J2各クラブの正解は一年後(EAST編)

過酷なJ2リーグ。
今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。
筋書きのないストーリー。

正解は一年後。

開幕前プレビュー

各チームを見て、注目ポイントや選手をピックアップしました。各チームの色が見えて面白いですね。
この記事はEAST編10クラブです。

ベガルタ仙台

昨季の順位は16位。悔しいシーズンとなった。
今シーズンこそJ1復帰を目指す。

スタッフは森山佳郎監督、片渕 浩一郎ヘッドコーチ、今野章コーチ、西洋祐コーチ、植田元輝GKコーチとなっている。

新監督の森山佳郎は広島ユースや17歳以下の日本代表監督を歴任し、若手育成に尽力してきた。満を持してついにJリーグチームの監督に。

主な退団選手は山田寛人、氣田亮真、フォギーニョ、エヴェルトンら。

主な加入選手はマテウスモラエス、名願斗哉、知念哲矢、髙田椋汰など。また冬の高校サッカーで活躍した神村学園の西丸も注目。中島のレンタル延長も大きい。

注目選手は知念哲矢、西丸道人。
知念は浦和から加入。レッズではなかなか出場機会に恵まれなかったが、ビルドアップ能力に優れた左利きのDFで実力は申し分ない。

西丸は神村学園から加入のルーキー。先日の選手権での活躍も記憶に新しい。今まで多くの若手を育て上げてきた森山監督のもとでプロキャリアをスタートさせるのは彼にとっては大きなアドバンテージ。一年目からバリバリの活躍を期待したい。

注目ポイントは…

・西丸含む、若手の成長
・森山監督のJリーグでの手腕
・どんなサッカーを展開するのか

ブラウブリッツ秋田

昨季は13位。堅守をベースに着実に勝点を積み重ねるスタイル。監督の信念がしっかりとチームに反映されておるとても手堅いチーム。
今シーズンは補強もかなり的確かつ良い選手を獲得できており、躍進が期待される。

トップチームスタッフは吉田謙監督、臼井弘貴ヘッドコーチ、坂川翔太コーチ、賜正憲アシスタントコーチ、伊藤洋仁GKコーチ。
吉田監督のインタビューは今季も要チェック。

主な退団選手は髙田椋汰、齋藤恵太、阿部海大、飯尾竜太朗など。

主な加入選手は蜂須賀孝治、岡﨑亮平、小松蓮、丹羽詩温ら。

注目選手は小松蓮、圍謙太朗。
小松は昨季はJ3の松本山雅で得点王に輝き、J2へ個人昇格。チーム戦術がしっかりしている秋田で彼はどれだけ得点を重ねることができるのか注目。

圍はセービング能力に優れたチームの守護神。チームが上へ行くためにはGKの活躍は欠かせない。元アビスパということで個人的に応援している。

注目ポイントは…

・完封勝利の数は
・監督の名言はどれだけ飛び出すのか

モンテディオ山形

昨季は5位。プレーオフの末昇格を逃した。
渡辺晋監督と共に今年こその昇格を誓う。
なお、コーチ陣は佐藤尽、岩瀬健、貝﨑圭祐、弓谷蓮。GKコーチは松岡裕三郎。

主な退団選手は野田裕喜、小野雅史、宮城天、チアゴアウベス、藤田息吹ら。

主な加入選手は安部崇士、坂本亘基、杉山直宏、松本凪生、有田稜など。

注目選手は坂本亘基、杉山直宏。
坂本は巧みなドリブルで相手DFを切り裂くことができる選手。ミドルシュートも持っており1人で打開する力がある。
杉山はカットインからシュートが武器のレフティのウィンガー。坂本と杉山はかつてロアッソ熊本で共にプレーしており、また2人で迫力のある攻撃が見られると思うと楽しみだ。

注目ポイントは…

・悲願の昇格になるか
・どんな戦術を組むのか

いわきFC

昨季は18位。
数字だけ見ると苦しんだようにも見えるが、初のJ2の舞台でいわきらしさを見せたシーズンだったと思う。良いサッカーを見せたからこそ一部の主力選手は移籍。今シーズンどうなるか。
どれだけ選手が変わろうともブレずに戦い、育成しながら勝利を目指すことがチームとしての哲学だろう。
昨季のシステムは3-1-4-2と4-1-4-1の併用だったが、今シーズンは新たな選手を迎え入れ、どう戦うのか。
今注目の育成クラブ、今シーズンの結果はいかに。

