見出し画像

仕事も分解してONE TEAMで

コロナネタが続きましたが、本日はあらためて障害者雇用、そして就労管理について考えていきます。


さて皆さんは、「郵便物を出す」という作業をどこまで深く考えたことがありますか?

先に、少し別の例をお話ししましょう。

多くの方がそうだと思うのですが、2018年の時点では「ラグビーがうまい人」をしっかり定義して述べられなかったのではないでしょうか。
なんとなく体が強くて、楕円形のボールを真っすぐ蹴るのは練習が必要なんだろうな、程度の印象の人もいたかと思います。

そんな人でも、2019年のラグビーワールドカップでしっかりと「にわかファン」の一角を担っていたのであれば、「足が速い」「ステップがうまい」「タックル成功率が高い」「ジャッカル得意」などと、いくつかの特徴を言えるようになっているかと思います。

物事をよく知ることで細かい点まで見えてくるわけです。

前置きが長くなりましたが、「郵便物を出す」という作業についても似たようなところがあります。ラグビーと違うのは、郵便は「やったことあるけど気づいていない」という点です。

画像1

障害者の特性によっては、同じ郵便物の作業であっても得意なことが異なります。

・宛名ラベルや切手を貼ったり、封づめをしたりする「工作系」の人
・100枚でも500枚でも完璧にチェックをこなせる「間違い探し系」の人
・隣の人が遅そうとか、あの人がやることをわかってないかもしれないとかを教えてくれる「お世話係系」の人
・切手が足りない、宛先の書き方はこれでいいのか、などに気づける「イレギュラー耐性系」の人
など

その人の特性、および、その作業を分解したときの作業の特徴を把握できるとチームとしてものすごくうまく回ります。

そもそも会社組織は、営業、製造、経理、などと職種を分けていますので、ONE TEAMで当たり前なのですが、「郵便物を出す」という作業までは分解されていません。こういう細かな作業分解が、就労管理をする者の務めの一つではないかと思います。

自分がやるのと、人がやるのは異なります。
特性に合わない業務を支持してしまうと、当人たちからすれば、スクラムハーフの人にプロップのポジションをやらせる采配をされているラグビーのようなもので、無茶です。

今更のラグビーネタでありますが、各社でONE TEAMな仕事が進むことを願うばかりでございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?