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まだまだ書ける、たのしいな。

先日、娘からもらったお題で次々いろんな人を描くのが趣味になった。


いつもは通勤電車で、座れた時間にだけ書いている。今日は目が覚めて洗濯を始めるまでの5分だけ。忙しいからね。


『僕の父は無口な人で、言葉よりもタバコの煙を吐き出している時間のほうが長い人だった。そうだ、よね?』
と、僕の方を見向きもせずに彼女は言った。言いながら指は休みなくキーボードの上を踊るようにタイピングし続ける。そんな彼女を見ていて、僕は思う、君の家族はどんな人たちなの?と。
『ね、あなたの家族って、他の人たちはどんな方たち?』
僕の頭の中に浮かんでいた言葉が見えたかのように彼女が僕に尋ねてきた。パソコンの画面から顔を上げ、僕の瞳を覗き込むように見つめたまま彼女は、もう一度言った。
『んと、お母さんとか、兄弟とか、どんなひとかなあって。あ、個人的すぎるかな。』
パソコンをパタンと閉じて、まだ微かに湯気が上がっているコーヒーカップを取り上げ一口飲みながら、彼女は言った。

また書く。
ひらがながすきだが、またかくだと、違うふうにもなるやもしれぬから。

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