出張理美容におけるご利用者様にとって快適な施術方法
一般的なサロンとは施術環境が全く異なる出張理美容。
ちょっとした油断により、ご利用者様にとって不快な思いをさせてしまうこともあります。
今回の記事では、「出張理美容におけるご利用者様にとって快適な施術方法」として、施術において私たちが普段行っている快適な時間を過ごしてもらうためのポイントをいくつか紹介します。
後頭部の隙間を確保する
姿勢の維持が難しい方をベッド上で施術する場合、肩関節を抱えて枕(クッションやバスタオルでもOK)を背中に当て、後頭部の隙間を確保しましょう。
その後、ご利用者様の頭しっかりとを支えながらギャッジアップさせます。
これにより、ご利用者様の快適さを確保しながら、後頭部のカットにも十分なスペースを確保出来るのでスムーズな施術が可能となります。
また、この姿勢は呼吸を楽にし、リラックスした状態で施術を受けることができるため、ご利用者様の満足度向上にもつながります。
蒸しタオルを使用する
施術後は頭部を蒸しタオルで拭くことで血行が促進され、さっぱりとした気分になれます。
また、顔そり前に患部へ当てることで毛が柔らかくなり、肌や毛にカミソリの刃が引っかかりにくくなり、肌を傷つけるリスクを軽減できます。
ただし、温度には十分注意し、やけどをしないよう適切な温度管理を心がけましょう。
蒸しタオルの作り方
タオルを濡らし円柱型に丸め、ラップに包み電子レンジで温めます。(電子レンジに食べ物などの臭いが残っている場合には、別の方法で温めましょう。)
蒸しタオルは保温バッグで持ち運ぶことで、出張時であっても温度を維持出来ます。
身体に負担の無いポジショニングを意識する
どれだけ素早く施術を終えても、負担のかかる姿勢のままではご利用者様に苦痛を与えてしまいます。
身体が硬直や変形している場合はクッションなどで負担がかからないようポジショニング調整をしましょう。加えて、施術しやすいよう極力頭が真っすぐに起きた状態にしましょう。
施術後は必ず元のポジションに戻す
施術中にやむを得なくご利用者様のポジショニングを変更した場合は、施術後は必ず元のポジショニングに戻します。
万が一、元のポジショニングがわからなくなった場合は、必ずご家族や施設職員に指示を仰ぎましょう。
笑顔で声をかける
施術を始める前にはご利用者様と目の高さを合わせ、「今からカットしますね!」と声をかけましょう。
笑顔で声をかけることは、ご利用者様に安心感を与え、リラックスした雰囲気を作り出すのに重要です。もし、自分がご利用者様の立場なら笑顔で声をかけ続けてもらうと安心しますよね。
コミュニケーションが難しいご利用者様の場合には「表情に歪みが無いか」「視線で何か訴えかけていないか」など、逐一様子を伺いましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回挙げたポイントは基本的なことがメインなため、既に実践されている方も多いことでしょう。
実際の現場では他にも多くの注意すべきポイントがあるので、別の機会に紹介します。