主な退団選手は
宮本英治、遠藤凌、有田稜、家泉怜依、永井颯太など。

主な加入選手は
生駒仁、大迫塁、ブワニカ啓太、照山颯人、西川潤、棚田遼、大森理生など。
主力の退団は目立つが、一方で実力と未来ある若手が加入している。

注目選手は西川、嵯峨、山下。
西川は所属元はセレッソで昨季は鳥栖でプレー。
パリ五輪世代で、以前から将来の日本代表として期待されていた。天才と称されるテクニックのあるドリブラーはいわきでどのような存在感を示し、どのように成長するのか楽しみですね。

嵯峨は昨季は怪我に泣かされたが、実力は申し分ない。他のクラブからオファーがあっても不思議じゃない実力のあるサイドバック。

山下は昨季42試合全てに出場したキャプテン。彼がクラブに残ったのはとても心強い。存在感を示す
ちなみに山下も嵯峨も青森山田高校出身。

他にも上記に記載した加入組は楽しみな逸材ばかり。長くなるのでコメントは端折りますがら、大迫とか生駒とかどんな活躍を見せてくれるのかな。

トップチームスタッフは田村雄三監督、小林亮コーチ、渡邉匠コーチ、武田治郎GKコーチ、秋本真吾スプリントコーチ。

注目ポイントは…

・新たな選手編成でどのようなスタメンになるのか
・西川もムキムキになるのか
・最も育つのは誰だ

水戸ホーリーホック

昨季は17位。J2の門番と言われるチーム。
選手を育てては他のクラブへ移るが、その育成能力の高さからまた新たな若手がこのクラブにやってくる。
その節はアビスパ福岡も。長谷部監督と頼りになる仲間達のおかげで今があります。
今季の水戸も未来が楽しみがレンタル組もいるが、高卒大卒のルーキーも多数獲得。
クラブ創立30周年。明るい未来を今季も作る。

主な退団選手は松田佳大、小原基樹、武田英寿ら。

主な加入選手は野瀬龍世、落合陸、甲田英將、新井晴樹など。冬の高校サッカーに出場した碇や尾野にも期待。さらに大卒ルーキーは7人も。

注目選手は新井春樹、落合陸、野瀬龍世、長井一真。

セレッソから移籍してきた新井。
セレッソサポーターからは惜しまれる声も多かった。J1の舞台でも通用する部分は多かった。J2の舞台で暴れるか。

落合はレイソルからレンタル。中盤でプレーするのかな？攻撃の中心となれるか。柏サポも期待しているでしょう。

野瀬はギラヴァンツ北九州からやってきた。一度北九州の試合映像を観ていて、「ドリブルでガンガン仕掛ける面白い選手だなぁ」と思ったのが彼。

長井は昨季21試合に出場。ポテンシャル充分でもっともっとやれるはず。個人的に大好きな選手なので頑張ってほしい。

スタッフは濱崎芳己監督、安田好隆ヘッドコーチ、樹森大介コーチ、森直樹ディベロップメントコーチ、河野高宏GKコーチという顔ぶれ。

注目ポイントは…

・新たに活躍する選手は誰か
・プレーオフ圏内へそろそろ入りたい

栃木SC

昨季は19位。なかなか思うようにいかないことが多かった栃木だが、今季は田中誠新監督を招聘するなど新たなチームスタッフを揃え、今シーズンにチャレンジをする。
トップチームスタッフは田中誠監督、柳下正明ヘッドコーチ、本橋卓巳コーチ、大神友明GKコーチ。
田中誠監督と柳下正明ヘッドコーチはかつての選手と監督という関係でもあり、なかなか面白い人選に。

主な退団選手は西谷優希、根本凌、髙萩洋次郎、藤田和輝など。

主な加入選手は藤谷匠、土肥航大、石田凌太郎、南野遥海ら。

注目選手は土肥広大。
土肥は広島からレンタル移籍。運動量豊富なボランチ。彼がピンチの芽を摘み、左足からチャンスメイクする。チームの中心は彼になる気がする。

注目ポイントは…

・田中誠監督の手腕
・どんなサッカーになるのか

ザスパ群馬

昨季は11位。下馬評を覆す結果を見せた。
トップチームスタッフは大槻毅監督、武藤覚ヘッドコーチ、吉田賢太郎コーチ、石橋稜アシスタントコーチ、渡邉英豊GKコーチ。

正直に言っちゃうと昨季の躍進は予想外でした。
2023年シーズン前の某サッカー雑誌では金沢と群馬は酷評されていた。金沢はその通りになってしまったが、群馬はその反対。なぜこのような結果を残せたのか。
未だなお進化途中だと思って群馬のサッカーを観ると今シーズンはより楽しめるかもしれない。

主な退団選手は畑尾大翔、岡本一真、川本梨誉ら。

主な加入選手は髙澤優也、永長鷹虎、杉本竜士、和田昌士ら。

注目選手は高澤優也、永長鷹虎。
高澤はキャリアをスタートさせた群馬に戻ってきた形。当時はJ3で17ゴールを挙げた。以降はJ1でもプレーするなどの成績を残してきたが、怪我もあり昨年は1試合のみの出場に。原点から再起を誓う。
ちなみに小柳ルミ子とは親戚である。

