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「困る」を知る

小中高生のくつろぎスペース(フリースクール)ビリーバーズ広尾では、
平日(祝日を除く)月曜日~金曜日の10:00~14:00を子どもたちの居場所として開けています。

ビリーバーズ広尾で事務局を担当しているくらもとです。
普段は、大阪からリモートで対応しているのですが、月に1度程度、ビリーバーズ広尾で過ごしています。

わが家の息子、娘とも、元学校に行ってない当事者です。
(詳細は過去記事へ
自分たちが困った経験がある分、いろんな考えや意見を持っています。
私は、わが子との意見交換の中で学ぶことがとても多いので、自分がわからないな~と感じたことや、どうしたらいいんだろう?と迷うことがあると、アドバイスをもらっています。

今週、火曜日から木曜日までビリーバーズ広尾で過ごしていました。
自宅に戻って、この期間に私が感じたことを子どもたちに話して、息子と娘の考えを教えてもらいました。その内容がとても興味深かったので、シェアしたいと思い、この記事を書いています。

私が伝えたことは、
「(ビリーバーズ広尾で過ごす)子どもたち同士で話している言葉を聞いて、それでいいのかな?大丈夫かな?と感じることがある。その場合どうしたらいいか。」
です。(個人情報保護の観点から、子どもたちと話した内容よりも抽象度は挙げています。)

二人からすぐに出てきた言葉は、
「子どもは、どんなことに困っているの?」
「困っているのは、大人?子ども?」
ということでした。

私がハッとしたのは、
「私自身が困っていることに気が付いていなかった!」
ということです。そして、
「子どもたちに、直接困っているかどうかを、聞けてないな。」
ということです。

私が、自分の子どもたちに、
「子どもたちから、確かに困っていると相談を受けてないのに、私が勝手に困ってるのかもしれない。」
と伝えたら、
「困ったら一緒に考えてもらえるということを知ってたり、大人にサポートしてもらって課題が解決できたという経験をしたことはあるの?
困っても結局何も変わらないから、諦めるしかないと思っているの?
もし、子どもが諦めてしまっている、困ったときにどうしたらいいかの選択肢を知らないのであれば、そこは大人が伝えてあげる必要あるんちゃうかなって思うんやけど。」
といわれました。

息子も、娘も、この点は一致していました。この言葉を聞いて、私はうちの子らしいなと感じました。
「困ったことがあれば、まず相談できる人に相談してね。どう伝えていいかわからないときは、お母さんと一緒に考えようね。」
ということを、小さい時から私が伝えて、親子で何度も体験してきたので、先ほどのような考えが出たんだろうなと想像したのです。

「相談しても、結局自分の困ってることが解決しないと思ったら、めんどくさくて相談しなくなるで。だって、自分が○○の時そうやったもん。」
「課題と思っていることに対して、どうしたら問題解決できるかって、知らんかったら一人で何もできないと思うから、選択肢は大人が教えてよって思う。」

息子と娘の話を聞いて、私は、
「自分の困りごとが解決する、もしくはスッキリするという経験がない、もしくは、自分が困っていることに気が付く機会がなければ、その事柄に対してどうすればいいか考えようがないってことなのかもしれない。」
と感じました。

私がビリーバーズ広尾で子どもたちに対して、行動できてなかったなと考えたのは、
「何か、すっきりしないことがあるのかな。」
「困っていることがあるのかな。」
と、問いを投げかけることです。

もしかしたら、問いを投げかけた瞬間は、子どもたちは聞かないかもしれない。何も話さないかもしれない。
でも、どこかのタイミングで話したくなるかもしれない。何かのきっかけで、今の自分の状況を想像したり、考えるかもしれない。
そのきっかけとして、私がここにいるよのメッセージは、投げかけておきたいな~と思ったので、次回ビリーバーズ広尾に行ったときにはそれをやってみようと思いました。

今回、私が息子と娘と話したことで、ふたつの気づきがありました。
・子どもたちにどう接していいかわからずに、私が困っていたんだな。
・子どもたちの困りごとをサポートするために、まずは困りごとが何かを見つける必要があるんだな。
そのおかげで、次回の自分のチャレンジを見つけることができました。

私が行動することが、直接的に、ビリーバーズ広尾に来ている子どもたちの成長や学びに繋がらないかもしれない。
でも、私がビリーバーズ広尾で過ごした時間を振り返り、そこからの気づき、学びをもとに行動しているという流れがあることで、何かは伝わっていくんだと信じています。
わかりやすい結果には、なかなか結び付かないんだろうなということも想像はするのですが、自分自身の子育て経験の中でもやってきたことが、わが子の成長と繋がっていることは実感できているので、自分にできる精一杯のこととして、今後も取り組んでいこうと思うのです。

長文を読んでくださり、ありがとうございました。

※注釈:わが家で話していたことなので、ビリーバーズ広尾に来ている子がどうこうという話ではなく、息子や娘が経験したこと、想像したことを通して私が何を感じ、どう考えたかということについて言及しています。
誤解なきよう、お願いします♪

《ビリーバーズ広尾オープンデー》

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ビリーバーズ広尾


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