鼓動-あうあうあう best selection-

前回に続きまして、私たちが取り組む「あうあうあう」の
中からbest selection vol.2をお届けします。
※プロダクトストーリーはこちら。

今回は、滋賀県大津市「せんだん保育園」の取材記事です。

▽start▽

『実を言うと、辞めようと思ったことがあるんです。』

少し照れくさそうに、正直な思いを話してくれた4年目の保育士さん。
前向きに日々に向き合いながら過ごした道程を経て「今が一番楽しいです！」そう語ってくれました。

働き方改革が進む新時代
「働きやすさ」はもちろんですが「働きがい」の大切さについて考えさせられる保育園に出会いました。

鼓動を感じながら保育に真摯に向き合う4人の保育士さんの今に迫ります。
今回紹介するのは滋賀県大津市にあります「せんだん保育園」

1200年もの歴史をもつ雄琴温泉で有名な、滋賀県大津市を代表する観光スポット。
琵琶湖はもちろん土地に根付いた歴史や情緒を感じられるエリアです。最寄駅のＪＲおごと温泉駅から徒歩約10分
観光スポットからは少し離れた閑静な場所にせんだん保育園があります。まず始めにお話を聞かせて頂いたのは、

ふんわり優しい笑顔の2年目保育士さん

いなだ先生
保育士：2年目。2歳児担当。
大津高校家庭科学科から京都文教短期大学へ進学。
卒業後せんだん保育園で勤務開始。
物事を前向きにとらえる、ふんわり優しい笑顔の保育士さん。
「先生大好き！」が一番のモチベーションです。

●—せんだん保育園の特徴を教えて頂けますか？
いなだ先生：
メリハリある保育が特徴です。なかでも和太鼓には力を入れています。

先生達も運動会、生活発表会の時は披露するんですよ。なので月に1回皆で集まって練習します。
クラブ活動みたいです（笑）

●—今日も練習を拝見しましたが、すごく力強い音で子どもたちの目も真剣でしたね。
いなだ先生：
子どもたちも一生懸命頑張っています。行事で披露した時の子どもたちはすごく輝いています。

小さい組の子どもたちにとっては大きい組のお兄ちゃん、お姉ちゃんは
憧れの存在です。中には0歳児でも太鼓のおもちゃで遊ぶ子もいますよ。

●—2年目に入った今の心境はいかがですか？
いなだ先生：
1年の流れがつかめたことと何でこれをするのか、どういう目的でするのかが分かってきました。

でもまだまだいっぱいいっぱいです。先輩の先生が話すと子ども達は集中しますが、私がするとガヤガヤ・・・（苦笑）
まだまだ勉強中です。

●—最近嬉しかったことはありますか？
いなだ先生：
去年見ていた0歳児の子どもたちと会うと、いなだ先生－！と声をかけてくれたり、抱きついてきてくれたりするんです。あと、保護者さんからも息子がいなだ先生のこと大好きなんですよ～と言ってくれたことも嬉しかったです。

あと仕事ではないですけど、この間京都にお出かけした時に友だちと占いに行ったんです。占い師さんから「あなたは、保育士に向いている！」と言われたんです。それも嬉しかったです。ただ、「警察官にも向いている」って言われて少し複雑でしたが・・・（笑）
向いていると言われた保育士として今後も成長していきたいです。

続いて話を伺ったのは、

幸せオーラたっぷり保育士さん

こまばやし先生
保育士：4年目。2歳児担当。平安女学院大学卒業。
後輩指導では、「一緒にすること」を心がける。
結婚式を控える幸せオーラたっぷりの保育士さん。
今が一番楽しいです！

●—せんだん保育園に就職された経緯を教えて頂けますか？
こまばやし先生：
実習園でせんだん保育園と縦割り保育をしている保育園に行きました。個人的には、一斉保育に魅力を感じたのと、せんだん保育園は多めに先生を配置していることで、余裕をもって保育されているのが印象的でした。

正直に言いますと、他の園は現場にピリピリした雰囲気がありましたが、せんだん保育園は先生達の楽しそうな雰囲気を感じたので就職を決めました。

●—実際に入職前と後で違いはありましたか？
こまばやし先生：
入る前のイメージと一緒で先生達の明るさは今でもすごく感じています。先生達みんな挨拶がしっかりできると思います。当たり前のことですがすごく心地いいんですよね。
学生時代初めて見学で訪問した時に対応して下さった田辺先生の「こんにちは～！」を今でも覚えているくらいです。

ただ、社会人1年目ということもあり生活のサイクルに慣れることもそうですしスキルの高い先輩方についていくのに必死でした。実を言うと、はじめは辞めようかなと思ったこともあります。

●—そうだったんですね。どのようにして乗り越えてこられたのですか？
こまばやし先生：
うちの園は、行事の係などは世代ごとで任されることが多いので同期だけではなく、その前後の先生とは自然と仲良くなりやすい環境があります。私でいうと2年目～4年目の先生と特に仲良しです。

同期とは絶対辞めずに頑張ろうね！と励ましたあったこともありますし近い世代の先生との交流があることは自分にとってかなり支えになっています。

●—4年目の今、お仕事へのお考えはいかがですか？
こまばやし先生：
3年目の去年からだいぶ心持が変わってきて今が一番楽しいです！
ママさん保育士も多くいますし産休育休明けに復帰される先輩先生もいるので新婚の私にとって、そういった先生方がいることは心強いです。