永長鷹虎は世代別代表にも選ばれるなど将来有望な若きアタッカー。川崎から群馬へ育成型期限付き移籍。切れ味鋭いドリブルとシュートで相手ゴールに襲いかかる。

注目ポイントは…

・昨季より上の順位にいけるか
・ブレイクする選手は現れるのか

ジェフユナイテッド千葉

昨季は6位でプレーオフに進出も昇格ならず。
後半戦の勢いは凄まじく、小林体制2年目の期待は膨らむ。
トップチームスタッフは小林慶行監督、坂本 將貴ヘッドコーチ、大和田真史コーチ、永井俊太コーチ、川原元樹GKコーチとなっている。

主な退団選手は見木友哉、新井一耀、西堂久俊ら。

主な加入選手は藤田和輝、横山暁之、林誠道ら。

注目選手は藤田、佐々木。

藤田は五輪世代の世代別代表キーパー。昨季所属した栃木でも圧巻の活躍を見せた。五輪代表に選ばれ続けるにはより洗練されたプレーが求められる。千葉の守護神として守備はもちろん、攻撃の第一手としてのスキルも求められる。

佐々木は左足のキック精度が自慢のDF。昨季シーズン後半、チームの快進撃を支えた選手の1人。今シーズンも彼の左足から目が離せない。

注目ポイントは…

・何度目の正直か。J1昇格なるか。
・小林監督のスタイルはどこまで進化を遂げるのか
・新たなブレイクする選手は現れるか

横浜FC

昨季はJ1で最下位となり悔しいJ2降格となったが四方田修平監督は続投。一年での復帰を目指す。
コーチは堀孝史、竹内清弥、中村俊輔、小野信義。
GKコーチは土肥洋一。

主な退団選手はブローダーセン、近藤友喜、坂本亘基、山下諒也ら。

主な加入選手は室井慧佑、森海渡、櫻川ソロモン、中野嘉大、福森晃斗ら。

注目したい選手は中村拓海、カプリーニ、森海渡、新井瑞稀。良い選手が多い。

中村はサイドバックが主戦場でパリ五輪世代。昨季は悔しい思いをしただけに今季の復活に期待。東福岡出身ということでアビサポも期待してます。

カプリーニはチームの10番。昨季は試合に出れば攻撃の起点になる司令塔。彼の左足にとても魅力を感じた。コンディションに苦しんだ感もあったが終盤はスタメンやらフル出場やら。彼の活躍がJ1復帰の鍵を握る。

森は昨季徳島で13ゴール。個人的にレイソルの時から期待をしていて、横浜に来たのは驚き。目指すは海外移籍か。

新井はドリブラー。昨季途中に神戸へレンタル移籍したが復帰。背水の陣で迎える今シーズン。
能力は申し分ない。

注目ポイントは…

・一年でのJ1復帰なるか
・実力者揃いの選手層でレギュラーを掴むのは

ヴァンフォーレ甲府

昨季は8位。ACLでは決勝トーナメント進出を決める活躍を見せてくれた。今年はJ1昇格を目指す。
スタッフは篠田善之監督、大塚真司コーチ、大柴克友コーチ、横山雄次コーチ、中川雄一GKコーチとなっている。
選手の入れ替わりが少し多いように思えるが、そこをどうまとめ上げるか監督の腕の見せ所。

主な退団選手はクリスティアーノ、蓮川壮大、松本凪生、長谷川元希、三浦颯太ら。

主な加入選手はファビアンゴンザレス、アダイウトン三沢直人、神谷凱士、孫大河ら。

注目選手はアダイウトン、木村卓斗。

アダイウトンはJ1でもまだまだ通用する突破力が武器のドリブラー。ちょっとJ2だと手がつけられないと思う。ファビアンゴンザレス、ピーターウタカらとの協力助っ人トリオでのコンビネーションが楽しみ。

木村は横浜F・マリノスからのレンタル。昨年はJ3の愛媛で経験を積んだ。サイドバックやボランチでプレーできる、運動量豊富なアグレッシブな選手。

注目ポイントは…

・ACL決勝トーナメントの結果は
・外国人トリオの破壊力はいかに
・篠田監督J1昇格なるか

以上J2各クラブの正解は一年後 EAST編でした。

答え合わせは2回ほど、やりたいと思ってます。
(シーズン折り返し地点と終了後)

展開も結末も全く読めないJ2。楽しみですね。

記事を読んで楽しんでいただけた方、ぜひ記事のご購入をよろしくお願いします。