ダイエットは月曜断食で 第41回 体脂肪率の実際

ダイエットをしていると、体重と一緒に体脂肪率も気になりますよね。

今日は体脂肪率に振りまわされないために、聞いてほしいお話です。

アスリートやボディビルダーは別として。

普通のダイエッターにとって、体脂肪率との適切な距離感は大切です

数値で出るため、はっきり意識できますが、変動も大きい。あまり意識すると心に負担がかかります。

体脂肪率は気になるけど、あんまり気にせず、少し横目でチラっと見る程度のお付き合いが良いと思っています。

その理由を順番にお話ししますね。

まず、前提として。

生きている人の正確な体脂肪率は測れません

なぜなら、正確に測るためには切ってみないとわからないからです。

しかし、身体を切るわけにいきません。そのため、昔から様々な方法で「推測する」方法が考えられてきました。

つい最近まで、できるだけ正確に測る方法は「水中で体重を測り、空気中の体重と比較して体内の水分量を推測する」というものでした。

頭まで水に浸かった状態で体重を測るというだけで苦しそうですよね。

しかも、肺に空気が入っていると浮力が働いてしまうので息はすべて吐き切った状態で計測しないといけません。

それでも肺に空気は少し残りますので、完全に正確には測れないのです。

まさか、家庭ではできません。

専門の施設では、こういった方法でたくさんのデータを取ります。

それを体脂肪率の計算の元データにしているのです。

それでは、家庭用ではどうでしょうか。

いわゆる体脂肪率が出る体組成計というのは、どうやって体脂肪率を出しているのでしょうか。

まず、電流を身体に流してその電気抵抗を測り、体内の水分量を推測します。

その電気抵抗のデータと、先ほどの水中で測った方々のデータとを比較して、計算して体脂肪率を推測します。

つまり、まとめると。

まず、最初の水中のデータ自体が推測です。

さらに、電気抵抗から水分量を推測します。

最後に、データを比較して体脂肪率を推測します。

そうです。最初から最後まで推測なのです。

体組成計のメーカーや機種によって計測値が変わってくるのは、この推測の方法が変わるから。

各社が一生懸命に「これがベスト」と思える計算方法を考えるわけですが、メーカーによって計算の考え方が違うわけです。

また、

家庭用の安めの機種は、少ない種類の電流しか流せないけど、スポーツクラブ等に置いてある高級な機種はたくさんの種類の電流を流せる。

とか。

もとのデータが水中の測定ではなく、X線とCTスキャンのデータを使っている。

とか。

電流と電気抵抗は胃の中の状況、身体の中の水分のばらつき、などなど、あらゆるもので変わってくる。

とか。

むくんでいると数値が変わる、なんていうのは当たり前です。

むくんでいない人でも…

起きた直後は水分は身体に均等に行き渡っています。強いて言えば、仰向けに寝ていたらお尻と背中に水分が多いかもしれません。

一日身体を起こして過ごせば、夕方には下半身に水分が集まります。

お風呂に入ればお肌は潤います。

それだけで、電気抵抗の結果が変わってきます。

それじゃ、体脂肪率を測るのに意味なんて無いのでは?という風に思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ダイエット前に測った体脂肪率が40%だった人が、10キロ痩せたあと30%になっていたら。おそらく脂肪も減っています。

BMI20以下の痩せた身体なのに、体脂肪率が肥満域にあったら。筋肉をつけた方が健康になれそうですよね。

そんなふうにざっくりと。体脂肪率は横目でチラッと見ておく。それでちょうど良いのです。

今日のポイント

生きたまま、体脂肪率を正確に出せない

体脂肪率は各メーカーの努力のもと、推測で始まり推測で終わる

体脂肪率は、大きな上下の幅を長い目で見るには有効


それではまた、明日をお楽しみに




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