続いては、

愛されキャラの素敵な男性保育士さん

いけだ先生
保育士：2年目。4歳児担当。京都産業大学法学部卒業。
保育士の夢を叶える為一般試験を受験し保育士資格を取得。
音楽が大好き。子どもたちや先生、周りから愛されるキャラクターの保育士さん。
営業マンから保育士に転身しました。

●—前職は営業職をされていたんですか？
いけだ先生：
はい、前職は冷蔵庫などの機器を販売する会社の営業職をしていました。以前から保育士への夢があり、一念発起し転職しました。
当時資格を持っていない僕を受け入れて下さった園長先生には感謝しています。

●—大きな決断でしたね。転職されて1年いかがですか？
いけだ先生：
僕は結構思い立ったらすぐ行動！という性格なので転職を決断しましたが
正直、女性中心の職場に対する不安と全く未知の世界への心配はありました。

でも入ってみると、その心配はなかったです。男性の先輩保育士さんがいることも心強かったですし、他の女性の先生方も壁を作らず受け入れて下さいました。

●せんだん保育園はどんな保育をされていますか？
いけだ先生：
毎月テーマを決めて活動をしています。例えば4月は「花」
散歩でキレイな桜を見に行ったり、そこで見た花の絵を描いたり、折り紙をつくったり。

その他でいうと、「動物」「乗り物」「空」とか月に合わせて色々です。

●—保育の仕事を初めてして大変だったことはありますか？
いけだ先生：
僕は製作がめちゃくちゃ苦手です。不器用なんですよ～。皆から不器用なキャラクターで通っています（笑）

子どもに見せながら描いたり、切ったりするのがなかなか難しいです。でもだいぶハサミをうまく使えるようになってきましたよ！

●—プライベートはどのように過ごしていますか？
いけだ先生：
学生時代からずっとバンド活動をしています。自分たちで曲も作っていて定期的にライブもしています。

ライブがうまくいった時はスカッとしますし、良い気分転換になっています。僕はドラムを担当しています。

●—営業マンだったころと今の自分はいかがですか？
いけだ先生：
前職は営業ノルマもあって、常に気持ちが張りつめていました。今の方が本来の自分を出せていると思います。
明るく気持ちが穏やかでいられる点はあきらかに前職と変わりました。保育士になって良かったと間違いなく思っています！

最後は

後輩思いな優しい保育士さん

ひいずみ先生
保育士5年目。京都文教短期大学卒業。
幼児組（4歳・5歳）の経験が豊富。
後輩指導に気を配りながら、先輩へは自分の意見を発信する。
優しい笑顔の裏に保育や仕事への考えをしっかり持った保育士さん。
先輩より後輩に気を使いたい

●—今年度は新卒の先生とペアなんですね。
後輩への指導で気をつけていることはありますか？
ひいずみ先生：
私も5年目になって、正直新卒の頃の気持ちが薄れている部分はあると思います。なので余計に、今の伝え方きつくなっていないかな？分かりやすかったかな？と振り返ることはかなり意識しています。

●— それは先輩から学んだのですか？
ひいずみ先生：
私が新卒の時すっごく気を使ってくれた先輩がいました。自分もこういう風になりたい！と思った経験が一つです。

あとは性格的なものですかね。
私は絶対に先輩よりも後輩に気を使いたいタイプです。

●—ひいずみ先生から見たせんだん保育園の魅力はどんなところですか？
ひいずみ先生：
チーム力、団結力はすごく強いなといつも感じます。クラスだけではなく係などで色んな先生と関わる機会があるんですけど気持ちが一つの方向に向かいます。
なんというか、ガッと一つにまとまる感じです（笑）

それはこれまでの先輩方が、やる時はやろう！という土台を作ってきてくれたからだと思います。

●ひいずみ先生のリフレッシュ方法はありますか？
ひいずみ先生：
私は買い物です！洋服や雑貨などが大好きです。

最近はお気に入りの財布を買いました。流行りのコンパクト財布なんですけどめちゃくちゃ使いやすくてお気に入りです。

●今後どんな保育士になっていきたいですか？
ひいずみ先生：
「楽しんで保育している先生で居続けたい」
それが子どもや周りにとって、何より自分にとって一番いいと思っています。

その気持ちはずっと持っていたいです。

和太鼓の鼓動は、人間の心臓の鼓動とリンクし自らを鼓舞する性質があると
いわれています。
「鼓動」
それは心がドキドキすること、ワクワクすること
平坦な道程では心は動きません。
様々な壁を乗り越え心が動きます。

自分を鼓舞し
仲間を励まし
団結する

その先に大きな感動と成長、やりがいが生まれます。
せんだん保育園で奏でる力強く、優しい鼓動を体感してはいかがでしょうか？

あなたの心が鼓動する環境はどこですか？

取材にご協力頂きました職員の皆様ありがとうございます！

インタビュー/ライター/写真：野間直樹
デザイン（冊子）：atelier dodo

こちらの記事は弊社運用サイト「あうあうあう」の記事を
転載しております。
※記載内容につきましては全て取材当時のものとなります。

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