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マイニンゲン宮廷歌劇場の子供達の為のクリスマスコンサートから感じたもの。

ドイツのマイニンゲンにある宮廷歌劇場。
かつてリハルト・シュトラウスが音楽監督を歴任した
劇場でもあります。現在、日本人のバリトン歌手の
谷口伸さんが専属歌手として活躍されています!

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昨年の12月にのマイニンゲンの街中のクリスマス市です。
この時期のヨーロッパ各地のクリスマス市は、とても美しく
街によって特色が違います。

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小さな町でもクリスマス市には多くの人達が集い出店を楽しんでいます。
クリスマスという事だけで無くて、街づくりや地域活性化の観点が
ある様に思います。

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マイニンゲンにもサンタクロースはいました!
子供もサンタクロースと話せて嬉しそうでした♪

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この様に街並みがクリスマス一色の中で、マイニンゲンにある
マイニンゲン宮廷歌劇場のサロンホールでは、子供達の為の
クリスマスコンサートが、マイニンゲン宮廷歌劇場専属歌手と
劇場のピアニスト、オーケストラに所属しているヴァイオリニスト等での
小編成のコンサートが開催されました。

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手前に子供達がクッションの上に座って聴いたり、子供だけで
座って聴くのが恥ずかしい子供達は、後方にある椅子に家族で
座って聴いたりとさまざまです。この部屋に子供の好きなパンや
クッキーやジュースなども売っていました。
素敵なクリスマスツリーがある様に、やはり空間支配の仕方が
素敵です。日本のクラシックの箱を持っているオーナーも
色々なサロンコンサートの形態を欧米から学ぶと、
空間プロデュースの在り方が変わる様に思います。

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最終的に大人を入れて200人強ぐらい聴衆がいた様に思います。
役者的な司会進行役の人がいて、子供達と会話を掛け合いします。
子供と言っても酷い発言もしますので、そういう時は「その考えは、
僕は悲しい!」と正直、大人が子供に感情をぶつけるのもいいなあと
思って聞いていました。そういう感情のぶつけ合いや、言葉の
キャッチボールが日本人は下手になった様に思うので。
子供達の掛け合いと台本とを平行させながら進行していくのも
良かったです。子供と言っても聞き分けの良い子から幅があるので、
このアドリブでの会話力は大きく思いました。
曲目は、クラシックの器楽曲、歌は、歌劇「ヘンゼルとグレーテル」の
重唱をテノール、バリトン、ソプラノで歌ったり、
ソプラノとメゾ・ソプラノで歌ったり。
日本だと大人が勝手に子供の許容範囲を決めて選曲している事が
多い様に思います。
子供というのは何人でも集中する時は集中するし、だれる時はだれる
のです。

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