコーデ #ファッション #パーソナルスタイリスト #ファッションデザイナー #パーソナルスタイリスト小柄 #ファッションコンサル #オートクチュール #150cmコーデ #50代ファッション #60代コーデ #還暦ファッション #還暦コーデ #還暦女子 #帽子コーデ #帽子アレンジ #帽子好き #あの帽子の人と呼ばれたい #父親譲りの帽子好き #148センチコーデ #小柄コーデ #スタイル構築 #小柄 #舞台衣装 #衣装作家
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?