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新型コロナウイルスが奪う表現の場。

 国内も世界も新型コロナウイルスの拡散で人が集う場所で感染の
危険性から、ホールなどでの表現の場が奪われている。
こういう状況の中、致し方無い様に思う。
アーティストもそれぞれがそれぞれに、想いがあるだろうし、
職業アーティストであれば、全て仕事を絶たれてしまい、
収入が途絶えるので厳しいのは間違いない。

 今回の様に震災や災害では無くて特定地域だけの問題では無くて
日本全国、世界の問題で、新型コロナウイルスの感染が広まる中で、
まして死に至る感染症なので、感情論で動くことは絶対にできないと
私は思う。時間が経てば見えてくるものがあるだろうが、
現時点では、日々の状況や状態が変化する訳で、事態が進みながら
医療界も学びと研究の日々なのだと思う。

 これは私自身もだが、例え一時的にアーティスト業が淘汰されても
今は、命と向き合う為に社会に協力する時の様に思う。
新型コロナウイルスが怖いのは、本人が無自覚で、無症状で
疾患の持った人達や、60歳以上の人達と接した時に感染率は高まり、
致死率も上がることでは無いだろうか?
 感染していても気付かずにあちこち移動するから、
それが感染を拡大させていっているのが現状だと思う。
新型コロナウイルスについても、文化、芸術に対して人が、
耳を傾けたり、関心をもったり、学んだりしなくなったのと
似ている様に思う。
【山中教授の新型コロナウイルスについての情報発信】

【藤沢烈さんのnoteの記事から】

【パンデミックとの闘いYou tube】

https://www.youtube.com/watch?v=DrHia1j7MkA

【COVID-19 Japan】

最新情報を見ながら、きちんと向き合わなければイタリアの様に
なってしまう様に思う。
私達個人は、手洗い、うがい、マスク、免疫力をあげる努力などあるが、
ウイルスが拡散している今、行動制限を持って個人が社会に協力する
時ではないだろうか?

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 社会に協力すると言っても、生きていく為の収入が途絶えたりしたら
食費も家賃とどうすれば良いのか?と言うように
人によってさまざまであろうし、その間何も表現活動が
できないではないか?という事になると思う。
私がnoteで書いた【新型コロナウイルスで見える表現者の世界】と
重複する内容はあると思う。

世の中には色々な仕事があって、やりたい事とできる事は違ったり、
定収入の仕事もあれば、我々みたいな定収入が無かったり。
それでも、こういう時に現実を突きつけられる。
けれど私達は、総合的に物事を見て自ら選択して仕事を決めている。
今回も自分が活動できてたのは、なぜかと思い知らされた人が
多いと思う。

国によってこういう保証がある。
歴史やその国の文化レベルがそうさすのだが、こういう事も
世界と対比しながら、日本における芸術家の社会で置かれている
立ち位置が見えたり、扱いが分かる。
これも何度も言い続けて来ているが、先生と生徒の関係で
だらだら音楽を続けていると1人のアーティストとしての
権利を得れない。どれだけの日本人アーティストが出演料や
さまざまな事を交渉し、権利を主張してきているか?
その国の歴史や文化も大きいが、それでも芸術家が勝ち取ってきた
権利でもある。

  この日本という国で表現者としてだけ生きるのは本当に厳しい。
災害だけでなくとも世の中が不景気になれば、コンサートに客が
来なくなったり、例えクオリティーがあっても、運や人気により
音楽活動が厳しくもなる。それらを踏まえて、この民主主義の資本主義の
国で、やっていく覚悟を持って表現者としてあろうとしているのか?
誰しもができる訳では無いということ。
やはり権利を勝ち取る為の闘いがこれからより必要となってくる様に思う。

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  表現者のそれぞれが、それぞれの想いがあると思う。
聴衆や社会や国が混乱している中で、感染する可能性のある状況で
やはり表現をするというのは危険である様に思う。
IPS細胞の研究の第1人者の山中教授が
「桜は来年も必ず帰ってきます。もし人の命が奪われたら、
二度と帰ってきません。」という医療者の言葉の重みを感じなければ
いけない様に思う。
 どうしても表現者は、公演に対して大義名分を自分の中で作り、
感情論で突き進む傾向にある。また、人がストレスの中にあるから、
こういう時だからこそ表現の必要性を訴えたり。
普段ならそうかもしれないが、今現在は、違う様に思う。
音楽は、宇宙の秩序を内包していると考えられた時代がある。
音楽には宇宙や自然の秩序や調和が反映されていると。
やはり原点である「祈り」に帰る時かなあと。
確かに私自身、私にとって歌う事が祈りであり、
祈る事が歌う事であると言ってきた。
これらを聴衆がいなくとも、できる音楽であると思う。
私の尊敬するとある歌手が、1人部屋で歌っていて、
自分の想い通りの声で、自分の想う音楽ができる時が
1番幸せだと。

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